この日最初に入った沢も、そして次に訪れた沢も予定していた沢では無かったのだが、なにせ富士川は西にも東にもたくさんの支脈を出しており、さらにその上流ではいくつも沢が分かれているためにいくら探索しても巡り歩けないほどの多くの沢がある。そして本日2本目の林道も車のGPSでは出て来ない林道である。
2本目の林道は途中まで沢のすぐ脇を走っている。なかなか雰囲気の良い沢であるが開発され過ぎている感がある。
県南部の沢らしくリョウメンシダが生えている。さらに林道脇はイノデだらけだった。
イノデ
しばしば沢沿いで見かけるありふれたシダ、この正体をまだ知らない。下にあるのはリョウメンシダの若い葉。
薄めのソーラスが小羽片の葉脈に沿って配列している。
おそらくこのシダはミゾシダであろう。
さらに上流に行くと廃屋が数件と神社が立っていた。秘境といった雰囲気である。
神社。綺麗に整備されている。
かつてはこの沢沿いに道があったのであろうが、今は歩けるような雰囲気ではない。林道はここで沢から離れて舗装されていないデコボコの道に変わる。
林道を先に進むとウラジロを小さくしたようなシダの群落があった。これはコシダだろう。初見である。
裏側は白っぽい。ソーラスは付いていなかった。
下がコシダ、上がウラジロ。コシダは二回りくらい小さい。
さらに林道を進んだがさらに道は悪くなり最後は倒木があって奥に進めなくなっていた。車を回して撤退である。そして次に訪れたのが本日の一番の目的の沢であるが、既に時刻は3時半になってしまった。上流まで行くのは不可能な時間になってしまったので、1時間ほど散策して撤退してくることにする。
知る人ぞ知るこの駐車スペース。後ろには貫ヶ岳が聳え立つ。
土手に生えていたシダ。シノブかと思ったが・・・。
葉の先端部にコップ型のソーラスが付着。これはホラシノブだろう。初見のシダ。
林道脇には南部町らしくカタヒバがたくさん生えていた。
アマクサシダ。これも点々と生えている。
アマクサシダの若株。
こんなのも林道脇に生えていた。
サジラン。
昨日初めて見たキジノオシダにも出会えた。
先ほどの林道で見たコシダがここにも生育。おそらく県南部では普通に見られるのだと思う。
ハシゴシダを小さくしたようなシダ。たぶんコハシゴシダだと思うが?
中軸寄りの上向き小羽片が大きく飛び出しているが、全裂していない。ソーラスも付着しておらず確定は出来ず。
沢沿いの道に入る。滝が現れた。
ハカタシダ。判別の難しいカナワラビ属が多かったので、普通のハカタシダを見るとちょっと安心する。
清涼な沢の流れ。
リョウメンシダ。向こうの壁にはイノデらしきシダがたくさん生えている。
この先はもっと面白いシダが居そうだが・・・4時半を過ぎてタイムアップ。ここまでで引き返す。
驚きの出合いだったのがこのシダ。明らかにカナワラビ属だが頂羽片の長さが今まで見てきたものとは全く違う。
このスラリと細長く伸びた頂羽片、これはホソバカナワラビだろう。
小羽片の辺縁の切れ込み方はオオカナワラビに似ている。ソーラスは辺縁からやや内側に付着しておりハカタシダに近いか?
ホソバカナワラビは図鑑によると群生していることが多いらしいのだが今回見つけたのはこの1株だけだった。周辺を探してみれば群生が見つかるのかも知れない。いずれにせよ、山梨県ではあまりお目にかかれないシダであることは間違い無い。
チラ見えの夕暮れ富士。きっと夕暮れのダイヤモンド富士も良かっただろう。
山梨県で約250種類あるシダのうち、これで140種類くらい見たことになる。山梨県絶滅危惧ⅠA類、ⅠB類のシダも半数を超えた。折り返し点は過ぎたが、まだ難敵のイノデ類がほとんど手つかず、イヌワラビの仲間も難しく、かつ夏緑生のものが多いのでほとんど片付いていない。さらにはヤブソテツの仲間も後回しになっている。これからの課題である。冬緑性、ないしは常緑性のシダは今期の冬の課題であったものはほぼ見終わったように思う。春が来たら、課題を片付けつつ、今度は夏緑生のシダを探すことになるのであろう。
2本目の林道は途中まで沢のすぐ脇を走っている。なかなか雰囲気の良い沢であるが開発され過ぎている感がある。
県南部の沢らしくリョウメンシダが生えている。さらに林道脇はイノデだらけだった。
イノデ
しばしば沢沿いで見かけるありふれたシダ、この正体をまだ知らない。下にあるのはリョウメンシダの若い葉。
薄めのソーラスが小羽片の葉脈に沿って配列している。
おそらくこのシダはミゾシダであろう。
さらに上流に行くと廃屋が数件と神社が立っていた。秘境といった雰囲気である。
神社。綺麗に整備されている。
かつてはこの沢沿いに道があったのであろうが、今は歩けるような雰囲気ではない。林道はここで沢から離れて舗装されていないデコボコの道に変わる。
林道を先に進むとウラジロを小さくしたようなシダの群落があった。これはコシダだろう。初見である。
裏側は白っぽい。ソーラスは付いていなかった。
下がコシダ、上がウラジロ。コシダは二回りくらい小さい。
さらに林道を進んだがさらに道は悪くなり最後は倒木があって奥に進めなくなっていた。車を回して撤退である。そして次に訪れたのが本日の一番の目的の沢であるが、既に時刻は3時半になってしまった。上流まで行くのは不可能な時間になってしまったので、1時間ほど散策して撤退してくることにする。
知る人ぞ知るこの駐車スペース。後ろには貫ヶ岳が聳え立つ。
土手に生えていたシダ。シノブかと思ったが・・・。
葉の先端部にコップ型のソーラスが付着。これはホラシノブだろう。初見のシダ。
林道脇には南部町らしくカタヒバがたくさん生えていた。
アマクサシダ。これも点々と生えている。
アマクサシダの若株。
こんなのも林道脇に生えていた。
サジラン。
昨日初めて見たキジノオシダにも出会えた。
先ほどの林道で見たコシダがここにも生育。おそらく県南部では普通に見られるのだと思う。
ハシゴシダを小さくしたようなシダ。たぶんコハシゴシダだと思うが?
中軸寄りの上向き小羽片が大きく飛び出しているが、全裂していない。ソーラスも付着しておらず確定は出来ず。
沢沿いの道に入る。滝が現れた。
ハカタシダ。判別の難しいカナワラビ属が多かったので、普通のハカタシダを見るとちょっと安心する。
清涼な沢の流れ。
リョウメンシダ。向こうの壁にはイノデらしきシダがたくさん生えている。
この先はもっと面白いシダが居そうだが・・・4時半を過ぎてタイムアップ。ここまでで引き返す。
驚きの出合いだったのがこのシダ。明らかにカナワラビ属だが頂羽片の長さが今まで見てきたものとは全く違う。
このスラリと細長く伸びた頂羽片、これはホソバカナワラビだろう。
小羽片の辺縁の切れ込み方はオオカナワラビに似ている。ソーラスは辺縁からやや内側に付着しておりハカタシダに近いか?
ホソバカナワラビは図鑑によると群生していることが多いらしいのだが今回見つけたのはこの1株だけだった。周辺を探してみれば群生が見つかるのかも知れない。いずれにせよ、山梨県ではあまりお目にかかれないシダであることは間違い無い。
チラ見えの夕暮れ富士。きっと夕暮れのダイヤモンド富士も良かっただろう。
山梨県で約250種類あるシダのうち、これで140種類くらい見たことになる。山梨県絶滅危惧ⅠA類、ⅠB類のシダも半数を超えた。折り返し点は過ぎたが、まだ難敵のイノデ類がほとんど手つかず、イヌワラビの仲間も難しく、かつ夏緑生のものが多いのでほとんど片付いていない。さらにはヤブソテツの仲間も後回しになっている。これからの課題である。冬緑性、ないしは常緑性のシダは今期の冬の課題であったものはほぼ見終わったように思う。春が来たら、課題を片付けつつ、今度は夏緑生のシダを探すことになるのであろう。