山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

南部町のシダをちょっとだけ訪問する  令和2年4月4日

2020年04月06日 | 渓谷
 カイコバイモの生育状況を観察し、ほぼ予定通りの午後3時半に下山してきた。日が長くなり日没まではまだ時間があるので、沢沿いに咲くシダをちょっとだけ訪問してみた。


    前回訪問時は気付かなかったが、木の幹だけでなくここでは岩壁にもアオネカズラがたくさん着生していた。


    今まで見てきたトウゲシバはほとんどホソバトウゲシバだったが、これは明らかに葉の幅が広い。


    普通のトウゲシバ。山梨県ではこちらのほうが少ない。


    タキミシダ。やはり前回見つけた2株以外には発見できず。再訪してじっくりと探す必要があるだろう。


    まだ葉を展開していないシダ。まだ鱗片だけ見て何のシダか見分けるほどの実力は持ち合わせていない。

 桜の花が満開を迎えている。きっと桜の大木に着生しているあのシダは桜の花と一緒に写真が撮れるはずだ。


    桜の大木と月


    この桜の木の幹に着生するシダ


    桜の花とマツバラン。日没時間となりもう日が当たっておらず暗かった。


    2月に訪問した時より少し大きくなったような気がする。

 南部町を含めた山梨県県南部はまだ調査されていないところがたくさんあり、花もシダも未知のものがたくさん眠っている可能性がある。探索してみたいところはたくさんあるのだが、なかなか時間がとれないことと、いよいよヤマヒルに気を使わなければならなくなってきたことが難点である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部町の山に咲くカイコバイモに会いに行く  令和2年4月4日

2020年04月06日 | 山に咲く花
 当初は20人ほどの大人数での観察会になるかも知れなかったのだが、コロナウィルス感染拡大のため観察会を中止にして4人だけでの訪問となった。もうそろそろ南部町の山ではヤマヒルが出るのでその対策も怠らずに入山する。


    中腹のミツマタが満開


    このテンナンショウに出会うのもこの山域を訪れる時の楽しみのひとつ。


    スルガテンナンショウ。付属体(中にある棒状の部分)の頭が鍵型に丸くなっているのが特徴。


    スギ植林帯の林床で見かけるのは普通のマムシグサ。


   ナガバノスミレサイシンの花はポツポツと咲いている。 葉はたくさん見かけるが花は少ない。


    フイリフモトスミレと思われるが開花しているところはまだ確認していない。花芽が出ているのを確認。

 登ること3時間ほど、先頭を歩いていた私は全くヤマヒルが付いて来なかったが後ろのメンバーは何人か靴に付いてきた。持って行ったアルコールスプレーで撃退した。コロナウィルスの影響で消毒用アルコールがほとんど手に入らなくなり、今回は昨年の残りのエタノールにアルコール分40%のウオッカを半量足して持って来た。少し高くついた消毒薬であるがこれも止むを得ないだろう。


    カイコバイモが咲いている。ほぼ満開だが、一部はもう終わりかけていた。


    幼弱な葉はたくさん見かけるが、花数は昨年に比べるとずいぶん少ない。


    昨年の3分の2くらいしか咲いていないのではないだろうか。


    日当たりの良い平坦地で昼食となる。登山道の中に咲いていたカイコバイモ。


    お顔を拝見。


    幼弱な葉の群落。2~3年後に無事に咲いてくれることを期待したい。

 ネコノメソウ属の咲く谷まで行ってみる。ハナネコノメソウは満開になっていたが、こちらもやや少な目に感じた。


    谷に咲くハナネコノメソウ。大群落は見られなかった。


    ツルネコノメソウ


    イワボタン


    そしてこの谷の中にも一株だけカイコバイモが咲いていた。

 登山道は廃道になっており何ヶ所か崩落していて危険な道のため一般登山者が登って来ることはまず無い場所である。人による影響は考えにくいので今年が外れ年なのだと思いたい。あるいは台風の影響や環境の変化による流出や減少が否定できないため、今後も継続的な観察を要するであろう。また来年会いに来る必要がありそうだ。


    下山途中で見たエビネ。新芽が出ているが一部の葉は食害を受けている。この山域も鹿の食害が酷い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする