山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

湖の周辺のスミレを散策  令和2年4月11日

2020年04月13日 | 山に咲く花
 山梨県県南部に生育する黄色いハナネコノメソウを観察した後、小雨に降られながら急ぎ足で下山してきた。山の上から下に向かって雲が広がってきているようで、雨に追いかけられながら下山してきた感じである。車に乗って甲府に移動して行くと、増穂町あたりまで来たところで雨は止み青空が見えてきた。日没にはまだ時間があるので、この天気ならば1~2時間くらいは花散策が出来そうである。まだ少し時期が早いと思うのだが、山の上にある湖の周辺に咲くスミレを覗きに行ってみる。


    桜は満開だが、お目当てのスミレが咲くには少し早いかも知れない。


    ヒナスミレはちょうど見ごろだった。


    ヒナスミレとどんぐり拾いの親子


    可愛らしいヒナスミレ


    あまり見慣れないスミレが咲いていた。


    やや丸っこい葉、葉の裏は毛が生えている。


    アオイスミレではないか。山梨県の生育場所は1ヶ所しか知らなかったがここで出会えるとは思ってもいなかった。


    また新しい出会いである。


    探していたのはこれか?と思ったのだが・・・


    花の顔つきが違う。


    これは普通のナガバノスミレサイシン。

 期待していた交雑のスミレはまだ葉も確認出来ず、早過ぎたようである。イブキスミレらしき葉があったが花は咲いておらず、これも再訪できるようならば確認しておきたい。しかし、ここでアオイスミレに出会えるとは想定外の収穫である。時期を変えていろいろと歩いてみるものだとつくづく感じた。いろいろと面白いシダも生えるらしいので、そちらも期待したい。

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山梨県に咲くキバナノハナネコノメ、他  令和2年4月11日

2020年04月13日 | 渓谷
 天気予報では午後から雨になりそうである。早起きしてさっさと植物観察・・・と思っていたのだが目を覚ませばもう朝の7時を回っている。結局はいつもと同じ時間に目を覚まして外を見ると思ったよりも青空が広がっている。衛星画像を見てもあまり厚い雲は無く、これならば日没近くまでは大丈夫なのではないかと思い、計画していた通りに山梨県県南部の渓谷に咲くキバナノハナネコノメを見に行くことにする。今年は花だけでなくシダも観察しながら歩いてみたいと思う。


    駐車スペースのすぐ脇に大株のキランソウ


    スミレ。葉が立っていて翼がある。


    ノジスミレ。葉は普通立たないが立っているように見えるものもある。


    渓谷の中に咲いていたタチツボスミレ


    距まで白いシロバナタチツボスミレ。花が開いていないのが残念。

 林道の法面や削られた岩壁を覗き込みながら歩いてみると、以外にもいろいろなシダが生育していることが分かった。


    岩壁にたくさん生育していたイワデンダ


    サジラン。冬季の乾燥から身を守るためにまだ葉を展開していない。


    イワオモダカ。これもまだ葉を丸めている。


    途中にある滝。以前訪問した時の写真に写っていた左側の岩壁に生えているシダが気になっていた。


    オサシダだった。ここのオサシダはやや大型である。


    まさか、こんなシダに出会えるとは。


    チャセンシダ。


    マクロで裏側の軸を見てみると翼は無い。これがイヌチャセンシダとの違いである。


    渓谷の中の岩壁にも、もちろんいろいろなシダが生育している。まだ新鮮なフクロシダ。特徴的な胞子嚢はまだ付いていなかった。


    ジュウモンジシダ


    驚いたのがこのシダ。南部町福士川流域で探したが見つからなかったシダにここで出会えた。


    ヒメサジラン。湿ったところを好むとは聞いていたがまさかこんな絶壁の岩壁で出会えるとは思わなかった。

 切れ立った斜面に生えているシダの写真を撮るのもちょっとばかり命がけである。しかし、全く想定していなかったヒメサジランに出会えたのは大きかった。ここで相当の時間を費やしてしまい、予定時間よりも大幅に遅れてしまった。お昼頃から次第に雲行きが怪しくなってきて、現地まで天候が持ってくれるかどうか怪しくなってきた。しかし、双眼鏡で覗き込みながら渓谷を散策してみたところ、思っていたよりも下流域からキバナノハナネコノメが生育していることが分かって来た。


    こちらのネコノメソウ属に会うのも楽しみにしていた。イワボタン。


    花(萼片)が開かないのが特徴である。葯は普通黄色っぽいが、時に赤いものもある。


    イワボタンの群生


    これは林道を歩き出して間もない渓谷の岩壁に生育していたキバナノハナネコノメ。


    このあたりはもうほとんど花は終わっており、花茎の上の部分が千切れて無くなっている。個体数も少ない。


    こちらは中流域で見つけた株。どっさりとは言わないまでもそこそこの個体数が生育していた。


    キバナノハナネコノメ マクロ撮影


    崖に生育していたキバナノハナネコノメ。命がけでこの個体を撮影していたら、そのすぐ上にヒメサジランが居た。


    さらに上流域のキバナノハナネコノメ


    イワボタンとキバナノハナネコノメ


    白いハナネコノメソウも美しいが黄色いハナネコノメソウもまた別の美しさがある。

 時刻は午後1時を過ぎた。予定では途中から渓谷の中に入って遡上し、林道と渓谷が交錯する上流部まで1時間ほど散策する予定だったが、想定していたよりも早く雨が降り出してしまった。衛星画像から見てこれから次第に雨脚が強くなってくるであろう。今回最も入ってみたかったのがここから上部の渓谷沿いであるが、残念ながら撤退である。初見のシダ、ヒメサジランに出会えたので本日は良しとしよう。


    空模様が悪い。ミヤマキケマンを見上げながら撤退。
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明野ゲンジロードのスミレたち  令和2年4月10日

2020年04月13日 | 山に咲く花
 ここ数年の恒例となっている北杜市明野のゲンジスミレがたくさん咲く小路を歩いてみた。ゲンジスミレがそろそろ見ごろを迎えている頃だと思う。


    アカネスミレが満開。斜面にたくさん咲いている。


    アカネスミレ


    昨年カクマスミレではないかと疑われた場所のスミレ。同じような感じのスミレが生えてはいるが・・・


    カクマスミレと断定するほどの特殊な形態はしておらず、おそらくはちょっと変わり者のアカネスミレではないかと思う。


    ニオイタチツボスミレ


    アケボノスミレはまだ出始めたばかり。


    イブキスミレもまだ咲き始めで大株や群落は出ていない。


    ゲンジスミレ。このスミレはあまり群落はつくらずポツポツと咲く。


    まだ咲き始めである。


    葉はそこそこに見かけるが花はあまり多く無い。これから咲いてくれることを期待したい。


    花期は例年と同じくらいか少し遅めな気がする。


    もうひとつ見ておきたかったのがこの白いスミレ。


    白いアカネスミレ


    コボトケスミレ


    まだ時期が早いためか、花数は昨年よりも少ない。

 ヒナスミレとアカネスミレはあちらこちらで見ごろを迎えつつあるが、ゲンジスミレやイブキスミレはまだこれからという感じである。今年もたくさん咲いてくれることを期待したい。花仲間たちを集めてスミレ観察会の計画があったのだが、コロナウィルス感染拡大により非常事態宣言が発動され、観察会は中止とした。今年は内輪のメンバーでそっと見守って行きたいと思っている。
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ミチノクフクジュソウとアズマイチゲの花園 北杜市  令和2年4月10日

2020年04月13日 | 里に咲く花
 花仲間のブログを見ると北杜市のミチノクフクジュソウ咲く花園はアズマイチゲも一緒に咲いてなかなか素晴らしい景色になっているようである。空が晴れたこの日、午後休みをとって花園を訪れてみる。業務を片付けて急いで出発したが、到着したのは午後3時になってしまう。太陽は西に傾き出していて花園は半分ほどもう日陰になってしまっている。さて、花は開いているのだろうか?


    土手のアズマイチゲはずいぶん増えていた。


    もう終わっているかと思ったが、意外と長持ちするミチノクフクジュソウ。


    まだ蕾の花もある。しかし、心配していた通り、午後のこの時間では花がもう閉じかけてしまっている。


    残念ながら花を開いた姿は今回も見られず。


    満開のアズマイチゲも同様に花を開いておらず。


    土手のアズマイチゲ群落


    折角の黄色と白のコラボレーションなのに花が開いてくれなかった。


    アズマイチゲとミチノクフクジュソウ


    なかなかタイミング良くは見られないものである。

 3度目の訪問となり、今度こそは花開いているところを期待したのだが残念ながらこの時間では遅いようである。仕事を片付けて午後から花を見に来るのではこの場所で花を開いたミチノクフクジュソウとアズマイチゲのコラボレーションを見るのは難しいということになるのだろう。かといって土・日曜は他に行きたいところがあるし天候に恵まれるとも限らない。今年はもう花の時期が過ぎてしまうので来年に持ち越しである。
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