前日のカイコバイモに続いて本日はコシノコバイモの探索調査である。いずれも昨年から山梨県動植物保護条例の特定指定種に指定されている稀少な植物であり、今年は個体数や生育状況、シカ食害の有無などを調査することとなった。環境や植物のためにも、またコロナウィルス拡散の懸念もあって大人数での山行は止めてメンバー5人で入山する。

ニッコウネコノメソウのようだ。

ミヤマエンレイソウは少し数を増やしているように見える。

ウスバサイシンの花

雪に埋もれていたアズマイチゲの葉が姿を現していた。昨年酷いイノシシの掘り返し被害に遭ったが葉は出してくれた。花は無し。

ヒナスミレはほぼ見頃。

広葉樹林の中にポツポツと咲いていたエゾアオイスミレ

ふもとの畑の中にはノジスミレの群落

コシノコバイモが咲いている。少し痛み出していて花がしぼみかけである。

まだ元気な株と幼弱な葉

幼弱な葉は結構あるが花は決して多くは無い。

3つ並んで咲いた株

登山道脇に咲いた株。葉が傷んでいるのは踏まれてしまったためだろう。
花の咲いている個体数をカウントしてみると例年とあまり変わらないくらい咲いてはいるのだが、登山道沿いにあった花は斜面が崩落して無くなっていたり、あるいは踏まれたものもあるのか、あまり見当たらなくなっていた。イノシシの掘り返した跡も昨年見かけているのでその影響もあるかも知れない。いずれにせよ、決して個体数が十分とは言えない状況であることは例年と変わりない。
稜線まで登って縦走して別ルートを下山する。

本日の最高点。

峠には立派な道標が立っているが、縦走してきた尾根と芦川へのルートははっきりした道が無いのでお勧めできない。

台風で倒木だらけになった谷の中。以前はあの中に道があったのだが今では歩けない。

かつては大きな群落があったエビネも流失して半分以下になってしまった。しかも葉が千切れている。

これは鹿の食害だろう。どこの山域でもエビネはあまり食害に遭っていなかったがこの場所は酷い。

イワデンダの若葉か?

クマワラビの若葉と思われる。

オオハナワラビ。辺縁の紅葉の色が少し抜けてきていた。

人里まで下りてきて石垣の隙間を覗き込んでいて発見したのがこの花。

極小の花、イヌノフグリ。

最初に見た時は自信が無かったが、この特徴的な種を見て確信したイヌノフグリ。
毎年の恒例となっているコシノコバイモだが、登山道脇の斜面は年々崩れて状態が悪くなっているうえにイノシシの掘り返しが加わって状況はあまり良いとは言えない。訪問者の数も増えているように思うが、何が出来るというわけでも無い。目立たない地味な花なのに、不思議なことに人が歩く登山道脇の少し固い斜面を好んで咲くのだから、少しばかり踏まれるのは仕方ないのかも知れない。今後も観察を続けたいと思う。イヌノフグリは想定していなかった大収穫だった。北杜市で師匠に案内していただき、環境を見ていたから発見できたが、もし見ていなければ見逃していただろう。

ニッコウネコノメソウのようだ。

ミヤマエンレイソウは少し数を増やしているように見える。

ウスバサイシンの花

雪に埋もれていたアズマイチゲの葉が姿を現していた。昨年酷いイノシシの掘り返し被害に遭ったが葉は出してくれた。花は無し。

ヒナスミレはほぼ見頃。

広葉樹林の中にポツポツと咲いていたエゾアオイスミレ

ふもとの畑の中にはノジスミレの群落

コシノコバイモが咲いている。少し痛み出していて花がしぼみかけである。

まだ元気な株と幼弱な葉

幼弱な葉は結構あるが花は決して多くは無い。

3つ並んで咲いた株

登山道脇に咲いた株。葉が傷んでいるのは踏まれてしまったためだろう。
花の咲いている個体数をカウントしてみると例年とあまり変わらないくらい咲いてはいるのだが、登山道沿いにあった花は斜面が崩落して無くなっていたり、あるいは踏まれたものもあるのか、あまり見当たらなくなっていた。イノシシの掘り返した跡も昨年見かけているのでその影響もあるかも知れない。いずれにせよ、決して個体数が十分とは言えない状況であることは例年と変わりない。
稜線まで登って縦走して別ルートを下山する。

本日の最高点。

峠には立派な道標が立っているが、縦走してきた尾根と芦川へのルートははっきりした道が無いのでお勧めできない。

台風で倒木だらけになった谷の中。以前はあの中に道があったのだが今では歩けない。

かつては大きな群落があったエビネも流失して半分以下になってしまった。しかも葉が千切れている。

これは鹿の食害だろう。どこの山域でもエビネはあまり食害に遭っていなかったがこの場所は酷い。

イワデンダの若葉か?

クマワラビの若葉と思われる。

オオハナワラビ。辺縁の紅葉の色が少し抜けてきていた。

人里まで下りてきて石垣の隙間を覗き込んでいて発見したのがこの花。

極小の花、イヌノフグリ。

最初に見た時は自信が無かったが、この特徴的な種を見て確信したイヌノフグリ。
毎年の恒例となっているコシノコバイモだが、登山道脇の斜面は年々崩れて状態が悪くなっているうえにイノシシの掘り返しが加わって状況はあまり良いとは言えない。訪問者の数も増えているように思うが、何が出来るというわけでも無い。目立たない地味な花なのに、不思議なことに人が歩く登山道脇の少し固い斜面を好んで咲くのだから、少しばかり踏まれるのは仕方ないのかも知れない。今後も観察を続けたいと思う。イヌノフグリは想定していなかった大収穫だった。北杜市で師匠に案内していただき、環境を見ていたから発見できたが、もし見ていなければ見逃していただろう。