山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

北杜市のシダを巡る  令和2年5月1日

2020年05月01日 | シダの仲間
 コロナウィルス感染拡大防止のため厳戒態勢が敷かれており、登山道や遊歩道はほぼ閉鎖されている北杜市である。さすがに無理して山に登ろうとは思わない。今回歩くのは里山の危険では無い場所である。シダの師匠に案内していただき、数ヶ所を巡り歩いてきた。


    自力ではまず探し出すことが出来ないこのシダ。この季節ならではの旬のシダである。


    山の上のほうに生えているものかと思っていたが意外にも里山の日当たりの良い半分草地に群生していた。


    ヒロハハナヤスリ。山梨県では極限られた場所でしか見ることが出来ないが、この場所は個体数が多かった。

 場所を移動して春先の若いシダの観察と勉強である。


    若芽が赤っぽいシダ、ベニシダ。


    成長に伴って紅色が抜けて行く。


    鱗片。


    似ているがこちらはトウゴクシダと思われる。葉の緑が濃くて下向き最下小羽片が大きく、切れ込みがある。


    鱗片はベニシダに似ていてこれで区別するのは難しそうである。


    先週の昇仙峡でも見てきたオクマワラビ。


    鱗片の形跡が葉の真ん中近くまで付いている。


    鱗片はやや細めで黒っぽい。この鱗片が茶色いオクマワラビがあるそうで、それは交雑のアイノコクマワラビだと教えていただいた。


    このシダは昇仙峡でゴソゴソと群生していたものと同じである。


    真っ黒な鱗片がたくさん付着。ソーラスはまだ付いていないが予想通りキヨタキシダであると教えていただいた。


    枯れている昨年の胞子穂を発見。


    これが今年の若葉である。


    シダとは思えないような奇怪な形をしたコウヤワラビ。初めて見るシダだが普通にあるらしい。


    まだ芽吹いたばかりの大型のシダ、昨年の胞子穂が残っている。これも初めて見るイヌガンソクだが、これも普通にあるらしい。

 もう1ヶ所行ってみたが、その渓谷は入山規制されており立ち寄らずに撤退した。さらにもう1ヶ所は林道脇の岩壁である。


    ワサワサと群生しているこのシダ、ソーラスが付いていれば判別は難しく無いが若葉だと何だか分からない。


    オウレンシダと教えていただいた。石灰岩地を好むシダであるが石灰岩地で無くても普通にある。しかしこれほどの群落は目にしたことが無い。


    岩壁にはツルデンダがびっしりと付着。若葉のものは葉が薄くて別物のように見える。


    石灰岩地のこの岩場には変わったシダが生育していた。


    一見するとシダでは無いように見えるシダ。


    イチョウシダ。確かにイチョウの葉のような形をしている。山梨県ではほとんど見ることが無い稀なシダである。


    線状のソーラスはもうほとんど放出された後である。

 北岳の石灰岩を含む岩場で偶然写真に写り込んでいたイチョウシダと思わしきものとはだいぶ違う。高山性のシダだと思い込んでいたところがどうも間違いだったようである。この場所のものを見る限りでは北岳で写っていたものはイチョウシダは無いのではないかと思う。

 本日も珍しいシダをたくさん見せていただいた。まだ自分自身の勉強が足りず実力不足で追いついて行けないところが多々あり、会話に付いて行けない部分もある。このペースでシダを見て歩くと、3年間で山梨県の絶滅危惧種のシダ8割制覇の目標は今年のうちに達成されてしまいそうな勢いである。しかし、珍しいシダを見ることだけがシダを始めた目的では無いので、それに見合うだけの実力を付けて行かなければならない。連休中は人の集まらないところでかつ人に迷惑をかけないような場所を選定して歩いてみたいと思っている。

コメント (2)
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