山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

湯村山界隈の新緑のシダを巡る  令和2年5月24日

2020年05月26日 | シダの仲間
 この季節のシダはまだ新鮮な葉を展開したばかりの新鮮なものが多く、またベニシダのように葉に薄く赤色がついたシダにも出会うことが出来る。ソーラスがまだ付着していないものが多くて何だか分からないものが多いのだが、それもまた今後どうなって行くのか経過を追って見て行く楽しみもある。鮮やかな花が咲かないだけに派手さは無いが地味に美しくて面白いと思っている。そろそろハシゴシダが新しい葉を展開している頃だろう。


    ベニシダの群落。


    薄赤色の若いベニシダ


    もう成熟しているベニシダもある。


    図鑑通りの赤いソーラス


    こちらは新鮮なオオイタチシダ。少し赤く染まっていた。


    若いオオイタチシダは鮮やかな黄緑色をしていた。


    これはヘビノネゴザか?


    こげ茶色の帯が入っている鱗片はヘビノネゴザの特徴だと思っていたのだがイワイヌワラビなど他のシダでも同じような鱗片であることが分かってきた。


    立ち上がって生えているハシゴシダ


    上向きの第一小羽片(軸に一番近い部分の小さな葉)が大きいのが特徴である。


    根元の鱗片は薄い。


    葉の質が柔らかい。小羽片の辺縁寄りに馬蹄形のソーラスが付着する。


    似ているが別物。上向きの第一小羽片が大きく無い。


    鱗片は似ている。


    群生。


    細長のソーラスが小羽片に複数付いていて包膜が無い。葉軸に毛が多い。ミゾシダ。

 確認しておきたかった植物があったので見に行ってみる。


    エビネはもう終わっていた。


    ランか、ユリか分からなかったがどうみてもこれはラン科の植物だ。


    オオバノトンボソウで間違い無さそうである。

 5月初旬に訪問した時に発見した葉はランの仲間のオオバノトンボソウとみて間違い無さそうである。花芽の様子から咲くのは1ヶ月くらい先になりそうだ。山梨県ではまだ見たことが無い花なので咲くのが楽しみである。山梨県では絶滅危惧種には入っていないがそれほど多く見かけるものでは無いと思う。


    キジカクシ。こんな細い葉の植物なのにユリ科に属している。

 自宅近くの畑にキジカクシに似た葉が出ており、妻にキジカクシという草だと自慢げに話したところ、あれはアスパラガスだと言われた。ネットで調べてみると同じキジカクシ属の植物であることが分かった。根元の太さが両者ではだいぶ違うが葉の形はそっくりである。
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保護柵の修復とシダの観察 御坂山系  令和2年5月23日

2020年05月26日 | 山に咲く花
 5月ももう下旬である。6月に入るとカモメランが咲き出すが、その前に設置してある保護柵の修理をしておかないといけない。1昨年は倒木で柵が破損してしまうのを避けるために冬の前に保護ネットの一部を畳んで解除していたが、昨年はとうとう現地に行けずそのまま越冬した。おそらく何ヶ所も破損して倒れてしまっているだろう。修復用のポールは余ったものが10本くらい現地に置いてあるので、今回はネットとワイヤーを持って登る。折角なのでシダも見てきたいと思う。


    例年ならばスズラン祭の頃だが、コロナの影響でまだ営業開始されていない。


    だいぶ下草が増えてスズランの葉もたくさん出ている。


    咲き始めたスズラン


    スズラン


    オオヤマサギソウの保護柵を再点検する。破損無し。


    元気に育っているオオヤマサギソウの葉


    昨年よりも確実に増えている。今年は期待できそうだ。


    増えているのは柵の中だけでは無くて、外にもたくさんの葉が確認出来た。今年は当たり年のようである。


    新緑の森を登る。空模様はいまいち。


    たぶんヘビノネゴザ


    茶色い帯が入った鱗片


    キヨタキシダに似ているが何となく違う


    鱗片は別物のようだ。ヒロハイヌワラビか?正体不明。


    これも似ているが別物。ソーラスはまだ付いていない。


    薄茶色の薄い鱗片。おそらくイッポンワラビと思われる。


    葉に光沢が無いイノデの仲間。


    鱗片。最近何ヶ所かで見ているツヤナシイノデだろうと思ったのだが・・・。


    中央部の鱗片


    トリーミング。拡大して見ると鱗片はなだらかに細くなっている。おそらくこれはイワシロイノデだろう。


    先ほどのヘビノネゴザに似ているが違う。


    鱗片は根元近くに幅広いものが付着している。ミヤマシケシダか?ソーラスが確認できるまでおあずけ。


    山頂付近は霧の中だった。

 何だか訳の分からないシダを何種類も見て回り、撮影にだいぶ時間がかかったのもあって3時間半もかかってやっと現地に到着した。倒れているだろうと思っていた3ヶ所の保護柵だが、以外にもほとんど破損無くしっかりと立っていた。


    保護柵その1.全く破損無くしっかりと立っていた。


    だいぶ元気になってきたカモメラン。


    確実に花数は増えている。


    保護柵その2.1本だけポールが傾いており立て直して修復する。


    カモメランの葉の数はあまり変わっていないように見受けられる。


    しかし花数は昨年よりも多そうである。期待できそうだ。


    保護柵その3.ここも破損無し。カモメランの他にユキザサ、ショウマ類、ツルシロカネソウ等、様々な種類が囲われている。


    カモメランの葉数はあまり変わっていないように見える。他の植物と共生、かつ競生していて、本来の植生の姿が保たれているように思う。

 心配していた保護柵はほぼ損傷無くしっかりと立っていた。おそらくは気にかけてくれている登山者の方が修復してくれていたのだと思う。ありがたいことである。これでカモメランを咲かせる準備は整った。6月に入れば咲き始めるだろう。


    ちらほらと咲き始めたツクバキンモンソウ

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