山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

下部道の駅近傍の渓谷を探索  令和2年11月14日

2020年11月18日 | シダの仲間
 朝霧高原道の駅に車中泊して早朝から月と金星、ダイヤモンド富士、沢の探索と撮り歩いてきたが折角の好天なのにどれもあまり目ぼしい成果は上がらず、少しばかり意気消沈である。眠気も強くなり、下部道の駅に立ち寄って軽食を購入して食べた後、30分ほど仮眠する。時刻は午後3時を過ぎ、探索してもあと1時間ほどである。本栖湖の麓から下部に流れるこの川の周辺には少し変わったイノデがあると聞いたので探索に来たが、場所がここで良いのかどうかは不明である。ここから本栖湖に至る道路脇の沢は護岸工事が施されており、また新しい道路を通すための工事が行われていて探索には向かなそうである。下部道の駅周辺の渓谷ならばどこかに下り口があるはずなので短時間ではあるが探索に行ってみる。


    今回入るのはこの橋の下を流れる渓谷。木喰は「きくい」と読むのかと思っていたら「もくじき」だというのを橋を見て初めて知った。


    古い道を歩いていたら都合良く渓谷に下りる階段があった。


    渓谷に下り立つ。


    イワヒバが着生。


    対岸の岩壁に黄葉した葉がぶら下がっている。


    イワギボウシだった。


    水流は穏やかで浅い。しかし上流や対岸に行くには水の中に入らないと行けない。本日はもうそんな元気無し。下流に行ってみる。


    堰堤の脇の岩に穴が開けられていた。これは何?


    下流側に回り込んでみるとこれは取水口だった。都合良くその先の側溝に水が流れておらず下流に行けそうである。


    岩壁に生えていたリュウノウギク


    岩壁にイワヒバがたくさん付いている。越冬準備で葉を丸めている。


    光沢型のオオイタチシダ


    しばらく進むと道に出た。


    胞子葉だけ枯れ残っているクサソテツ


    ツヤ無し型のオオイタチシダ


    ハカタシダ。珍しいものでは無いが久しぶりに見る。


    結実したイワギボウシ

 探索距離が短かったこともあるのだが、残念ながらイノデには出会えなかった。このあたりにはサカゲイノデというのが生育しているはずであるが今回はおあずけになってしまった。


    紅葉の渓谷を見下ろす。下にあるのは滝では無く堰堤。


    ヒヨドリジョウゴの赤い実

 またしても探索失敗。ここ1ヶ月ほどは下見を含めて探索はことごとく失敗である。有るか無いか分からないものを不確定な場所で探しているのだから仕方ないのかも知れない。そのうち良いものに出会うこともあるだろう。

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本栖湖近傍の沢を探索  令和2年11月14日

2020年11月18日 | シダの仲間
 本栖湖の周辺に山梨県ではあまりお目にかかれないシダが生育しているとのうわさを耳にした。あるとすれば渓谷沿いの少し湿った場所の岩壁か木に着生している可能性が高い。本栖キャンプ場の竜ヶ岳登山道周辺は竜ヶ岳ダイヤモンド富士撮影の時に探索してみたが見つからなかった。ではもう1ヶ所の端足峠に登る側のキャンプ場周辺はどうなのだろう?探索に行ってみる。


    キャンプ場は大混雑である。次々に車が入って来る。白いのは霧では無くてバーベキューの煙。


    これを直進して御飯峠側に進む。この先にあった橋は以前壊れていたが修理されていた。


    右が御飯峠に登る尾根筋の登山道。左側の沢に入る。


    砂防堤工事と堰堤工事が行われている。これでは目ぼしいものは生えていないだろう。


    さらに上流も次々と砂防堤が現れる。


    左側の沢は砂防堤が無い。ここを登って探索してみよう。


    ミヤマイタチシダ


    コウヤコケシノブ


    ツヤのないイノデ


    中間部鱗片の幅が広めでツヤナシイノデと思われる。


    炭焼き窯の跡


    ガラガラの谷。傾斜はあまりきつくない。


    倒木

    大きなカツラの木が何本も立つ。


    水が流れていたが水量は少ない。


    右側は急俊だが左は緩い。左に入る。


    枯れかけたクジャクシダ


    枯れかけたイヌシダ


    渓谷で葉を広げるオシダ


    鱗片が茶色い。


    似ているがこちらはミヤマクマワラビ


    鱗片が黒い。


    ツルデンダ


    木の上に着生していたのはオシャグジデンダ。レンズを変えようとしたらコネクターを忘れてきて使えなかった。


    もう少し上まで行けるがそろそろ水が枯れてあまり期待できなそうである。ここまでで撤退する。

 標高1,100mあたりまで登ったが残念ながら目ぼしいシダは見つからなかった。さらに他の沢も見て廻ったがこの界隈は砂防堤工事だらけで、あまり目ぼしいものは無いように見受けられた。


    数本沢を探索してみたがいずれも砂防堤工事が施されていた。


    枯れた川底を歩いて戻る。

 残念ながら目ぼしいものは見つからず、お目当てのシダが生育していそうな環境の場所も見つからなかった。探しているのはサジランに良く似たイワヤナギシダというシダである。こちら側では無いのかも知れない。

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