山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夕暮れの精進湖  令和3年1月2日

2021年01月03日 | 番外編
 早く下山出来れば忍野村の夕暮れダイヤモンド富士を考えていたが駐車場に到着したのは午後2時半になってしまった。3時半のダイヤには間に合いそうもない。スギラン撮影は出来たことだし、このまま帰ることも考えたが、折角綺麗な富士山が見えているのにもったいない。精進湖の湖畔に立ち寄り、夕映えの富士山を待つことにする。


    日没迫る精進湖のダブル富士。埃っぽい山上で頻回にレンズ交換して撮影しているとどうしてもセンサーにゴミが入ってしまう。


    風と鴨が数羽泳いでいて湖面は揺れてしまったが、それなりのダブル富士が美しい。


    残照の大室山


    夕映えのダブル富士


    最後の残照


    うっすらと染まった空


    左側にアースシャドウが棚引く


    風が納まり、美しい夕暮れのダブル富士になった。

 朝の剣ヶ峰ダイヤモンド富士は少し位置を外してしまったが、その後は課題だったスギランにも出会えたし、最後の締めでは美しい夕映えの富士山を見ることが出来た。今日は良い1日だったと思う。

 年末・年始に狙っていたのは東京の多摩川沿いから見る夕暮れのダイヤモンド富士、特にキャッツアイを一度撮ってみたいと思っていた。しかし、年末に1,000人を超えるコロナウィルス感染者が出た東京都、車で移動して写真だけ撮って来るにしてもなかなか県境を越えて撮影に行くには難しい状況となってしまった。職場からの通達もあり、県をまたいでの外出や家族以外で3人以上での会食は原則避けるようにとの指令も出ている。キャッツアイが撮影出来そうな多摩川沿いのポイントは12月29日から1月3日までの期間をGPSに登録してあったのだが、とうとう行けずに終わってしまった。撮影予定地でダイヤモンド富士を撮影してきてくれたのぞむ先生(のぞむの富士山22)の画像や最近ブログ仲間になったfornax8さん(Starlight Terrace)、そしてダイヤモンド富士の達人fumi-Gさん(心は、青春!!)のブログを見て今年は楽しませてもらうことにしよう。コロナウィルスの脅威が去ってどこの場所へも気兼ね無く行けるようになる日が一刻も早く訪れることを願う。

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今度こそスギラン 富士山麓の山  令和3年1月2日

2021年01月03日 | シダの仲間
 年末・年始の休みに入ってから2度訪れている山であるがどうしてもスギランが見つからない。休み中に再訪するかどうかは迷っていたのだが、近傍までダイヤモンド富士の撮影にやって来たのでしつこくまた登ってみることにした。今回はいつも登っている尾根と反対側の斜面を登ってみることにする。今回は前日に花仲間から送っていただいた画像を詳細に検討し、陽の射し込んでいる角度からおそらくは木の東面、あるいは北東面に着生していると予想されたので、そちら側から木を眺めてみることにする。かつ、スギランの生育している場所には苔が生えているので高い位置で苔が生えている木を探すということである。これで見つけられなければ、次は花仲間に案内してもらうしかない。


    今回はルートを変えて登ってみる。裾野までは林道があるが途中で消失する。


    倒木の平坦地。GPSで見ると元々はこの倒木の中にルートがあったようだが現在は荒れていて見当たらない。


    ここからは道の無い急な斜面。


    大きな木を見上げて探し物が着生していないか見ながら登る。


    こんな苔の生えた大木の上の方に居るはずだが・・・見つからない。


    途中に展望の良い斜面があった。


    本栖湖と南アルプス


    短絡して楽しようと思ったら茨の中に突入してしまった。かき分けながら強行突破する。


    現地到着。木を見上げながら探す。

 12時に現地到着した。ザックを置いて双眼鏡片手に木々の上の方を覗き込んでみる。この時間だとちょうど側面から陽が当たっている場所、かつ苔が生えたところに付いているはずである。2~3本大きな木の上を覗き込んだところであっさりと見つけることが出来た。さらに周辺の木も探してみるが、見つかったのはその1個体のみだった。


    何か着いている。


    間違いない。


    これこそが探していたスギラン。かなりの大株である。


    角度を変えて撮影。


    思った通り東側に着生していた。今までは午後に到着して探していたが、既に陽が当たっておらず探しにくかったようである。


    トリーミング画像。茎のところに付着している貝殻のような胞子嚢が見える。無性芽は確認出来ず。超望遠でこれだけ撮影できていれば上出来である。

 年末・年始の課題であったスギランの撮影はやっと果たすことが出来た。これにてミッションクリアである。軽食をとって午後1時には下山開始するが、斜面を下りながら怪しい木を覗き込みながら下りてみる。すると・・・!


    こんな木に着いていそうだが・・・居ない。


    この木は・・・何か変なものが付いている。


    これは・・・!


    初めて自力で発見したスギラン。やはり木の東側に着生しており、午後になるともう陽が当たらない。


    さらにもう1株発見。

 1株目を発見したおかげで生育環境が分かってきたこともあり、下りでは2株発見することが出来た。おそらく探せばもっとあるのだろうが、複数の個体が着生している木は見つからなかった。個体数がきわめて少ないことは確実であるが、ではこのシダはこれだけ離れた場所でポツポツと生育していてどうやって交配しているのだろうか?おそらく無性芽でも増殖するのであろうが、無性芽が風に飛ばされてどこかに着生するとは考えにくい。きわめて低い確率で、風に飛ばされた胞子が木の上で交配するのかも知れないが、だとすれば個体数が少ないのでその確率はきわめて低いということになる。不思議なシダである。

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新年の剣ヶ峰ダイヤモンド富士 富士本栖リゾート近傍  令和3年1月2日

2021年01月03日 | ダイヤモンド富士
 元日のダイヤも考えてはいたがおそらくどこに行っても激込みだろう。大晦日は滅多に見ない紅白歌合戦を見て、さらに録画してあったボクシングを見ていたら寝る時間が未明2時を過ぎてしまった。元日は1日自宅でゴロゴロ、夕方に職場に行って年末に撮影した画像処理を行い、今後の撮影地を検討して1日を終えた。元日の夜も、昼間に寝過ぎたことがあって眠れない。こんなこともあろうかと、富士本栖リゾート近傍の位置で剣ヶ峰ダイヤモンド富士が見られそうな場所をGPSに登録しておいた。ダイヤの時刻は朝の8時で、現地までの移動時間は約1時間、そこから歩いて10分ほどの場所である。しかしそれでもなお・・・起きたのは6時半、急がないと間に合わない!


    10分前に撮影地到着。1台目の200㎜ズームをセットして試し撮り。特殊フィルター装着している余裕無く、レンズの絞りを強めにしてみる。


    剣ヶ峰が輝き出し、光が現れた。


    光が現れた。少し左に寄ったか?








 一応割れてはくれたが、ポジションが少し左に寄ってしまった。

 もう1台のカメラはセッティングが間に合わず、連射出来ずに手押しで撮影する。


    試し撮り。剣ヶ峰のポジションを真ん中に持って来たかったが太陽が現れてしまい急いで手押しでシャッターを切る。









 奇怪なゴーストは何なのだろう?ここまで多数出たのは初めてで、何かセッティングを間違えたかも知れない。


    本日はこんな林の中の狭いポジションから撮影。


    以前はこんなフェンスなど無かったのだが、用水路の工事が施されてフェンスが設置された。


    霧氷が綺麗だった。


    霧氷と朝日


    霧氷輝く

 年末から年始にかけて富士本栖リゾート竜神池でダブルダイヤモンド富士の撮影が可能となる。12月20日ごろにもチャンスがやって来て、敷地内から剣ヶ峰ダイヤモンド富士の撮影が可能となる。数年前から狙っているのだが、12月中の平日はここでダイヤを狙うと勤務時間に間に合わなくなってしまうので不可である。撮影可能だったのは12月29日、30日、31日の3日間だったが、いずれも空模様や強風で雪煙が舞い撮影チャンスは訪れなかった。2日になると敷地内からの撮影は困難となり今回のポジションとなってしまう。富士山剣ヶ峰は北側に回り込むほど形が尖って見え、富士本栖リゾートあたりから剣ヶ峰ダイヤを狙うと、おそらく太陽の形が剣ヶ峰の尖りとマッチして多光芒ダイヤモンド富士になるであろうと予想している。その予想通り超望遠レンズで撮影した画像を見ると剣ヶ峰右側のダイヤが多数に割れている。ポジションがあと5mほど右だったら、剣ヶ峰の左右で割れる綺麗な多分割ダイヤになった可能性が高い。残念ながらこの日の後は良い撮影ポジション無く、この試みは今年の年末か、来年に持ち越しになってしまう。また挑戦である。

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