山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ムラサキモメンヅル(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
山地から高山帯の砂礫地に生育する多年草である。花期は7~8月。茎は倒伏して地面を這い、長さ10~40㎝、葉は互生して有茎、小葉は17~21枚の奇数羽状複葉である。長い花柄の上部に赤紫色の花を総状に密に付ける。北海道南西部、本州東北地方や中部に隔離分布し、山梨県では富士山に生育している。個体数はあまり多く無い。

    ムラサキモメンヅルの葉。令和1年9月 富士山で撮影。

    残念ながら花はもう終わっていた。翌年見に行くつもりだったがコロナの影響で富士山は入山規制があり見に行けなかった。

 まだ確認したのは葉のみである。コロナの危機が去って入山出来るようになったら花を見に行きたいと思っている。



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シロウマオウギ(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
高山帯の草原に生育する多年草である。花期は7~8月。花はわずかにクリーム色を帯びた白色で、茎や総花柄、萼に黒い伏毛がある。葉は奇数羽状複葉で5~8対、小葉は長楕円形である。山梨県では南アルプスで生育が確認されている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-

    シロウマオウギ 令和1年8月 北岳で撮影したスマホ画像

    トリーミング画像。花が白く萼と花茎が黒っぽい。

    平成29年7月 北岳で撮影。

    同上。花が白く萼が黒っぽいことからシロウマオウギと思われるが違うかも知れない。

 北岳にはシロウマオウギの他にリシリオウギ、イワオウギ、タイツリオウギが生育している。いずれも似ており、正確に判別するのは難しい。萼の様子や葉の対の数、茎の毛の状態などもう少し詳細に観察して来る必要があり、今後は注意して見てきたいと思う。



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イヌハギ(マメ科)

2021年01月26日 | 絶滅危惧種
 全国各地に分布し、日当たりの良い原野に生育する半低木性の多年草である。花期は7~9月。茎は基部が木化し、葉とともに黄褐色の軟毛密生、高さ80~150㎝になる。葉は3出複葉、花は黄白色の有弁花と無弁の閉鎖花がある。有弁花は茎頂や葉腋から出る長い茎に総状に付き、閉鎖花は葉腋に集まって付く。

 2,018年山梨県絶滅危惧Ⅱ類(UV) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(UV)


    イヌハギ 平成30年8月 富士山麓で撮影


    同上 茎には黄褐色の軟毛が密生し黄色っぽく見える。


    平成30年9月 敷島町で撮影


    同上 その後貯水池の大規模な改修工事が行われ、消滅しているかも知れない。


    平成28年7月 南アルプス広河原で撮影。全体的な形はイヌハギに似るが黄褐色の軟毛がほとんど生えていない。


    これもイヌハギなのかどうか?高山型か?

 ⇒山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

    
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山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

2021年01月26日 | マメ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている山梨県の絶滅危惧のマメ科植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

 タヌキマメ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

絶滅危惧ⅠB類(EN)

 ムラサキモメンヅル(2005山梨県EN 2017環境省-)

 シロウマオウギ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    
 レンリソウ(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 イヌハギ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    




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