山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

渓谷の氷瀑を巡る 大柳川渓谷  令和3年1月11日

2021年01月13日 | 番外編
 早起きして竜ヶ岳に登る予定だったのだがヘッドライトが見つからず断念し、予定外の場所を巡って来た。朝食は久しぶりのガストに立ち寄ったが、時刻はまだ10時前である。県南部の渓谷のシダを見に行くのも良いが、その前にまだ行ったことが無い渓谷がある。それが富士川町にある大柳川渓谷である。おそらく南部町とは違って南方系のシダはここでは見られないであろうが、ひょっとしたら見たことが無いものが眠っているかも知れない。どのくらい歩くのかは全く知らないし、コースがどうなっているかも全く情報を持っていない。遊歩道があるということだけは分かっているのでちょっと立ち寄ってみる。


    初めて歩く大柳川渓谷。凍っているかも知れないので一応チェーンスパイクとザイルを持って行く。


    しかし、そんな心配は無用だったようで、立派な道が付いていた。


    滝めぐりコースを歩いてみる。渓谷にはいくつも吊り橋がかかっていた。


    吊り橋から上流を覗いてみる。大きな吊り橋が見える。


    立派な吊り橋、竜仙橋。


    ここで渓谷は2手に分かれている。


    イワヒバがたくさん着生していた。


    他の岩壁も覗き込んでみたがあまり目ぼしいものは見つからず。ハコネシダ。


    クモノスシダ


    イワオモダカは葉を丸めていた。


    イワデンダ


    吊り橋を渡った先には滝を見下ろす展望台があった。凍り付く天渕の滝。

 天渕の滝を通り過ぎたところで道が二手に分かれていた。片方はゆるゆるコースと書かれていてもう片方は少し難しそうなコースの名前が付いていた。左側の難しそうなコースに行ってみる。


    立派な吊り橋がいくつも架かっている。


    コースが少し狭くなってきたかと思ったらその先に大きな氷瀑が現れた。しかしルートはその滝のほうに行くのではなく反対側の支脈に沿って付いていた。


    今度は小さな橋。少しルートが険しくなってきた。


    開墾地跡の石積。


    その先でルートが2手に分かれる。まずは左の5段の滝に行ってみる。


    間もなく滝に到着。


    大きな滝が目の前に現れた。完全に凍っている。


    見事な氷瀑。


    上部の氷瀑。右手の林の中に赤テープが付いていてこの上まで登れそうだったが今日は止めておく。GPSで見る限りでは上にある林道まで行くのはかなり大変そうである。


    道を戻って今度はまぼろしの滝に行ってみる。こちらも少し歩くと展望台に到着した。


    見事な氷瀑になっていた2段の大きな滝。上が穴観音滝、下がまぼろしの滝と言うらしい。

 ルートはここまでで、登って来た道を戻って今度はゆるゆるコースに進む。思っていたよりも5段の滝とまぼろしの滝までが遠く、時刻は午後1時半になった。岩壁を覗き込んだり双眼鏡で木を覗き込んで着生ランを探したりと探索しながら歩いたので時間がかかったこともあるのだが、スタートから3時間ほど経過している。


    これほど整備されているルートとは驚いた。


    氷柱


    名前の分からない滝


    竜馬淵。まだ上流まで渓谷道が続いているが本日はここまでとした。車道を歩いて駐車場に戻る。


    車道から見下ろす渓谷。かなり険しい渓谷である。


    案内板。幻の滝周辺の滝の名前とルートが少し違っているように見えなくもない。

 氷瀑歩きは存分に楽しめたが、目ぼしいシダや着生ランには出会えなかった。やや北側に位置する渓谷なので南方系のシダやランはあまり期待できないのかも知れないが、季節を変えて散策してみると新たな発見がありそうな魅力的な渓谷だった。また別の機会にもう少し上流まで歩いてみたいと思う。


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細月と朝日を追いかけるが・・・ 本栖湖と富士川町林道  令和3年1月11日

2021年01月13日 | 月富士
 竜ヶ岳のダイヤモンド富士はもう終盤で、竜ヶ岳の山頂を越えてさらにその先の笹薮付近まで行かないと富士山頂からダイヤが外れてしまう。休日としてはこの日が最終日になるだろう。その前に、最初の休憩ベンチがあるピークから富士山の上に現れる細月が見られるはずだった。予定通りに本栖湖キャンプ場に早朝5時に到着して出発しようとしたところ・・・不覚にもヘッドライトが見つからない。予備のものがザックの外ポケットに入れてあったはずだがそれも見つからず。車の中を探しているうちに時刻は過ぎて6時の展望台には難しい時間になってしまう。止む無し、あきらめて本栖湖に移動する。


    富士山中腹に現れた月。


    予定ではこの場所では無く竜ヶ岳登山道の休憩ベンチから眺めているはずだったが・・・。


    不覚にもヘッドライトが見当たらず、本栖湖から眺めることになる。


    場所を移動。本栖湖展望台付近は車がいっぱい。間に入れさせてもらって撮影。


    地球照の月の時間には少し早かった。雲が流れて来た。

 竜ヶ岳に登れなかった時のことも考えてあって、富士川町林道の奥、あるいは十谷温泉の上にある集落あたりからでもダイヤが見られそうな場所を探してあったのでそちらに急いで移動する。しかし空に雲が広がって来てチカリと輝くダイヤは難しそうである。時間的にも間に合わなそうだ。


    目的地まではたどり着けず。富士川町林道の手前でカメラを構える。


    雲で太陽は隠れてしまった。


    富士山に昇った朝焼けの太陽


    同上


    あまり劇的な景色にはならなかった。


    この林道からのダイヤモンド富士ももう終わりである。

 撮影し終わった後に後部座席のレンズや着替えを片付けているとその中に紛れてヘッドライトが出て来た。もっとも、この空模様では竜ヶ岳に登ったとしても輝くダイヤは見られなかったであろう。それにしても、本日は不覚、不本意な朝になってしまった。前日に準備しておかなかったのは大失敗である。反省。

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二十曲峠のキャッツアイ  令和3年1月10日

2021年01月13日 | ダイヤモンド富士
 朝から止むごとなき用事が入ってしまい自宅を出発したのは午後になってしまう。向かうは忍野の二十曲峠である。この日はダイヤモンド富士が見られる日であるが狙うのは白山岳に沈むキャッツアイである。この界隈からは何度も撮影しておりそれなりの画像が撮れてはいるが、この日は特別に空が済んで眩しい太陽が輝いている。これはイタダキ、と思ったのだが、GPSに登録しておいた場所は木が邪魔になっていまいちで少し左に寄るしかない。たぶんこのくらいのズレだったら大丈夫のはずだ。それにしても多くのカメラマンが訪れ、二十曲峠の駐車場には車が入り切れず路上駐車が5~6台、さらにはバイクで訪れた人たちが5台ほどと、大盛況である。


    太陽が富士山に迫る。今日は空気が澄んで雲も少なく、絶好のダイヤモンド富士日和。


    キャッツアイのギリギリまで広角レンズで辛抱する。カメラ1台故障しており使えるのは2台。


    露出を調整するが・・・このくらいで大丈夫なのか?このまま連写に切り替える。







    少し左に寄り過ぎて不対称なキャッツアイになってしまった。木があってポジションが取れなかったので止む無し。


    ダイヤの後。雪煙が舞っていた。


    もう1台のカメラ。


    太陽が富士山頂に迫る。






    露出がややアンダーだった。左側が大きいがキャッツアイ撮影は成功。

 やや左に位置がずれてしまい、満足したわけでは無いがとりあえずはキャッツアイ撮影成功である。忍野村から山中湖周辺にかけての場所から見る富士山は白山岳が円錐形を描いてキャッツアイが撮り易い。もうしばらく追いかけてみたいと思う。

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