山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

乙女高原のスゲ探索 令和3年7月10日

2021年07月14日 | スゲの仲間
 もう少し早い時期に訪問したかったのだが天候が悪かったりなかなか時間がとれなかったりと、この時期になってしまった。雄しべと雌しべを出していたスゲの正体がずっと気になっていたのだが、もう少し遅くて果胞が落花してしまっているかも知れない。午後からは雨が降る予報なので少し早めに訪問するはずだったのだが、別件の資料を作成したりしていたら時刻はあっという間に10時になってしまった。到着したのはお昼近くである。


    青々としたヤチボウズになっているタニガワスゲ。穂はほとんど落ちてしまっている。


    残っていたタニガワスゲの小穂。雌鱗片は細長く両側が赤紫色。果胞も嘴が細長い。


    気になっていたのがこのスゲ。やはり少し訪問時期が遅く、大部分の穂が倒れて落ちてしまっている。


    残っていた小穂


    雌小穂の鱗片はタニガワスゲに比べて短く両脇の赤紫色の部分が狭い。果胞の嘴は短い。


    別の湿地に生えたいたもの。


    これもおそらく同じもの。オタルスゲで間違い無いように思う。


    エナシヒゴクサと思われる。


    アカンスゲは長い柄を伸ばしたようだが、もう倒れて小穂は落下していた。


    別のスゲの仲間が生えていた。


    やや大型の初めて見るスゲである。


    図鑑で調べてみると、オオカワズスゲというスゲのようである。


    オシダのジャングル


    イボタノキだろう。


    青々と草の茂った草原


    アヤメはもうそろそろ終盤である。今年は櫛形山のアヤメを訪問出来ずに終わってしまいそうである。


    まだ蕾のキンバイソウ


    少しだけ咲き始めていた。


    ミツモトソウとヒメキマダラセセリ

 確認しておきたかったスゲはやはり少し時期が遅くなってしまったが、残っていた小穂を観察する限りではオタルスゲで間違いないと思う。新たにオオカワズスゲというスゲにも出会うことが出来た。

 もうひとつ探し物があったのだが、個体数が少ないうえに持っている情報も少なく、怪しき場所を何ヶ所か散策してみたが発見出来なかった。


    クモキリソウの群生


    これとは違うクモキリソウがあるらしいという噂を聞いたのだが、発見出来ず。

 またの機会に探してみたいと思う。

コメント
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