山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

椹池およびその近傍を探索  令和3年7月24日

2021年07月30日 | 山に咲く花
 椹池の水草がどうなっているか気になるが、その界隈に生育している植物も気になる。そろそろ咲いている花もあるだろう。


    椹池のカンガレイ。ここにはそれなりに個体数があることが分かってきた。


    花が咲いているようである。


    こちらはナガエミクリ。まだ花穂が水上に顔を出していない。


    浮島に群生するサワギキョウ。まだ蕾で一株も咲いていなかった。


    ヌマハリイ(オオハリイ)。茎を触ってみると中空状で柔らかく、河口湖のスジヌマハリイとは全く違う感触がある。


    池の中に生えたヌマハリイ


    カンガレイとヌマハリイが並んで生えている。


    湖畔のヒメシダの群落

 別の池を訪れてみる。この池は近くに来た時は必ず立ち寄って湖面を眺めている。沼の底にイトモと思わしき水草が沈んでいて、この季節に水面に浮かぶ花を咲かせるはずであるが何度見ても花の姿が見えない。この日も水面に花は浮かんでおらず、水が濁っていて沼底の藻の姿も確認出来なかった。もうひとつ、オヒルムシロかフトヒルムシロか何だか分からない水草が花を咲かせている。


    水面に水草の葉がたくさん浮かんでいる。


    花が咲いている。


    さて、これは何なのか?ヒルムシロの仲間ということは分かるが、花や葉を見ただけで区別が出来るのか?


    花にトンボがとまっている。


    それなりに数はあるが位置が遠い。確定するには水中葉の柄がどうなっているか見てみないと分からないであろう。


    こちらはヒツジグサの葉。


    まだ花は咲いていなかった。この池は咲くのが遅いようである。


    何度か見に来ているシダを訪問してみる。少し痛み始めていた。


    タチヒメワラビ。その名の如く真直ぐに立って生える。


    ソーラスは裂片の真ん中やや上寄りに付着する。


    花が咲いているのは初めて確認したシロバナイナモリソウ。


    清楚な白花。

 サワギキョウをはじめとする椹池の花や水草が見ごろを迎えるのは8月中旬ごろになりそうである。その頃にはヒツジグサも花を咲かせているかも知れない。

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富士山麓を散策  令和3年7月23日

2021年07月30日 | 山に咲く花
 フガクスズムシソウを見に出かけたが雷と雨に見舞われて予定よりも早めに下山となった。高度を下げれば雨は降っていないのではないかと別の場所に行ってみるが、やはり雨が降っていて雷が鳴っている。少し待っていれば雷は通り過ぎるのではないかと、車の中で昼寝しながら1時間ほど待っていると雷は止み雨も小降りになってきた。樹海の森の中に入ってみる。


    クモキリソウはもう終わっていた。


    コイチヨウランはまだ蕾。


    咲き残りのツルアリドオシ。あまり咲かなかったようである。


    ツルアリドオシの花。2つが対になって咲く。


    アリドオシランはもう終わっていた。


    葉はあるが花があまり見つからない。これもあまり咲かなかったようである。


    いちばん見たかったのがこの花。


    キバナノショウキラン。もう痛んでいる。今年は大株が生えておらず、見つかったのはこの株だけだった。


    本栖第2風穴。少し離れた場所にある。


    ここに生えていたのはシノブカグマ。


    ウサギシダの生える場所にも立ち寄ってみる。今年は食害に遭っていない。


    ソーラスを確認。


    驚いたのがこのツリシュスランである。


    周辺の苔が剥げ落ちていてもう咲かないのではないかと思っていたが、今年は6本花茎が伸びている。無事咲いてくれるのを期待したい。

 アリドオシランもキバナノショウキランも今年は外れ年だったようである。ツリシュスランだけは今年は今までに無くたくさんの花茎を伸ばしている。花が咲いた頃に見に来てみたいと思う。

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今年は数が少ないフガクスズムシソウ 富士山麓  令和3年7月23日

2021年07月30日 | 山に咲く花
 少し訪問時期が遅れてしまったが、今年もフガクスズムシソウを見に行ってみた。朝は晴れていたが現地に到着した頃には雲が広がり始めて夕立でも来そうな空模様になってきた。急がねば・・・と思いつつもなかなかピッチが上がらず。現地で苔の生えた木の幹を見上げるがなかなかお目当てのフガクスズムシソウが見つからない。


    オニノヤガラを発見。まだ蕾だった。もう1本見つけたが途中で折れていた。


    ハエドクソウ


    そんなに珍しいものでは無い。


    ヤマトウバナ。富士山麓では良く見かける。


    イワオモダカ。葉が大き目で良く目立つ。


    双眼鏡で木を見上げてやっと見つかった1株目。


    別株。固まった大株が見つからない。


    少し固まって生えていたもの。花はだいぶ痛んでいる。左側にはマツノハマンネングサが生えている。


    これも固まって生えていたもの。葉に隠れた場所には大株が隠れているようである。


    こちらも確認しておきたかったマツノハマンネングサ。


    まだ固い蕾である。咲くのは2~3週間先になりそうだ。


    倒木に着生している株は今年は花芽が付いておらず、咲かなそうである。もう少しあったはずだが苔と一緒に脱落してしまったようだ。

 他のラン科植物と同様にフガクスズムシソウも今年は外れ年のようである。来年はたくさん咲いてくれることを期待したい。もうひとつ、今年こそは見つけてやろうと意気込んで探したスギランであるがとうとう発見出来なかった。もう少し探したいところだったが、遠雷が轟き出し、早急に下山を開始する。途中から本降りの雨に見舞われ、カッパを着て下山となった。

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