山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

「山梨のシダ」写真展を開催します

2021年07月22日 | 番外編
 シダを追いかけるようになった当初からこの写真展を行うことを目指してきました。ラン科やキンポウゲ科など、美しい花を咲かせる植物は確かに魅力的で見つけると感動と安らぎを感じます。それに比べて花を咲かせないシダ植物は地味に見えますが、生物の中でも長い間生き続けてきたシダ植物は様々に分化して環境に適合して生きて行けるように進化しています。シダだけでなくそれが生育している環境を一緒に見て行くとシダの素晴らしさと環境に適合した美しさが見えるように思います。今回の写真展が開催できるのはご指導いただいた櫻井八洲彦先生があってこそのものです。連名での写真展を開催することとなりました。会場はあのテレビドラマ「ゆるキャン」で有名になったアウトドアショップELKです。ご都合よろしければ是非お越しください。過去の写真展よりもいっそう力の入った写真展となっています。



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再び八ケ岳花散策  令和3年7月17日

2021年07月22日 | 山に咲く花
 先週に続いて八ヶ岳の花散策であるが別の場所である。この場所もここ数年のこの季節の恒例となっている。


    登山道脇に1本だけオニノヤガラが生えていた。もうすぐ咲きそうである。


    鹿の食害で激減してしまっているエゾスズラン。群生した株は今年は見当たらなかった。


    なんとか生き残ってくれているケブカツルカコソウ


    この花もまた鹿の食害でだいぶ小さくなってしまった。


    ヤマトキソウは食害に遭っているわけでは無さそうだが、今年はあまり見かけない。


    葉のみで花を咲かせていない個体が多数見られた。


    ヤマサギソウは笹に飲まれて減少傾向にある。


    ヤマサギソウの花。上萼片はバンザイするように上向きに開き、距は長く緩く下向きに曲がるものが多い。


    クチバシシオガマ。ヨツバシオガマから名前が変わったらしい。


    タカネグンナイフウロもだいぶ数が少ない。


    ムシトリスミレはもう花が散って結実しかけていた。


    ニョホウチドリはほぼ満開。しかし、登山道脇では今年は発見出来なかった。


    カモメランはもう終盤である。花が確認できたのは2株のみ、葉の数は年々減少しているように見受けられる。


    タカネアオチドリ。これも笹に飲まれつつあり、個体数は少ない。


    もう終盤で唇弁はしおれ始めている。


    新たな場所で発見したタカネサギソウ。この花は意外と数が多いことが分かってきた。


    先週は発見出来なかったコハクランであるが、今回は同行した花仲間が探し出してくれた。


    この株は根元が傷んでいて倒れかけていた。


    6月に設置した保護ロープ。たるんでしまっているのではないかと心配していたが丈夫なロープでほとんどたるんでいなかった。

 保護ロープの修復が必要になるのではないかと思っていたのだが、杭は抜けておらずロープもしっかりと張られていた。ロープ設置の効果はあったようで、今年は草地内の踏み跡はほとんど無かった。しかし、草地内の貴重な花が増えているわけでは無く、今後どうなって行くのか、厳重に経過を見る必要がありそうである。

 地味な植物も見て回って来た。


    ヒメハナワラビ。ほぼ例年通りであるが、もともと個体数が少ない。


    イワスゲ。山上ではあまり珍しく無い。


    小穂は茶色でスリムである。雌小穂の鱗片は細くて長い。


    ミヤマウシノケグサではないかと思われる。


    これはカニツリグサの仲間と思われる。


    芒は長く、真直ぐなものと折れ曲がったものがある。


    茎には軟毛が密生している。これはリシリカニツリではないかと思われる。

 まだ勉強不足のイネ科植物は同定に全く自信が無い。これからの課題であるが、8月に北岳再訪する際には時間の許す限りじっくりと観察してきたいと思っている。おそらく、八ヶ岳も再訪することがあるだろう。


    心配していたこの花はもう終わっていた。ロープを張ったが撮影のため周辺の草がむしり取られているのは非常に残念である。

   
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あの花は今年も咲いただろうか?  令和3年7月15日

2021年07月22日 | 花・花・花
 何ヶ所かで生育を確認している花であるが、なかなか時間がとれないうえに雨が続いていて訪問する機会が訪れなかった。もうそろそろ満開を過ぎている頃であろう。少し早く仕事が終わったので高速道路を使って移動し、花を見に行ってみる。夕立が来そうな空模様で薄暗い森の中にそっと入ってみる。


    もう終わりかけている花が多かった。


    今年も無事に咲いてくれたキンセイラン。


    ちょうど見頃の個体も残っていた。


    昨年に比べると少し花数が少ないように見えなくもない。


    小さな個体も確認。全体的な数は昨年とあまり変わらなそうである。


    大急ぎで場所を移動してもう1ヶ所。


    ほころび始めていたオオヤマサギソウ


    3分から5分咲きといったところだろうか。蕾のものも多い。


    ラン菌の活性が低いのか、花を咲かせずに立ち枯れしている個体が多いのは残念である。

 今回訪問した場所のキンセイランは踏み跡が少なく無事に咲いてくれているが、有名になって昨年多くの訪問者が訪れていた別の場所はどうなっているのだろうか?花はもう終わっている可能性が高いが、機会があれば状況を見に行ってみたいと思う。

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