山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

小雨の中の植物観察 南部町 令和3年6月30日

2021年07月05日 | 里に咲く花
 午前中はあまり降らないだろうと思って南部町まで足を運んだが、山の中に入ると霧に巻かれさらには小雨が降り出してしまった。この天気ではレンズに水滴が付いたり結露したりしてあまり良い写真は撮れないであろう。予定していた渓谷道は途中までで諦めることにする。こんな天気でもどうしても確認しておきたい植物があった。


    林道脇に生えていた大きなシダ


    裂片には鋸歯がある。


    長楕円形ないし三日月型のソーラス


    太い葉柄と真っ黒な鱗片。これはオニヒカゲワラビであろう。


    同じ場所に生えていたこのシダは同じものか、それとも別物?


    ソーラスを見ると楕円形、鱗片は茶色だった。どうやらシケチシダのようである。


    林道の下に大きなシダが生えていた。一見オオバノハチジョウシダかと思ったが画像下側にあるのは明らかにオオバノアマクサシダだ。


    良く見てみると第一羽片の下向き第一小羽片が異様に長い。かつ、羽片先端部の小羽片が長い。これはオオバノアマクサシダであろう。


    別の場所を訪問。最初はノキシノブと思ったが葉の幅が広い。


    ソーラスは付いていないが葉脈の形から見てこれはヒメサジランと思われる。


    ベニシュスランを見に行ってみる。昨年よりも苔が脱落していて数が減っている。


    咲き始めた花に出会えた。


    少しほころんだベニシュスラン


    さらに別の場所のベニシュスランを見に行ってみる。


    こちらはまだ蕾。あと1週間もすれば見ごろになりそうである。


    コクランを見に行ってみる。


    ほころび始めたばかりだった。


    どうしても見ておきたかったのがこのエビネの仲間である。


    まだ葉が展開したばかりである。4月に訪問した時に花芽だと思ったのは出始めたばかりの葉だったようだ。


    年を越した葉がまだ青々としている。


    まだ花芽が見えていない。今年は咲かないのか、それとも8月ごろに花を咲かせてくれるのか?

 確認しておきたかったエビネの仲間は普通に見るエビネとは別のものであることが分かってきた。花芽が無いことが気になるが咲くとすれば8月ごろであろう。山梨県ではほとんど知られていない夏のエビネの期待が高まって来た。

コメント (2)
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