山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

移植片その後  令和3年7月25日

2021年07月31日 | 番外編
 着生した稀少なランが苔ごと木の幹から脱落してしまい、別の木に移植してから今年で3年目を迎える。昨年も1昨年も弱々しい葉を何枚か出してはくれたが、花が咲くには程遠い印象があった。ところが、今年様子を見に行ってくれた花仲間から移植片に花が咲いたという連絡が入って来た。これは何としても見に行かねば。


    ツルアジサイが満開。


    こっちも見ごろだが、これはヤマアジサイなのかノリウツギなのか?


    葉先があまり尖っておらず、ノリウツギであろう。


    ミヤママタタビの大木


    たぶんナガオノキシノブ


    木に着生しているのは圧倒的にミヤマノキシノブ。これと稀少なランの葉が似ているために探すのが難しい。


    昨年は花が咲いていた場所だが、今年は葉のみで花は咲いていない。苔がまた少し脱落したように見える。


    この場所も葉のみで花は咲いていない。いちばん手前にある葉はミヤマノキシノブ。


    そしてこれが移植片である。もう結び付けていたシュロの縄は見えなくなっている。


    上下にミヤマノキシノブの葉、真ん中にランの葉が3枚。


    そのうちの1株が小さな花を咲かせてくれた。


    まだ元気に咲いたとは言い難いが、それでも何とか咲くまで回復してくれた。

 大成功とまでは行かないが、1株だけでもなんとか咲いてくれて良かった。これからも毎年元気に花を咲かせて欲しい。他の場所は苔が脱落しそうなので、こちらも手を打つ必要がありそうである。

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富士川町の高層池を訪れる  令和3年7月24日

2021年07月31日 | 山に咲く花
 ヒルムシロ属の花が咲いているのは椹池やその近傍の池だけでは無い。もう1ヶ所、圧倒的な個体数があるのが富士川町にある高層池である。この池に生育しているものもオヒルムシロなのかフトヒルムシロなのか、あるいはヒルムシロなのかは分かっていない。標高1,000mくらいの位置にある池なので、前2者のいずれかであろうと思っている。


    マイナーな池であまり訪れる人は居ない。


    圧倒的な個体数がある。


    地味な花ではあるがこれだけ生えていると圧巻である。


    さて、これはオヒルムシロなのかフトヒルムシロなのか?


    池はそれなりに深く、見えそうで見えない沈水葉。


    花だけで見分けるのは難しそうであるが、見る限りでは椹池近傍の池にあるものと同じに見える。


    池のほとりにはメハジキが生えている。


    メハジキとヒルムシロ属

 ネットの記事を見る限りではフトヒルムシロの葉はやや湾曲して波打っているらしく、ここに生えているものの葉を見るとあまり波打っているようには見えない。オヒルムシロの可能性が高いのではないかと思っている。水中にある沈水葉を調べなければ結論は出ず、この池は近い場所にあるので水中カメラを沈めてみるか、あるいは個体数が多いので1本抜いてみて検討することも考えている。いずれは答えが分かると思う。

 この場所に来たのはもうひとつ訳があったのだが、雲に阻まれて富士山は姿を見せなかった。


    林道から見る景色。富士山が見えればこの場所からパール富士が見えるはずだった。


    雲が多くて富士山も月も見えそうにない。あと10分ほどで月が現れる時間だったが、待たずに撤退。

 以前ならば絶対に月の出まで待ったであろうが、最近は根気が無くなりすぐに諦めてしまうようになってしまった。この日は本栖湖からパール富士が見えたようで、辛抱して待っていれば雲を透かして見えるシルエットパール富士がひょっとしたら見えたかもしれない。年を取った気がする。

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