山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミクリとタカアザミに出会う  令和3年8月31日

2021年09月04日 | 里に咲く花
 山梨県に生育しているミクリという植物は富士五湖の水辺のどこかに生育しているものだと思っていたのだが、そうではなくて用水路の中に生育しているらしい。空模様は怪しいが意外と雨は降って来ない。おおよその場所を教えていただいていたので探しに行ってみる。


    草ボウボウの用水路の中に背丈の高い葉が生えている。


    長雨で倒れてしまったようである。これでは無いだろうと思ったが、双眼鏡で覗き込んでみると・・・


    驚きのミクリの実が付いていた。


    太い柄から細い側枝を出してそこにイガグリ状の実を付けるようだ。実には柄が無い。

 椹池で見るナガエミクリに比べると大きさはひとまわり大きいように見え、イガグリ状の実の大きさも1.5倍くらい大きく見える。周辺の用水路も散策してみたが、生えていたのはこの場所だけだった。しかし、探していた別の植物に遭遇した。


    ピンク色のアザミのようなものが目に付いた。


    マツムシソウに似ているがこれは何?図鑑には載っておらず、ネットで散々探してノーティアというマツムシソウ科の園芸種と判明した。


    湿地の中に背の高いアザミが咲いている。


    花穂の先端部が湾曲して下向きに花を咲かせている。


    まさかの出合い、これは探していたタカアザミではないか。


    下向きに花を付けるタカアザミ


    まだ蕾のタカアザミ

 タカアザミは用水路の周辺に咲いているという情報は持っていたが、まさかこの場所で出会えるとは思っていなかった。本日はマツカサススキ、オナモミ、ミクリ、タカアザミと、見たいと思っていた4種類の珍しい植物に遭遇した、とても幸運な日だった。雨に少し降られたが傘を差すほどの降りでは無かった。

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山中湖の水辺に生える植物  令和3年8月31日

2021年09月04日 | 水辺に咲く花
 大月に出張の仕事があったのだが、午前中で片付いた。午後からは雨の予報であるが、なんとか降らずに持っている感じである。高速を使って山中湖に移動し、傘を持って湖畔を散策してみる。おそらく、探しているマツカサススキの仲間が生えているのではないだろうか?


    どんより曇り空の山中湖。傘を持って散策に出かける。


    初めて見る色鮮やかな花。これは何?


    花弁は5弁か6弁に見える。ミソハギというミソハギ科ミソハギ属の植物だった。


    良く見かけるがこのハギの仲間も名前を知らない。


    メドハギというマメ科ハギ属の植物。花弁に紫色の筋が入る。水辺を好むようである。


    水辺に咲くこのキクの仲間もたぶん初めて見る。


    オグルマというキク科オグルマ属の植物。水辺や湿地を好んで生育する。


    水量が多くてあまり先まで行けない。タコノアシと思わしき残骸を春に見ているが見つからない。


    これはアブラガヤであろう。


    こっちは探しているマツカサススキではないだろうか?


    ススキの仲間が群生している。


    アブラガヤかと思ったが、双眼鏡で見てみるとちょっと違う。


    探していたマツカサススキのようである。


    思っていた以上にたくさん生育していたこのススキの仲間。


    柄のある球状の穂はマツカサススキで間違い無さそうである。


    こんな植物も生えていた。


    イガグリ状の種、オナモミだ。


    近似種のオオオナモミは良く見かけるがこちらのオナモミはあまり見かけない。先端部に小さく付いている花が雄花である。

 マツカサススキは他の2種のマツカサススキの仲間に比べて個体数は多いようで、比較的見つけ易いのではないかと思っていたが、これほどたくさん生育し、しかも群落を作っているとは思ってもいなかった。そして探していたが情報が少なく、どこを探せば良いか分からなかったオナモミにも出会うことが出来た。天候が悪くて植物の写真の彩度が悪いが、収穫十分な探索となった。

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