山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

初めて見るシダ、ミヤマウラジロ  令和3年9月6日

2021年09月06日 | シダの仲間
 ミヤマウラジロは石灰岩地を好むシダであるが、石灰岩地の少ない山梨県ではあまり見かけないシダである。丹波山村あたりまで遠征すれば容易に見られるらしいが、なかなか時間がとれずにまだ見たことが無いシダのひとつである。別件で師匠に連絡を入れたところ、東部富士五湖地方の林道脇に生育しているとの情報をいただき、さっそく見に行ってみた。お昼過ぎに現地付近に到着し、車を止めて準備しているとポツポツと雨が降り出してしまい、やがて頭上で雷鳴が轟き出した。これはあまりゆっくりしていられなそうだ。


    林道脇の古い石垣の間から生えていたミヤマウラジロ。


    見るのは初めてである。やっと会えたといった感じである。


    葉の裏側には白粉が付着して白くなっている。


    ソーラスは葉の辺縁に巻き込まれるように付着する。


    茎にも白粉が付着していた。


    生えているのは石垣のほんの一画だけで、個体数もあまり多くは無かった。

 次第に雨脚が強くなり、一旦車に戻って待機するが、止みそうもない。もう1種類珍しいシダが生えているらしく、歩いて探索するつもりだったが、雷鳴激しく雨も強い。車で移動しながら路上駐車し、怪しい岩壁を見ながら探すことにする。


    3ヶ所目くらいでそれらしきシダの姿があった。


    コガネシダ。東部富士五湖方面でまれに見かけるシダである。


    裏側のソーラスも撮影したかったが土砂降りになってそれどころではなくなった。


    風で葉がブレてしまう。じっくり撮っている余裕無く、さっと撮って車に逃げ込む。

 2種類の珍しいシダが生育しているのを確認し、もう少しじっくりと観察したい気持ちはあったが雨と雷のためこの日は撤退である。帰り際にはさらに前が見えないほどの土砂降りの雨となってしまった。いずれのシダも夏緑性のシダなので10月に入ると枯れ始めてしまうかも知れない。近くに行く時には再訪してみたいと思う。

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滞留河川のヒシを再訪する  令和3年9月1日

2021年09月06日 | 水辺に咲く花
 9月に入ったので、8月中旬に大発生しているのを見つけたヒシの花が咲いている頃ではないかと思う。そしてもうひとつの探し物、ミズアオイもあるとすればそろそろ咲き出す頃である。北杜市でタヌキマメを堪能した後、日没まではまだ少し時間があったので訪問してみる。


    大発生しているヒシ


    以外と花は目立たない。


    たくさん花を咲かせるわけでは無くて、1つの株に1個の花を咲かせるようである。


    ヒシの花。小さくて目立たない。


    クワイとアメリカミズキンバイ


    アメリカミズキンバイは外来種であるがそれなりに美しい。


    今回は望遠レンズを持って行った。


    花弁は4枚である。アメリカミズキンバイで間違い無さそうだ。


    多量に群生しているこの水草


    小さな白い花が咲いている。


    当初はミズヒマワリ(外来種)と思っていたが、花の形がちょっと違う。


    ネットで水生植物を調べてみると、ナガエツルノゲイトウ(ヒユ科)という特定外来種であることが分かった。増殖力が旺盛で駆除が難しいらしい。


    双眼鏡を使ってミズアオイを探してみるが・・・


    あるのはヒシとナガエツルノゲイトウばかり。見つからない。

 ミズアオイがあるとすればこの滞留河川域が最も怪しいと思っている。大量発生のヒシに負けてしまったか、あるいは増殖力旺盛なナガエツルノゲイトウに飲まれてしまったかも知れない。引き続き探索を続けてみたいと思う。

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