山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ピンチ!畑熊のミスミソウ  令和4年3月2日

2022年03月04日 | 山に咲く花
 2月中旬にも一度見に行っているがまだ咲いていなかった畑熊のミスミソウであるが、そろそろ咲いている頃だと思う。再訪してみる。


    畑熊のミスミソウの看板。山梨県自然記念物に指定されている。


    岩に付いていたクモノスシダ


    この斜面にもかつては生育していたはずだが見当たらない。


    こちらの斜面もだいぶ崩れてしまっている。


    崩れた斜面に辛うじて生き残っていたミスミソウ。風前の灯といった感じだ。


    大き目の葉があったが花が付いていない。


    かつてのように固まって咲いている株はひとつも見つからず。


    葉もほとんど見つからず、個体数は激減しているように見える。


    林道の上のほうを散策してみる。このあたりにもあったはずだが何も見つからず。


    こちらの法面も崩落が目立つ。

 山梨県のミスミソウの大きな自生地は先日訪問した場所と今回の畑熊の2ヶ所である。その他にも見つかっている場所があるが個体数は少ない。自身のブログで検索してみると、畑熊のミスミソウを訪問するのは平成31年(2019年)2月以来3年ぶりのようであるが、一段と斜面の崩落が進んで変わってしまったように見受けられる。盗掘や踏み荒らしによるものでは無く、自然環境の変化による要素が強く、単純にロープを張れば良いというものでは無さそうである。保護はかなり難しいのではないかと思う。


    ガッカリして林道を歩いていると見慣れない木があった。


    木の幹に溝が入っているように見える。


    これはイワツクバネウツギではないだろうか?花の咲く時期に確認してみたい。

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セツブンソウとフクジュソウ  令和4年3月2日

2022年03月04日 | 山に咲く花
 先週も訪問している渓谷に咲くセツブンソウであるが、まだ雪が残っていて葉も出ていなかった。その後暖かい日が何日か続き、スギ花粉が本格的に飛び始めた。そろそろ咲いている頃ではないだろうか?渓谷の奥に咲くフクジュソウも気になっている。


    雪はほぼ解けている。


    氷柱も解けている。そろそろセツブンソウが咲いているのではないだろうか?


    咲き始めていたセツブンソウ


    まだほとんどが蕾。


    本体部分はまだほんの少し蕾が見え始めたところ。1~2週間先になりそうだ。


    セツブンソウの花。エクステンションチューブという兵器を装着して接写。


    渓谷の奥はまだ雪が残っている。


    これはナガオノキシノブであろう。


    苔の生えた岩に小さなシダが群生していた。


    カラクサシダ。この山域で見るのは初めてである。


    葉を丸めているが、あふれんばかりの胞子が付着している。


    こちらのシダは冬の乾燥が堪えたようで、大部分が枯れたように茶色に変色している。


    ビロードシダ。あまり元気が無い。


    表面に星状毛が生えている。サボテンのようだ。


    フクジュソウがほころんでいた。


    まだ咲き始めたばかり。ほんの少ししか見当たらない。


    開いていたのはこの1株だけだった。


    まだ2週間ほど先になりそうである。

 セツブンソウもフクジュソウもまだ咲き始めたばかりだった。今年の春の花は2~3週間ほど開花が遅れているようである。陽気が暖かくなると、スミレを含めて一斉に咲き出すかも知れないが、冬の雨不足でたぶん花はハズレ年になってしまうのではないだろうか?


    こちらは三珠のセツブンソウ。満開であるが個体数はかなり少な目。


    一区画だけたくさん咲いてくれた場所があった。


    来年は全区画でこのようにたくさん咲いてくれることを願いたい。

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甲斐市の谷沿いの林道を偵察  令和4年3月1日

2022年03月04日 | 渓谷
 出張で近くまで来たので、谷沿いを通る林道を偵察してみた。この近傍にはカタクリやアズマイチゲが咲く敷島カタクリロードがあり、環境的に良く似ている。まだ花の時期には早いのだが、どんな感じなのか、車をところどころに停車させながら散策してみた。


    渓谷の上流部。まずはこの上を偵察してみる。


    少し遡上すると大きな堰堤が現れた。これを越えてみる。


    その上は池になっていた。さらに上流部を探索するならば左上に見える林道を使ったほうが良さそうだ。ここで引き返す。


    林道の法面に普通に生えていた草。


    これはヤブランだろう。キチジョウソウの葉に良く似ている。


    支脈の枯れた沢を歩いてみる。


    これはシュンランの葉だろう。たくさん見かけるが花芽は見つからない。


    リョウトウイタチシダを期待したのだが・・・


    鱗片の幅は細く、これはオオイタチシダのようだ。


    下流部に神社があった。


    神社のほこら


    2種類の木が生えている。


    こちらは幹が白っぽくて溝が浅い。


    葉を見てみると先端部が2つに割れて尖っている。これはモミの木であろう。


    もう1本の木


    木の幹は鱗片が大きくてマツの木に良く似ている。


    葉を見てみると先端部は尖っていない。これはツガであろう。


    林道の下流部出口付近は大規模な太陽光発電パネルが設置されていた。こんなに山肌を削ってしまって大丈夫なのか?

 まだ春早く花は何も咲いていない。4月ごろになればきっとスミレが咲き出すであろうし、うまくすればアズマイチゲがありそうな感じがする谷だった。隣にある谷も面白そうな気がする。時間がとれれば再訪してみたい。
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