山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

たいら山周辺で見た花たち  令和4年3月16日

2022年03月21日 | 山に咲く花
 山之神・千本桜コースからたいら山に登り、関原峠コースを下山してきた。地面に咲く春の花はまだほとんど見かけなかったが、低木に咲く花はそれなりに楽しむことが出来た。


    ダンコウバイの花


    花は鮮やかな黄色で花弁には花柄が付いている。


    ウグイスカグラの花。花筒や花柄には毛が生えていない。ヤマウグイスカグラには毛が散在するが、中間型もあり見分ける必要なしという説もある。


    チョウジザクラ。それほど珍しいものとも思えないのだが、出会えると嬉しい可愛らしい桜。


    チョウジザクラの花。花弁の先端は少し切れ込む。


    側面から見るチョウジザクラの花。萼筒には毛が生えていて、萼筒の基部は少し膨らむ。


    いちばん探していたのはこの小さな白い花を散りばめたように咲かせる木。


    ハヤザキヒョウタンボク。春一番に咲くヒョウタンボク(スイカズラ科)の仲間である。


    心洗われるような美しい花である。


    花弁は5枚、雄しべは5本。2つの花が対になって咲く。


    清楚な白い花にはうっすらとピンク色の帯が入る。見入ってしまう美しい花。

 個体数が少ないハヤザキヒョウタンボクであるが、この山域ではそれなりの個体数を確認することが出来た。風で揺れてなかなか撮らせてくれず、多大な時間を費やしてしまった。付き合ってくれた花仲間には本当に感謝である。

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甲斐百名山の一座 たいら山を歩く  令和4年3月16日

2022年03月21日 | 甲斐百山
 中央市が力を入れて登山道を整備した、甲斐百名山の一座たいら山というあまり知られていない山がある。車で登山口は確認に行っており、いつ登ろうかと考えていたところ、偶然前日訪れていた渓谷で花仲間と出会い、本日案内してもらいながら一緒に歩いてみることとなった。折角なので山頂往復では無く、プチ縦走してみることにした。


    本日は山之神・千本桜コースから入山して関原峠コースを下山する。


    コンクリートの車道を進むと山之神の入り口に到着する。随所に看板や案内板が立っている。


    山之神の鳥居。林道のような広い道が続いている。


    桜並木の途中に開けた展望台。このあたりが千本桜公園になるのであろう。


    山之神社。山の中腹にひっそりと立っている立派な神社である。


    神社周辺の木にはヤドリギがたくさん着いていた。


    神社を通り過ぎたところで車道に合流する。ずっと上まで車で来られるのかと思うと、ちょっと興ざめしてしまう。


    車道の終点は広場になっていて、この先からやっと登山道らしくなる。


    車道終点の展望地。甲府盆地が見下ろせる。向こうには八ヶ岳や奥秩父山系が見渡せるはずだがこの日は霞んでいた。


    緩やかな登山道には至るところにテープや案内板が付いている。


    たいら山山頂に到着。まさに名の通り平らな山頂である。


    山頂西側が切り開かれていて甲府盆地が見下ろせる。向こうには八ヶ岳が見えるはずである。


    途中で見かけたヒカゲスゲ。もうスゲの仲間が花を咲かせる季節になった。


    ちらほらと見かけるエビネの葉。千切れているのは食害の痕かも知れない。

 ゆっくり歩いて2時間半ほどでたいら山山頂に到着した。大部分が車道と林道のような広い登山道で少し物足りない気がする。休憩した後、尾根を東側に縦走して関原峠に下りる。


    関原峠。尾根道は倒木のところもあるが比較的明瞭な道である。


    関原峠の谷にはかつて大きなエビネの群落があったが、台風で流出して倒木だらけとなり激減してしまっている。


    それに加えて鹿の食害である。葉のほとんどが千切れて消失している。


    昨年のガラが残っているが葉はほんのわずかしか残っていない。なんとか咲いてくれることを期待したい。


    別の場所で発見したエビネの葉だが、この株は花が咲かなかったようである。


    関原登山口近くに咲いていたダンコウバイ


    黄色が鮮やかなダンコウバイの花。良く似たアブラチャンは少し黄緑色がかっている。


    石垣の上に咲いていたイヌノフグリの大株


    こんな大きな株はなかなかお目にかかれない。


    イヌノフグリの花。小さくて接写がとても難しい。

 午後3時にもう1台の車を止めた場所に到着した。緩い登山ではあったが、久しぶりに山頂を踏んだような気がする。この山域のエビネは食害で危ない状況にあるのだが、その他にもそれなりに良い花を見て歩くことも出来た。付き合ってくれた花仲間に感謝である。

コメント (2)
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