山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

カラコギカエデ (ムクロジ科) Acer ginnala Maxim. var. aidzuense (Franch.) Pax

2022年11月17日 | 樹木類
山地帯の樹林下または林縁を好んで生育する落葉小高木である。沢の周辺や湿地に多く生育。葉は対生し卵状楕円形ないしは三角状卵形で、不規則に欠刻し重鋸歯がある。花は雌雄同株で、ひとつの花序に雄花と両性花が混生する。翼果の角度は狭い。樹皮は灰褐色で、縦に不規則に裂け、鱗片状にはがれる。葉は秋季に紅葉する。花期は 5 月。 山梨県では八ケ岳山麓の東部に多い。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし

    カラコギカエデ 2022年7月 広河原で撮影

    高さ5~8mの小高木。

    翼果をたくさん付けているカラコギカエデ

    葉は卵状楕円形ないし三角状卵形で、重鋸歯がある。翼果の角度は狭い。

    樹皮は灰褐色で縦に不規則に裂ける。




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カゴノキ (クスノキ科) Litsea coreana H.Lév.

2022年11月17日 | 樹木類
 関東、福井県以西の暖地に分布し、林内に生育する常緑高木である。雌雄異株。幹の周皮は鹿子の肌模様のようにはげ落ちることからカゴノキ(鹿子の木)の名前がある。葉は互生し有柄、葉身は長さ5~9㎝の倒披針形で、全縁で鈍頭、薄い革質である。花は葉腋に散形状につき黄色、雄花序はやや大きく、雌花序は小さい。果実は長さ7 ~ 8㎜の倒卵状球形で翌年の秋に紅熟する。花期は 9 月。山梨県内では南部町以南に分布し、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし


    カゴノキの大木 2022年1月 南部町で撮影


    幹は鹿子の肌の模様を呈する。


    枝と葉。葉は互生し、倒披針形で全縁。


    南部町の神社に生育するカゴノキ。2022年10月撮影。


    カゴノキの幹


    花が終わった頃のカゴノキ


    花が終えた頃の雌花。葉腋から散形状に花を付ける。

 ⇒山梨県絶滅危惧の樹木類一覧

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


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