山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ツルガシワ (キョウチクトウ科) Vincetoxicum macrophyllum Siebold et Zucc. var. nikoense Maxim.

2022年11月13日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林床に生育する多年草である。草丈は 50 ~ 100㎝で先端部分は蔓状、無毛または僅かに毛を生じる。葉は対生し有柄で、下部に付く葉は大きく葉身は長さ12 ~ 25㎝で卵形から広楕円形で鋭頭、先端に行くほど葉は細く小さくなる。ツル性の植物であるが通常はからみ付かない。花は葉腋につき、花冠は径 6 ~ 8㎜で5裂し、暗紫色の花を固まって付ける。果実は線状ひ針形で双生する。花期は 7 ~ 8 月。山梨県での生育地は限られており個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ツルガシワ 2022年8月 丹沢・道志山系の山で撮影


    ツルガシワの葉。基部の葉は大きく、先端部は尖る。


    葉腋に小さな暗紫色の花を固まって付ける。


    ツルガシワの花


    ツルガシワの花


    風通しの良い林縁を好んで生育しているようである。


    先端部の葉は小さくなるか、あるいは無い。

 ⇒山梨県絶滅危惧のキョウチクトウ科植物一覧

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒2018年版山梨県レッドリストの植物 ~絶滅危惧ⅠB類(EN)~

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赤くならないマツグミの実 甲府市八王子山  令和4年11月11日

2022年11月13日 | 山に咲く花
 グミと名が付くのでマツグミの実はてっきり赤く熟すものだと思っていた。10月中旬ごろに通りがかった昇仙峡で見たマツグミの実はまだ緑色をしていた。紅葉真っ盛りとなったこの時期ならばきっと赤く熟しているのではないかと千代田湖から八王子山に行ってみる。しかしその実は・・・赤く無い。


    午後3時を過ぎるともう陽の位置は低く、木々の長い影が伸びる。


    アカマツの木に寄生しているマツグミ


    夕日を浴びるマツグミ


    あちらこちらにたくさんあり、周辺の木々が落葉しかけたこの季節は常緑の葉が目立つ。


    大株のマツグミ


    甲府の街を見下ろすマツグミ


    しかし、どの木を見ても赤い実は付いていない。


    至近距離のマツグミ


    実は緑色をしている。


    これで熟した状態なのだろうか?

 自宅に帰ってからネットで調べてみるとマツグミの熟した実はせいぜい黄色くなる程度で真っ赤にはならないようである。さらに図鑑で調べてみると実が熟して赤くなるのは冬を越して3~5月ごろのようである。おそらくこの実はまだ熟しておらず、このまま越冬するのであろう。来年また観察に来てみたいと思う。


    八王子山山頂からの夕暮れ富士


    南アルプスの夕暮れ


    空が赤く染まるのを期待したがあまり染まらなかった。


    夕暮れの甲府盆地と富士山。もう少し待ちたかったがヘッドライトを忘れたので撤退。


    道路脇の展望台から見る甲府盆地の夜景と富士山


    空には木星が輝き出した。

 湯村山から八王子山・白山界隈の紅葉はあと2週間くらいは楽しめそうである。

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