富士川町で素晴らしい朝焼けとダイヤモンド富士を堪能した後に南部町まで足を延ばす。いつも訪問している場所とは別のところで珍しいシダが見つかったらしい。まずは良く行っている場所を訪問してみる。

まずは行き慣れている渓谷を訪問してみる。

橋の上から見る景色。木の枝が伸びて少し視野が悪くなった。

岩にアオネカズラが着生している。川の流れと一緒に撮影出来るこの景色が気に入っている。

木に着生したアオネカズラ

冬緑性のこのシダは冬の季節にたくさんのソーラスを付けている。

たくさん着生しているアオネカズラ

サジランも着生している。

こちらの木にはもっとたくさんアオネカズラが着生していた。

今度はカタヒバがたくさん着生した木

山盛りのカタヒバ。サジランも着生している。

本日いちばんの目的がこの大型のタキミシダ

編状のソーラスが付いている。

このあたりでは一番大きなタキミシダだが、いつか脱落してしまうのではないかと心配している。

この岩の下のほうにも数株小さなタキミシダが付いていたのだが見当たらない。苔と一緒に脱落したようである。

良く探してみると別のところに小さな株が残っていた。ちょっと安心。

これはイワトラノオ。根元から放射状に生える。

真ん中が脱落してしまっているがこちらは別のシダ。

放射状では無く折り重なるようにたくさん生える。

葉を良く見てみると細かい毛が生えている。これはカラクサシダである。
さて、今度は情報をいただいた場所に移動してみる。石垣の間に生えている珍しいシダが見つかったというのだが本物だろうか?

大型のシダ、コモチシダ。

こちらも比較的大型のシダ、オニヒカゲワラビ。

線形のソーラスが付く。

さて、これが問題のシダである。

林道脇の石垣の間に生えているのがとても奇妙である。

だが、この少し葉にシワが寄ったような感じ、タキミシダで間違い無さそうである。

ソーラスを確認する。小型なので網目は作っていないがタキミシダで間違い無さそうである。

数株生育しているのを発見した。

似ているがこれにはシワが無い。幼弱なサジランと思われる。
驚きの林道脇に生えていたタキミシダである。通常は渓谷脇の苔の多い岩壁に着生しているので、こんなところには生育しないであろうという先入観を持っていた。だから私には発見出来ないのであろう。情報を提供してくれた花仲間に感謝したい。おそらく、本体が渓谷の中に生育しているのではないかと思われる。機会を見て、探索してみたいと思う。