山地帯~亜高山帯のやや湿り気の林下に生育する多年草である。全草に強いニンニク臭がある。鱗茎は披針形で、褐色の網状繊維に覆われる。葉は長楕円形で、長さ20 ~ 30㎝。花茎は 40 ~ 70㎝で、茎頂に淡黄白色の小さな花を多数散形状につける。花期は 6 ~ 7 月。 山菜として採取されたことと環境変化により個体数は大きく減少している。
2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2004年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし
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ギョウジャニンニク 2021年6月 南アルプスで撮影。 ロープの張られた保護地の中で生育している群落。
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もうすぐ花が咲きそうであったが、開花にはまだ早かった。
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側面から見るギョウジャニンニクの群落
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山梨県では自生のものは極限られた場所でしか見ることが出来ない。
かつては北岳の白根御池小屋周辺に生育していたと聞いているが現在は消滅しているようである。