しばらく訪問していない身延町の谷沿いに生育するシダであるが、斜面が崩落していて生育が危うくなっている珍しいシダが気になっており、また、まだ良く見分けられないイノデの仲間も確認に行きたい。午前中は南アルプス市に出張があったのだが、想定していたよりもだいぶ早く仕事が終わった。身延町まで足を延ばしてシダを見に行ってみる。

この谷には絶滅危惧のシダ類が多数生育している。これはヒトツバが着生している岩壁。

岩壁に着生したヒトツバ

群生しているヒトツバ

風で揺れるのでたくさん撮影した。

谷の岩壁にたくさんのシダが着生している。

これはカタヒバのようである。

ハカタシダも生えていた。

林道脇の法面に生えていたサジラン

冬期の乾燥から身を守るために少し葉が丸まっている。

谷の川沿いに生育していたクリハラン

結構たくさんあるが、ここに下りるのは結構難しい。

林道の法面にもクリハランが生えていた。

斜面の崩落がまた少し進んだように見える。

稀少なシダが生育している岩壁。簡単に見つかったはずの目的のシダが見当たらない。

良く探してみると小さなものが生き残っていた。

まだ小型のコタニワタリ

生き残ってはいるがだいぶ減ってしまったように見受けられる。

木の根元に生えていたやや大型のコタニワタリ

本日一番の大株だが、以前にはもっと大きなものを見かけている。

線形のソーラスがしっかりと付いていた。

谷間の岩に生えていた小型のイワヘゴ

斜面が崩れて危うくなっているイワヘゴ

冬なので少し元気が無い。

真っ黒な鱗片がたくさん付着するのが特徴である。
谷沿いに生育する植物は近年の台風や大雨で地形が変形するために打撃を受けているものが多く、この谷に生育するコタニワタリやイワヘゴも例外ではない。地球温暖化を防ぐために自分たちが出来ることを少しでも行って行くことが、環境保全と植物の保護に繋がって行くのではないかと思う。