暖温帯の常緑広葉樹や落葉広葉樹混交林内に生育する常緑広葉樹である。高さ5 ~ 10m、径 30㎝ほどになる。樹皮は紫色を帯びた黒褐色で、横に長い皮目がある。葉は互生、狭長楕円形、先端は尾状に尖り、縁は波打つ。表面は光沢があり裏面は無毛。密腺は目立たない。葉がヒイラギの葉に似ていることからヒイラギガシの別名がある。花期は 9 ~ 10 月で、総状花序を出し、白い花を多数付ける。暖温帯の植物なので、県南部のみに生育する分布限界種である。個体数は少ない。
2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー: なし

リンボク 2024年10月 南部町で撮影。樹高が高く逆光で撮影が難しい。

樹皮はやや紫色を帯びた黒褐色。縦横にうろこ状にひび割れる。

リンボクの葉。表面に光沢がある。

既に落下してしまっている花

球形の実を多数付ける。

葉は先端部が尖り、縁が脈打つ。
花期を逃してしまったうえに樹が高く撮影も不十分である。次の機会にきっちりと撮影し直してきたいと思っている。