山地帯の落葉広葉樹林中に生育する落葉高木である。普通は高さ6 ~ 8mだが、大きいものでは25mになる。本年枝には淡黄褐色の柔らかい星状毛が密生する。葉は互生し、長さ7 ~ 13㎝、幅 6 ~ 11㎝の心円形、先は 尾状に尖り基部は歪んだハート形で、縁は鋭い鋸歯がある。冬芽の芽鱗や枝にも星状毛がある。葉の裏面は星状毛が密生、脈腋には毛叢がある。樹皮は縦方向に浅い溝が入り、老木では浅くひび割れる。 6 ~ 7 月、6 ~ 10㎝の集散花序を出し、淡黄色の花をつける。花序の柄に狭長楕円形の総苞葉がつく。嵯峨塩に生育しているものは山梨県自然記念物に指定されている。山梨県が南限となる分布限界種である。
2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2005年山梨県カテゴリー: 準絶滅危惧(NT) 2017:環境省カテゴリー:なし

オオバボダイジュの樹 令和6年6月 笛吹市で撮影

花を咲かせ始めたオオバボダイジュ

咲き始めたばかりの花

淡黄色の花。花序の柄に狭長楕円形の総苞葉がつく。

黄葉したオオバボダイジュ 2023年10月 笛吹市で撮影

黄葉し始めたオオバボダイジュの葉

オオバボダイジュの実。球形の実が成る。

幹は縦方向に浅く溝が入る。シナノキのようにひび割れない。

葉は基部が歪んだハート形をしている。

脈腋には毛叢がある。

葉裏には星状毛が密生する。シナノキやボダイジュの葉裏には毛が無い。