山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

カキラン (ラン科) Epipactis thunbergii A.Gray

2024年09月01日 | ラン科
 日当たりの良い湿地や山地帯の湿ったところに生育する多年草である。根茎は横に這う。茎は高さ30〜70㎝。葉は5~10枚つけ、狭卵形で互生し、長さ7~12㎝。花期は6 ~ 8月で、黄褐色の花を花茎に10個ほど横向きにつける。唇弁は関節によって上下 2 唇に分かれ、内部に紅紫色の斑紋がある。山梨県での個体数はきわめて少なく、植生遷移による絶滅の恐れが高い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ A 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:なし

 山梨県内ではまだ確認できておらず、画像は県境近い静岡県側で撮影したものである。


    カキラン 2024年7月 県境近い静岡県側で撮影

    黄褐色の花の色がカキランの名前の由来になっている。

    唇弁は関節によって上下 2 唇に分かれ、内部に紅紫色の斑紋がある。






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オオヤマカタバミ (カタバミ科) Oxalis obtriangulata Maxim.

2024年09月01日 | その他の絶滅危惧種
 低山の林内に生える多年草である。地下茎は地中を横に這い、 太い根茎がある。根茎の先に 1 ~ 2 本の花茎を付ける。葉は 3 小葉で倒三角形。幅 3 ~ 6㎝と大きく、裂片の先は鋭形~類鋭形で上縁は切れ込む。葉の展開より前に花が咲き、開花時には出ている葉は折りたたまれている。 花は白色で、紫色の脈がある。径 2.5 ~ 3.5㎝。 花期は 3~4 月。個体数は少なく点在する。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 

    オオヤマカタバミ  2024年4月 甲府市で撮影

    訪問時期が遅く、残念ながら花は終わっていた。


    点々と葉を展開しているオオヤマカタバミ


    しかし花を咲かせた個体は少ない。

    葉は3小葉で倒三角形、上縁は切れ込む。

    残念ながら花は半分散ってしまっていたが、開花時にはまだ葉が展開していない。

 4月初旬に訪問したが既に花が散っており、甲府市に生育するこの花は想定していたよりも開花が早いようである。






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