山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

身延山を周回 令和3年4月3日

2021年04月09日 | 山に咲く花
 本日は身延山の探索である。強力な助っ人が何人も同行してくれており、有意義な散策になることは間違いない。駐車場の混雑が予想されて朝は少し早めの集合となったが、枝垂桜の盛期は過ぎておりさほど混雑はしていなかった。


    名物のしだれ桜はもう終盤である。


    表参道を歩いて山頂に向かう。コケやシダが多く生えているこの参道の風景は素晴らしい。ナンテンもたくさん生えている。


    石碑がたくさん立ち並ぶ。


    ミヤマシキミ。ミカン科の植物で雌雄異株の低木。


    これは雄花。


    こちらは雌花。雄花に比べて花は控え目。


    おそらくオオキツネノカミソリの葉。別の場所にも群生があった。花の時期にまた訪問してみたい。


    ヒメカンスゲ。どこにでも普通にある。ケスゲもたくさん見かけた。


    山頂の奥之院思親閣

 植物を見ながら写真を撮りながら、4時間半かけて山頂に到着し、昼食となる。曇り空で残念ながら富士山は見えなかった。今度は裏参道の長い道を下山するが、こちら側でもいろいろな植物に出会うことが出来た。表参道と違って裏参道は日当たりの良い斜面が多く、沢を横切るところもあるので植生がだいぶ違うようである。


    何だか良く分からなかったスゲ。根元の部分は緑色、ないし白い。


    先端部の雄小穂は黄緑色、雌小穂は離れて付き、長い苞葉がある。同行した博士が調べてくれて、シロイトスゲ(広義のオオイトスゲ)と判明。


    タチキランソウ


    こちらはあまり見かけないピンク色のタチキランソウ


    ヤマウツボが生えていた。良く見つけたものである。


    ヤマシャクヤクの群生。こちらも花の時期に見に来てみたい。


    初めて見るヒメスミレには、山梨にもこんなスミレがあったのかと少し感動。

 さて、今回の一番の目的の花は、昨年新たに山梨県特定種となったカイコバイモである。昨年最もたくさん観察された場所よりも少し下側に分布が移動したような印象がある。幼葉を含めてそれなりの個体数は確認できた。


    カイコバイモ


    木の根元に生えたカイコバイモ


    それなりの個体数は確認できた。


    下から拝見


    白花にも出会えた。


    別の白花

 表参道、裏参道と周回して下山したのは午後5時になった。想定していたよりも時間がかかってしまったが、探索目的の花以外にもいろいろなものを見て回ることが出来た。特に、オオキツネノカミソリとヤマシャクヤクの群生地があったことは、過去にも何度か周回しているが気付かなかった新たな発見である。季節を変えてまた訪問してみたいと思う。出来ればロープウェイを使って・・・。(笑)

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