山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

末期的な草地 帯那山  平成30年6月26日

2018年06月28日 | 花・花・花
 保護柵の設置されている大蔵高丸からハマイバ丸、さらに保護柵が設置されていない高座山と、山梨県を代表する草地を巡り歩いて来た。保護柵の設置してある場所はススキ野原からアザミ類やキク科の植物が生える野原に変わりつつあるが、保護柵が設置していない山はやはり鹿の食害が目立ち、年々少なくなっている花が多い。今回訪れるのはかつてはアヤメがたくさん咲いていたと言われている帯那山山頂の草地である。しかし最近ではアヤメを見るためにこの山を訪れる人はほとんど皆無であろう。完全にススキ野原と化してしまいアヤメはほとんど見当たらなくなってしまっているからである。保護ロープは以前から張られているが保護柵は設置されておらず、鹿の餌食になったためと思われる。


    「アヤメ群生地」の看板はあるが、今では全くアヤメは見当たらない。


    頂上の建物。今はほとんど管理されていない。


    ほとんどがススキ野原で目ぼしい植物はあまり見当たらない。


    ススキの少ない場所に黄色い花。


    ミヤコグサ


    確認できたアヤメは折れかけた1本だけ。葉も見当たらない。


    大型のテンナンショウ属。いつも見ているいわゆるマムシグサとはちょっと違う。


    仏炎苞に少し光沢がある。


    葉より下か同じ高さに花(仏炎苞)が出る。これはオオマムシグサではないかと思われる。


    フナバラソウか?残念ながら花が付いていない。

 おそらくは、鹿の食害に遭ったまま何もしないとこのような荒れた草原になってしまうのだろう。この場所は末期的な草地を見ているのだと思う。もはや保護柵で囲ったとしても植生を取り戻してアヤメが生えてくるのは困難だと思う。

 ここからは自分の勉強のために撮影してきたイネ科の植物だが、図鑑を見ても何だかさっぱりわからない。


    カモガヤ?


    イヌムギ?


    上と同じ??

 そのうち、少しは同定できるようになる、かも知れないイネ科の植物。田んぼや畑の界隈には普通にいろいろなものが生えているが、全く分かっていないのは問題だろう。

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