山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山中湖と河口湖を散策  令和5年9月5日

2023年09月06日 | 水辺に咲く花
 今朝の鉄砲木の頭のパール富士は素晴らしかった。これで今日1日の運は使い果たしてしまった気がする。まだ時間は6時半だが、本日は8時に山中湖湖畔で花仲間と待ち合わせしており、コオニビシやマメダオシ、ミソハギ、そしてオオガンクビソウなどを見て回ろうと思っている。コオニビシは近付いて撮影するためにボートを借りて撮影に行く予定である。少し早めに待ち合わせ場所に到着したので30分ほど車の中で寝てから合流する。まずは湖畔の花を見に行ってみる。

    エゾミソハギがたくさん咲いているがもう終盤である。


    大物のエゾミソハギ

    これはオオアレチノギクか?

    背の高いタカアザミが生えていた。

    背が低くてキセルアザミではないかと思ったのだが・・・

    総苞片が反り返っている。キセルアザミの総苞片は反り返らないのでこれはタカアザミであろう。

    湖畔に打ち上げられていた水草。これはイバラモであろう。


    未だに正体が分からない藻。そのうち正体が分かると思う。

 双眼鏡で湖面に浮かんでいるはずのコオニビシを探すのだが一株も見つからない。昨年一緒にたくさん生えていたナガエノフサモも姿が見えない。湖底に何か変化があったか、それとも清掃されたか?いずれにせよ1年草であるコオニビシが今年は姿が見えないということは来年以降も生えてくる保証が無いということで、ひょっとしたら消滅してしまうかも知れないという危機にさらされていることになる。浮いている個体が見えないのでボートを借りるのは止める。期待していたオオガンクビソウは草刈りが行われて消失したようで今年は見つからなかった。

 場所を河口湖に移動する。まずはミソハギを見に行くが今年は水量が多くて近付けないうえに個体数が少ない。

    ミソハギ。葉の形を確認出来るところまでは近付けなかった。

    湖畔に生えているのはオナモミだと思っていたがこれはジャンボサイズで、オオオナモミではないかと思う。

    この場所は草が刈られていて水際まで行ける。

    立ち上がって青々と茂っているのはヌマハリイないしはスジヌマハリイと思われる。


    水際に茂っている藻


    まだ正体が分からないが、ホッスモないしはトリゲモの仲間ではないかと思う。

    泥を被って地味に生えている藻があった。

    一部をとって観察してみるが、これはハゴロモモか??

    スイレンが咲く溜池

    スイレンの花


    水草がたくさん繁殖している。

    イトモの仲間のようだが??


    一部を採取して観察してみる。葉が細く、イトモの仲間だと思う。

 マメダオシを探してその後も数ヶ所を巡ってみたのだがいずれの場所でも発見出来なかった。昨年発見した場所は今年は大部分が水没していたため入れなかったが、マメダオシが好んで絡み付くメドハギが今年はかなり少ないように見受けられた。昨年はたくさん見かけたマメダオシだったが今年は見つからず、来年以降が心配である。

 帰宅してからネットで藻類を調べてみると、河口湖に生育する藻類の論文が見つかった。そこに出てくるのはツツミズヒキモというツツイトモとホソバミスヒキモの交雑種である。河口湖ではツツミズヒキモが主体を占めているようでツツイトモは見つかっていないようである。特にツツイトモとツツミズヒキモは葉だけでの区別は困難なようで花や種を観察しないと同定は困難なようである。そしてもうひとつ、ハゴロモモではないかと思われる藻であるが、そうであればこの季節に白い花を咲かせているはずである。これは再訪してもう少し詳しく見て来る必要があるだろう。


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