偶然空いた平日の水曜日、前日に山に行くことを決めた。行き先は今年3度目となる茅ヶ岳。秋のハイシーズンを前に標柱を整備しておきたいこと、それともう一つは晩夏に咲いているだろう花を見る目的だ。
いつも通り大明神林道に車を乗り付けるが、ここで腹痛に見舞われ、一旦深田公園の駐車場まで戻ってトイレを済ませる。駐車している車は全て県外ナンバー5台ほど、さらに「○○山歩きの会」なる看板がついた小型バスが1台止まっている。ここから登っても良いのだが午後からの夕立が怖いので再び林道に入り、10時に出発。前夜に小雨が降った女岩に向かう登山道はしっとりとしていて歩きやすい。いつもながらに、道の両脇に様々な花が咲き、目を楽しませてくれる。
前夜に雨が降った後で、しっとりとして歩きやすい登山道
道の脇に様々な花が咲く。ツリフネソウ。
ミズヒキ
メタカラコウ
1時間ほどで女岩に到着。春先に崩落があって現在立ち入り禁止になっているが、崩落状況を確かめたく黄色テープを乗り越えて立ち寄らせていただいた。崩落したのは水場の左側で、確かにずいぶん岩が崩れて積もっている。しかし、平らになった手前側まで石が転がって来た様子は無く、水汲み場はそのままの状態だった。落石に気をつけながら水場に近付き飲んでみると、以前と変わらず冷たくておいしい水が流れていた。ただ、放置されたままの水汲み用のカップは中がすっかり汚れて真っ黒になっていた。
落石のために立ち入り禁止になっている女岩
水汲み場の左側がだいぶ崩落しているが、水は以前と変わらず流れていた。
登山道に戻り際、落ち葉の積もった岩の間に靴が挟まって前のめりに転び、顔面を軽く岩にぶつけるというアクシデントあり。軽い擦り傷程度で出血は無かったが、これは天罰が下ったのか、それとも山の神様のたわむれか・・・。顔をタオルで拭いてまた登り始め、茅ヶ岳の森らしい風景が広がる林の中で休憩する。この森は何度来ても心地良い。
急斜面を登った先に咲いているメタカラコウ。ここはいつも群生して咲く。
ミソガワソウ
トリカブト こちら側の斜面は白っぽいトリカブトが多い。
茅ヶ岳の森
この森は何度来ても心地良い。
さらに登って尾根に出たところで右側の展望岩に立ち寄る。ここは曲岳から黒富士、さらにその向こうの金峰山の眺望が抜群の場所だが、意外に知らない人が多く、ここに立ち寄っている人をあまり見かけたことが無い。そしてもうひとつ、このあたりにお目当ての花があるはず・・・と探すと、2株発見したが既に時期を過ぎており、もう花は半分以上枯れてしまっていた。
深田久弥慰霊碑を過ぎてさらに山頂に向かって登って行くと、山頂近くに5~6株お目当ての花が咲いているのを発見した。本日一番見たかった花、ミヤマモジズリだ。この場所で発見するのは初めてで、意外とたくさん咲いていてうれしくなった。そして間もなく山頂到着。時間は午後1時、3時間もかかったことになる。
展望岩から見る曲岳(中央)、升形山(右中)、黒富士(右)。金峰山山頂は雲の中。
ミヤマモジズリ 今回一番のお目当てはこの花。少し遅かった。
ミヤマアキノキリンソウ
茅ヶ岳山頂。珍しく誰もいない。その後、2人の登山者がやって来た。
標柱はいつもと変わらず元気に立っていた。心配しているのは朽ちかけている古い標柱のひび割れから水が入ってさらに朽ちてしまうこと、もうひとつは新しい標柱の鋸で切られたつなぎ目からの水の浸入だ。ボンドスプレーで何度も固めてはいるが完全な防水には至らない。今回は適当なボンドスプレーが見つからず、速乾性のクリアーボンド(アロンアルファに似た類のボンド)を持ってきて、これをひび割れた部分に詰め込んだ。さらにその上からニススプレーを噴霧して作業終了だ。標柱の裏側に張り付けてあった山日新聞記事は新しいものに変えられていて、何度も被害にあったこの標柱の歴史がさらに追加されて書かれていた。茅ヶ岳の番人、末木さんが管理してくれているものだろうが、ただただ感謝するばかりだ。この山を愛し、標柱を守ってくれている人たちはたくさんいるのだ。
朽ちてひび割れた部分にボンドを詰め込んで固める。(少し付け過ぎたようだ。)
標柱の裏側には新聞の切り抜き記事が新しく貼りかえられていた。
ニススプレーを噴霧して修復完了。
作業を終えて午後2時ごろから尾根道を下山する。登山道脇にはビランジが咲いており、立ち寄ったザレ場にもまだ咲き残っていた。そのうちの1株は今までに見たことが無いほど大きな株だった。そして春に愛嬌ある姿を見せてくれたあの花は・・・これがあの花かと思うような大きな葉をつけて日を浴びていた。
登山道脇に咲いていたビランジ。今年のは花が大きい。
ザレ場の咲き残っていたビランジ。今までに見た中で一番大きな株。
これが5月連休に見たあの花??花の可愛らしさからすると別物のよう。
3時10分、下山。職場に向かって車を走らせて行くと、途中でバケツで水をひっくり返したような夕立となった。15分ほどで雨は止んだが、もう少し下山が遅くなったらずぶ濡れになっていたかも知れない。9月も半ばになるというのに、まだ残暑は厳しい。
いつも通り大明神林道に車を乗り付けるが、ここで腹痛に見舞われ、一旦深田公園の駐車場まで戻ってトイレを済ませる。駐車している車は全て県外ナンバー5台ほど、さらに「○○山歩きの会」なる看板がついた小型バスが1台止まっている。ここから登っても良いのだが午後からの夕立が怖いので再び林道に入り、10時に出発。前夜に小雨が降った女岩に向かう登山道はしっとりとしていて歩きやすい。いつもながらに、道の両脇に様々な花が咲き、目を楽しませてくれる。
前夜に雨が降った後で、しっとりとして歩きやすい登山道
道の脇に様々な花が咲く。ツリフネソウ。
ミズヒキ
メタカラコウ
1時間ほどで女岩に到着。春先に崩落があって現在立ち入り禁止になっているが、崩落状況を確かめたく黄色テープを乗り越えて立ち寄らせていただいた。崩落したのは水場の左側で、確かにずいぶん岩が崩れて積もっている。しかし、平らになった手前側まで石が転がって来た様子は無く、水汲み場はそのままの状態だった。落石に気をつけながら水場に近付き飲んでみると、以前と変わらず冷たくておいしい水が流れていた。ただ、放置されたままの水汲み用のカップは中がすっかり汚れて真っ黒になっていた。
落石のために立ち入り禁止になっている女岩
水汲み場の左側がだいぶ崩落しているが、水は以前と変わらず流れていた。
登山道に戻り際、落ち葉の積もった岩の間に靴が挟まって前のめりに転び、顔面を軽く岩にぶつけるというアクシデントあり。軽い擦り傷程度で出血は無かったが、これは天罰が下ったのか、それとも山の神様のたわむれか・・・。顔をタオルで拭いてまた登り始め、茅ヶ岳の森らしい風景が広がる林の中で休憩する。この森は何度来ても心地良い。
急斜面を登った先に咲いているメタカラコウ。ここはいつも群生して咲く。
ミソガワソウ
トリカブト こちら側の斜面は白っぽいトリカブトが多い。
茅ヶ岳の森
この森は何度来ても心地良い。
さらに登って尾根に出たところで右側の展望岩に立ち寄る。ここは曲岳から黒富士、さらにその向こうの金峰山の眺望が抜群の場所だが、意外に知らない人が多く、ここに立ち寄っている人をあまり見かけたことが無い。そしてもうひとつ、このあたりにお目当ての花があるはず・・・と探すと、2株発見したが既に時期を過ぎており、もう花は半分以上枯れてしまっていた。
深田久弥慰霊碑を過ぎてさらに山頂に向かって登って行くと、山頂近くに5~6株お目当ての花が咲いているのを発見した。本日一番見たかった花、ミヤマモジズリだ。この場所で発見するのは初めてで、意外とたくさん咲いていてうれしくなった。そして間もなく山頂到着。時間は午後1時、3時間もかかったことになる。
展望岩から見る曲岳(中央)、升形山(右中)、黒富士(右)。金峰山山頂は雲の中。
ミヤマモジズリ 今回一番のお目当てはこの花。少し遅かった。
ミヤマアキノキリンソウ
茅ヶ岳山頂。珍しく誰もいない。その後、2人の登山者がやって来た。
標柱はいつもと変わらず元気に立っていた。心配しているのは朽ちかけている古い標柱のひび割れから水が入ってさらに朽ちてしまうこと、もうひとつは新しい標柱の鋸で切られたつなぎ目からの水の浸入だ。ボンドスプレーで何度も固めてはいるが完全な防水には至らない。今回は適当なボンドスプレーが見つからず、速乾性のクリアーボンド(アロンアルファに似た類のボンド)を持ってきて、これをひび割れた部分に詰め込んだ。さらにその上からニススプレーを噴霧して作業終了だ。標柱の裏側に張り付けてあった山日新聞記事は新しいものに変えられていて、何度も被害にあったこの標柱の歴史がさらに追加されて書かれていた。茅ヶ岳の番人、末木さんが管理してくれているものだろうが、ただただ感謝するばかりだ。この山を愛し、標柱を守ってくれている人たちはたくさんいるのだ。
朽ちてひび割れた部分にボンドを詰め込んで固める。(少し付け過ぎたようだ。)
標柱の裏側には新聞の切り抜き記事が新しく貼りかえられていた。
ニススプレーを噴霧して修復完了。
作業を終えて午後2時ごろから尾根道を下山する。登山道脇にはビランジが咲いており、立ち寄ったザレ場にもまだ咲き残っていた。そのうちの1株は今までに見たことが無いほど大きな株だった。そして春に愛嬌ある姿を見せてくれたあの花は・・・これがあの花かと思うような大きな葉をつけて日を浴びていた。
登山道脇に咲いていたビランジ。今年のは花が大きい。
ザレ場の咲き残っていたビランジ。今までに見た中で一番大きな株。
これが5月連休に見たあの花??花の可愛らしさからすると別物のよう。
3時10分、下山。職場に向かって車を走らせて行くと、途中でバケツで水をひっくり返したような夕立となった。15分ほどで雨は止んだが、もう少し下山が遅くなったらずぶ濡れになっていたかも知れない。9月も半ばになるというのに、まだ残暑は厳しい。
怪我されて大変でしたね。でも平が岳に行かれたのですからたいしたことなかったのでしょうか?