飛行機の故障で出発が1日遅れてしまったため、予定されていた市内観光の大部分が中止になってしまった。しかし、添乗員の田中さんと現地ガイドのワシリーさんがいろいろと配慮してくれて、主要な観光地を帰国する当日の午前に案内してくれた。まず乗ることは無いだろうと思っていたサハリン鉄道にも数駅ではあるが乗ることが出来た。
日本人墓地。29日、チェーホフ山から下山後のわずかな時間を使って訪れた。墓は残っているが遺骨は全て日本に移されているそうだ。
毎年手入れに訪れに来ているそうだ。墓の中はカラフトキンポウゲやルピナスでいっぱいになっていて花壇のようだ。こちらでは雑草なのだろう。
帰国日の30日午前に訪れたガガーリン公園。ガガーリンはロシアの英雄、宇宙飛行士だ。敷地内は「子ども鉄道」が走っていて、車掌も切符売り場も子供がやるらしい。
ガガーリン公園の池はかつての王子製紙がこの地に建設したもの。日本が統治していた時代の名残りの池である。
次に向かったのがサハリン鉄道ユジノサハリンスク駅。
鉄道はサハリン東側の中央よりもやや北まで伸びている。
サハリン鉄道に乗る。右のねずみ色の服を着ている女性が車掌さん、左のオレンジのジャケットを着ている人は監視員さんで、写真を撮っていると時に没収されることもあるという。
サハリン鉄道の切符。なかなか洒落ている。2駅で20ルーブル、約50円。
コウリンタンポポは線路の脇にも普通に咲いている。
民芸博物館。ヒグマやワシのはく製の他、アイヌ人の衣装など興味を引く展示物がたくさんある。展示物の撮影は別料金がかかる。
入り口の扉は菊の御紋が入っている。
しかし・・・これは狛犬では無くてマーライオンの偽物だろう。
飛行機は午後2時出発予定だが、ギリギリの12時半まで観光をさせていただき、空港に向かった。
今度は予定時刻にきっちり飛び立った。雲海と飛行機雲と小さく月。
出発が1日遅れたために2泊3日という短期間の滞在となってしまったが、ユジノサハリンスク市は予想していたよりも遥かに綺麗で大きな町だった。植物はどれを見ても日本よりひとまわり大きく見える。出発前にインターネットで調べてあったので、花は予想していた通り北海道に咲いているものとほぼ同じだった。ただ、北海道の大雪山に見られるような広大なお花畑はユジノサハリンスク周辺の山では見られないようだ。しかし、ほとんどが人の入らない未開の地であり食害を受けていないサハリンの大地には、きっと珍しい植物や素晴らしいお花畑が眠っているのだろう。
無事に成田国際空港に降り立ち、NEXとスーパーあずさを乗り継いで夕方6時半には甲府に到着した。
・・・・・・・・・・・・・・
話にはまだ続きがあって、サハリンはダニが多いので十分に気をつけていたつもりだったが、自宅で就眠した時に左肩の肩甲骨のあたりに違和感を感じた。さわってみると何かイボのようなものが着いており、ひっかくと血液が指に付着した。これは・・・やられた。マダニが背中に食いついている。ホテルの鏡でチェックしたはずだが、死角になる部分で見えなかったのだろう。アルコールガーゼを15分ほどその場所に当ててダニを殺した後除去した。しかし、触ってみるとまだ何か残っている。鏡で見てみるとどうやら頭の部分が残ってしまったようだ。片手がやっと届くかどうかという場所なので自力で除去することは困難で、翌日自分の勤務する病院へ行き、看護婦さんに除去してもらった。しかし、牙の先端部が一部取り除けず残存してしまったため、日直の外科の先生にお願いして皮膚ごとその残った牙を切除してもらった。牙を残しておくよりも切除してしまったほうが傷の直りは遥かに早い。現在は痛みも無く経過良好であるが、最近話題になっているツツガムシ病を代表とするリケッチアという病原体の感染を起こす可能性があるため、抗生剤の内服を続けている状態である。皆さんもダニには十分気をつけていただきたい。
日本人墓地。29日、チェーホフ山から下山後のわずかな時間を使って訪れた。墓は残っているが遺骨は全て日本に移されているそうだ。
毎年手入れに訪れに来ているそうだ。墓の中はカラフトキンポウゲやルピナスでいっぱいになっていて花壇のようだ。こちらでは雑草なのだろう。
帰国日の30日午前に訪れたガガーリン公園。ガガーリンはロシアの英雄、宇宙飛行士だ。敷地内は「子ども鉄道」が走っていて、車掌も切符売り場も子供がやるらしい。
ガガーリン公園の池はかつての王子製紙がこの地に建設したもの。日本が統治していた時代の名残りの池である。
次に向かったのがサハリン鉄道ユジノサハリンスク駅。
鉄道はサハリン東側の中央よりもやや北まで伸びている。
サハリン鉄道に乗る。右のねずみ色の服を着ている女性が車掌さん、左のオレンジのジャケットを着ている人は監視員さんで、写真を撮っていると時に没収されることもあるという。
サハリン鉄道の切符。なかなか洒落ている。2駅で20ルーブル、約50円。
コウリンタンポポは線路の脇にも普通に咲いている。
民芸博物館。ヒグマやワシのはく製の他、アイヌ人の衣装など興味を引く展示物がたくさんある。展示物の撮影は別料金がかかる。
入り口の扉は菊の御紋が入っている。
しかし・・・これは狛犬では無くてマーライオンの偽物だろう。
飛行機は午後2時出発予定だが、ギリギリの12時半まで観光をさせていただき、空港に向かった。
今度は予定時刻にきっちり飛び立った。雲海と飛行機雲と小さく月。
出発が1日遅れたために2泊3日という短期間の滞在となってしまったが、ユジノサハリンスク市は予想していたよりも遥かに綺麗で大きな町だった。植物はどれを見ても日本よりひとまわり大きく見える。出発前にインターネットで調べてあったので、花は予想していた通り北海道に咲いているものとほぼ同じだった。ただ、北海道の大雪山に見られるような広大なお花畑はユジノサハリンスク周辺の山では見られないようだ。しかし、ほとんどが人の入らない未開の地であり食害を受けていないサハリンの大地には、きっと珍しい植物や素晴らしいお花畑が眠っているのだろう。
無事に成田国際空港に降り立ち、NEXとスーパーあずさを乗り継いで夕方6時半には甲府に到着した。
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話にはまだ続きがあって、サハリンはダニが多いので十分に気をつけていたつもりだったが、自宅で就眠した時に左肩の肩甲骨のあたりに違和感を感じた。さわってみると何かイボのようなものが着いており、ひっかくと血液が指に付着した。これは・・・やられた。マダニが背中に食いついている。ホテルの鏡でチェックしたはずだが、死角になる部分で見えなかったのだろう。アルコールガーゼを15分ほどその場所に当ててダニを殺した後除去した。しかし、触ってみるとまだ何か残っている。鏡で見てみるとどうやら頭の部分が残ってしまったようだ。片手がやっと届くかどうかという場所なので自力で除去することは困難で、翌日自分の勤務する病院へ行き、看護婦さんに除去してもらった。しかし、牙の先端部が一部取り除けず残存してしまったため、日直の外科の先生にお願いして皮膚ごとその残った牙を切除してもらった。牙を残しておくよりも切除してしまったほうが傷の直りは遥かに早い。現在は痛みも無く経過良好であるが、最近話題になっているツツガムシ病を代表とするリケッチアという病原体の感染を起こす可能性があるため、抗生剤の内服を続けている状態である。皆さんもダニには十分気をつけていただきたい。