山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士川町の林道から見る剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士  令和1年12月8日

2019年12月09日 | ダイヤモンド富士
 そろそろ富士川町高下界隈でダイヤモンド富士の季節を迎える。その前に、今回訪問したのはその上を走っている林道であるが、正確には林道からでは無くて林道から20~30分歩いて斜面を登った伐採地からである。前日は雨や雪が降ってもおかしくないどんよりとした空だったが、衛星画像から見てこの日は朝から晴れると予想され、早朝4時半に起床して撮影地に向かった。林道の途中にはダイヤモンド富士狙いのカメラマンが3本の三脚を立ててスタンバイしている姿も見かけられた。まだ薄暗いうちにヘッドライトを点灯して撮影地の斜面に登り付く。3台のカメラを設置するのだが伐採地で植林した木が背丈を増していて平坦地が見つからず、不安定な場所で三脚を設置したためセッティングに手こずり、ダイヤモンド富士ギリギリの時間にやっとセットが完了した。


    200㎜望遠でも朝霧高原と違って富士山はこの程度の大きさにしかならない。


    剣ヶ峰左側からチカリと光が現れたところ。


    こちらは1,140㎜超望遠。フルサイズのカメラだとこのレンズ長でも富士山山頂が画角の中に収まる。


    剣ヶ峰右からも光が現れる。


    同上


    見事に2つ割れ。もう少し右寄りのポジションで良かったのだが前方に背の高い木があってこのポジションしか取れず。


    同上。1,140㎜だと長過ぎて光芒が画角の中に収まりきれなかった。


    光が癒合したころに左右が均等な光芒が現れる。


    70㎜レンズで捉えた剣ヶ峰ダイヤモンド富士


    左右に背の高い木が立っているこんなポジションからの撮影だった。

 GPSに登録した場所はあと5mほど右寄りのポジションだったがその場所は前方の木が邪魔する上に植林の木も邪魔してポジション取りが出来なかった。しかし朝霧高原とは違って距離が遠いのでその程度のずれでもダイヤは十分に割れてくれる。なによりも良かったのは天候に恵まれて空気が澄んでいたことだろう。高下からだと太陽は剣ヶ峰まで来ず、白山岳で割れるダイヤしか撮影できないが、こちら側の林道は剣ヶ峰で割れるダイヤの撮影機会が年末年始に何度か訪れるところが良いところである。

 ほかに良い撮影地が無いかどうか、林道の先のほうまで歩いてみたが、残念ながら林道周辺の木々が茂っていて良い場所は見つからなかった。花の季節にはもう遅いが一緒に見て歩いてみた。


    冷え込んだ今朝はシモバシラが育っていた。


    シモバシラ群生に朝日が当たる。


    アケボノソウの咲き残りと思うが、小型のうえに花弁がしぼみかけていて別物のように見える。


    センブリか?これは来年確認しないと確定できない。


    初めて見る大型のシダ。


    毛の生えた軸と短い柄を持った葉。ミドリヒメワラビと思われる。絶滅危惧種では無かった。

 高下の白山岳で割れるダイヤモンド富士は12月14日から始まる。帰り際に場所も確認してきた。昨年は一度も満足なものが撮れなかっただけに今年は良い写真が撮れればと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりの剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士 富士本栖リゾート付近  令和1年12月5日

2019年12月05日 | ダイヤモンド富士
 ダイヤモンド富士は季節を問わずに撮影が可能なのではあるが、やはり空気が澄んで冷え込んだ朝のほうが輝きが強い。冬至が近くなり、私としてはいよいよダイヤモンド富士撮影の季節がやって来たという感じがする。前日も撮影に出かけたのだが久しぶりに取り出したボーグ天体望遠レンズの鏡筒の調整が悪く、フォーカスが合わないうちに太陽が昇ってしまい1枚も撮らずに撤退してきた。本日も昨日と同様に富士山の空は雲ひとつない快晴である。今度はダイヤになる20分前に現地到着し、3台のカメラをセットする。


    200㎜望遠レンズ試し撮り。


    1,140㎜超望遠にフルサイズカメラで試し撮り。剣ヶ峰左側の平坦な部分が広く、この部分の光が大きくなるのは予想がつく。


    光が現れた。


    左側が輝いて多分割するが・・・


    右側から光が現れた時には左の平坦な場所の光が大きい。


    さらに右側の光が大きくなると、このくらいは割れてくれる。3~4分割くらいか?


    融合直前。

 1,140㎜超望遠レンズでもほぼ同じような画像だが、前面装着フィルターが汚れているのか虹色のフレアが出てしまったところは失敗である。







    陽が昇ったところで撮影した3台目のカメラの画像。なんとなくダイヤの筋が2本出ている。


    完全に日が昇ると普通のダイヤモンド富士。

 この周辺からの割れるダイヤモンド富士の撮影には何度か挑戦しているが満足な画像はまだ1度も撮れていない。予想では3分割以上が可能だろうと思っているが、剣ヶ峰左側の平坦な部分が広すぎてどうしても均等に3分割は無理なように思う。もう少し右側に寄ってみるという手段もあるが、そうするとおそらくいちばん左側の光が現れず、2分割になってしまうのではないだろうか?冬至の頃のいちばん北側に回り込む頃が剣ヶ峰の尖り方が強くなって撮影には良さそうであるが、残念ながらその頃には富士本栖リゾートが開園しておらず撮影場所が無い。12月27日から開園するはずなので、もう少し追いかけてみたいと思う。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「山と花と星の奏でる上映会」盛況に終了しました

2019年12月02日 | 番外編
 令和1年11月29日にアウトドアショップELKで開催されました「山と花と星の奏でる上映会」はおかげさまをもちまして盛況に終了いたしました。

 40数名のご来場者をいただき、50席準備した座席はほぼいっぱいで、開催者としてもたいへん気分良く上映会を行わせていただきました。AV機器担当者が臨時の仕事が入ってしまい、開催時間の30分前にやっと会場到着というハラハラのアクシデントもありましたが、前日に機器のセッティングを済ませていたために予定通りの時間に開始となり、撮影時の苦労や絶滅危惧種の植物情報などを交えたトークを入れながら、7本の映像を1時間で上映させていただきました。


    月光の茅ヶ岳と夜富士


    剣ヶ峰に昇る月


    黒戸尾根から見る紅葉の甲斐駒ケ岳


    樹氷の三ツ峠


    多光芒ダイヤモンド富士「ティアラ」

 また来年の秋に開催できればと思っています。さらにパワーアップしてやって行きたいと思っています。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする