山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲府盆地の町灯りとふたご座流星群 甲府市白山  令和1年12月15日

2019年12月16日 | 星空
 前日の夜10時ごろから翌朝にかけてピークを迎えるふたご座流星群であるが、昨日の未明に富士川町高下から撮影した感触ではやはり月が明る過ぎて流星の撮影はあまり期待できないことが分かっている。では逆に、この月明かりを利用して町灯りと富士山を狙ってみてはどうだろうか?ふたご座流星群を迎える1ヶ月ほど前からいろいろシュミレーションを行ってきたが、テント泊でカメラ2台を担ぎ上げるほどの体力と勇気は無く簡単に行けそうな場所として帯那山と今回の白山が候補として残っていた。15日の昼間に急用が入って出席しなければならなくなったため、寝不足は厳禁である。そこで、14日の深夜は撮影をあきらめて15日の未明4時ごろから流星群を狙うことにして、10時に床に入って寝る。目を覚ましたのは未明3時過ぎ、手早く行ける白山に出かけることに決める。三脚とカメラ3台を担いで展望台に登り、未明4時半から撮影を開始、2台のカメラはインターバル撮影にセットしてひたすら富士山側の夜景と空を撮り、1台は持ち歩いてあちらこちらで撮影する。


    美しい甲府市の夜景。月光が照らして富士山も良く見える。


    こちらの方向に2台のカメラをセットしてひたすらインターバル撮影する。


    セットした2台のカメラ。ミッション、甲府の夜景とふたご座流星群を狙え!


    こちらは白山山頂からの景色。展望台とほとんど変わらないが、左下にある木の枝が若干視野の邪魔をすることと、南アルプスが見えないのが難点。


    雲が広がって星が見えなくなる時間帯もあったのだが・・・


    雲が広がる前に流れてくれたふたご座流星群。


    トリーミング。甲府の町灯りとふたご座流星群。お見事!(自画自賛)


    雲が流れ去った後に流れた流星。これはしっかりと自分の目で見た。同じくトリーミング画像。


    夜明けが近付き、空が明るくなってきた。こうなるともはや流星を捉えるのは困難である。

 2台のカメラで1,100カットほど撮影して写っていた流星は2個、3カットのみだった。それでも、狙っていた通りに甲府盆地の夜景越しにちょうど富士山の上を流れてくれた流星を捉えることが出来たのはきわめて幸運だったとしか言いようが無い。デジタルカメラの時代だからこのように1,000カット以上の撮影が可能だが、フィルムカメラではとても出来ない業だと思う。カメラのセンサーも性能が向上し、星の撮影にはきわめて好都合な時代になった。


    南アルプスに傾く月。この月のおかげで町灯りに負けない富士山を見ることが出来た。


    夜明け前の空


    うっすらと空が焼けた。


    朝日射す南アルプス


    同上


    朝日が昇る。

 肉眼で見た流星は2時間で4つほど、そのうちのひとつがカメラの画角内を流れてくれたのが分かっていたので、パソコンに取り込んで確認するのが楽しみだった。使えるカットはわずか2カットだけであるがそれでも今回の撮影は大成功だったと思う。さっそく山梨日日新聞に投稿したが、結果はどうなるか?そちらも楽しみである。

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白山岳で割れるダイヤモンド富士 富士川町高下  令和1年12月14日

2019年12月16日 | ダイヤモンド富士
 いよいよダイヤモンド富士の名所、富士川町高下でダイヤのシーズンが始まった。正確には白山岳で割れるダイヤモンド富士が撮影可能となるのが本日からである。その前に、この日はふたご座流星群が極大を迎える前日である。3日間くらいは比較的活発な活動を見せてくれるので例年ならば撮影が可能なのであるが、今回は満月を過ぎたばかりの明るい月が放射点のふたご座近くに居座っている。空が明るいために小さな流星はほとんど写らなくなってしまい、月明かりが無ければ1時間で50~100個くらい観察できる流星が今年は10~20個くらいの予想である。しかし撮影出来る可能性は十分にある。ダイヤモンド富士の時間は7時20分ごろであるが、未明4時に現地到着して3台のカメラをセットして富士山の上を流れる流星をひたすらインターバル撮影する。


    写るのは人工衛星ばかり。7~8台並んで飛んでいるらしい。


    別カメラのトリーミング画像。何台か並んで衛星を打ち上げたというネット記事を見たことがあったが、これがそうなのかも知れない。


    富士山の左上を流れてくれたふたご座流星群。いちばん左上に写っているのは人工衛星。


    トリーミング画像。空が明るいので流星の輝きはいまいちだが、これだけ写ってくれれば上出来である。


    水平線が明るみ始めた薄明の空を流れた流星


    画像上端を流れた小さな流星


    星の輝きが消えた頃。この時間になるともう流星は写らない。

 3台のカメラで約1,500カット撮影し、まともに写ったのは4~5カットくらいだった。想定はしていたが、月明かりが無い時の5分の1くらいである。これでも写っただけ良いだろう。

 さて、一旦車に戻って休憩し、ダイヤモンド富士の撮影に取りかかる。


    朝焼けの空。条件は良さそうに見えるのだが若干もやがかかっているようにも見える。


    白山岳の左側が輝き出した。


    右からも光が現れる。


    これで割れるダイヤになっている・・・はずだったが。


    雪煙が舞ったこととやはりもやがかかっていて上方向の光芒が現れない。


    太陽のシルエットが見えてしまっている。残念ながらチカリと割れるダイヤモンドは撮影成らず。

 570㎜望遠レンズの画像。




    こちらのカメラも同様だった。

 標準的なレンズで撮影した画像。




    普通に撮ったダイヤモンド富士も悪くは無いのだが、やはり物足りなさを感じてしまう。

 位置的にはちょうど良かったが雪煙ともやに阻まれて今シーズン初日の白山岳ダイヤモンド富士は満足な画像が撮れなかった。昨シーズンもこのような雪煙ともやに阻まれて全敗である。されるダイヤモンド富士撮影に本当に条件が良いのは数年に一度しか無いのではないかと思う。


    望遠ダイヤモンド富士

シーズンはまだ始まったばかりだ。また挑戦しよう。

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