
毎日遊んでいると、どういう趣味が面白いか?と時々考える。
なんとなく遊んで暇をつぶす。これは趣味で時間を費やすこととは違う。
何も工夫も、努力もしないで、美味しいものを食べに行く。これをグルメ趣味などと呼ぶが、少し違うような気がする。しかし、素人が美味しい中華料理やイタリアンを作ることに挑戦して、楽しむのなら、これは趣味と言える。料理に失敗する危険があるからです。
結論を先に言えば、趣味とは何らかの意味で危険が伴う遊び方と言いたい。
個人の楽な生活を少し犠牲にしなければ出来ないもの。そして危険が伴うから面白さが倍加する。そんなものを趣味と呼びたい。まあ、筆者の個人的な考えですが。
アメリカ人の趣味を見ていると、そんな結論を持ってしまう、一つだけ実例を書きます。
@アメリカ人のキャンピング・カーの趣味とは?
オハイオの昔からの2人の友人は牽引式のキャンピング・カーを乗用車の後ろに連ねて一週間、二週間とアメリカ大陸を回る。
聞くとキャンプ場には電気も水道も無いものから、シャワー・水洗トイレ付の設備完備のものまで色々有るらしい。それを組み合わせ不自由な生活を、家族全員団結して楽しむそうである。
便利に良く出来た自宅では味わえない家族の絆の重要さ。生き抜くことの喜び。無事自宅へ帰ってきた時の充実感。これがキャンピング・カーでの遊びの面白さだそうである。
そんな話をしてくれた友人のジム夫妻は引退後、極寒のアラスカへ住み込んでしまった。キャンピング・カーでよく行っていた所へ移住した。
日本にもキャンピング・カーが少し普及している。しかし遊び方が違う。1泊か2泊、若者同士でアウトドアーを楽しむ為に行くことが多い。
オートキャンプ場にはテントの貸し出しが多く普通の乗用車で行って泊まることも多い。
牽引式のキャンピング・カーは道路事情からも不便の極みだ。一緒について行く奥さんが繰り返し夫へ言う「やっぱり綺麗なホテルが良いわ。高級なレストランやお土産店のあるホテルが良いわ。なんと言っても座ればご馳走が目の前に、食べ終われば食器洗いもしなくてよいホテルが良いわ。お風呂もシーツも清潔なホテルが良いわ」
夫が危険で手間のかかる遊びのほうが深い喜びを感ずると言っても、子供は母親に付和雷同。多勢に無勢で結局は危険な遊びは消えて行く。
遊び方までアメリカの真似をすべきでないが、日米間での遊び方の違いが分かると、文化の違いがよく理解できます。
(この稿の終わり)