後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

全ての先進技術は日本の防衛に寄与する(1)ジェット戦闘機の製造技術

2011年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

外国より高い技術水準を持っている事は2つの意味で大変重要な事です。

一つは高品質の工業製品を作り、輸出して経済的に豊かになるために重要な事です。この事は皆さまご存知の通りで、これ以上説明する必要はありません。

しかしもう一つの事は、先端技術を持っている事は、日本の防衛や安全にとって非常に重要な事です。

何度も書きますが科学技術は平和目的にも武器の改良にも使える双刃の剣なのです。

いろいろな実例を説明しながら、何故日本が科学技術の向上に努力すべきかをゆっくり書いて行きたいと思います。そして最終的には原子力技術が日本の防衛と安全のためにも重要な技術分野であるという側面を説明したいと思っています。

まず日本の航空産業技術を考えて見ましょう。敗戦で6年間、航空産業は厳禁されたため、大きな技術的遅れをとってしまいました。

その結果、現在日本では世界に売れる旅客機を製造する技術はありません。

唯一、「YS-11」という旅客機が製造されていましたが、一番難しいジェットエンジンはローリスロイス社製のものを使っていたのです。しかしYS-11の製造経験は日本の航空産業のレベルを格段に向上させたのです。

その技術的経験のお陰で現在航空自衛隊の使っているジェット戦闘機の練習機は日本で作っています。アメリカ軍から設計図を提供して貰えば旧式の戦闘機なら日本でも作れます。このように、航空技術はアメリカより劣っていますが、最新鋭の戦闘機でも設計図と部品の提供さえあれば日本でも製造可能なのです。

この技術力は日本の防衛にとって非常に重要です。独自に最新鋭の戦闘機は作れなくとも組立技術を持っている事が重要なのです。

一旦大戦争になって安保条約にしたがって日米合同作戦が始まった場合を考えてみましょう。アメリカは戦闘機の補充の為に日本の会社へ設計図を提供して製造を委託する事が出来るのです。これはアメリカのみでなく日本の安全を守る上で大変重要な事です。

このように日本の技術が防衛に寄与する為には「日米安保条約」の存在が非常に重要なのです。この冷厳な事実はいろいろな技術分野でも共通に見られることです。

それでは日本は航空技術においてアメリカに完敗してるのでしょうか?

実は部分的にアメリカより優位に立っている部品や材料もあるのです。一つはジェットエンジンの中に組み込まれるタービンの羽根(ブレード)です。その超合金製の羽根は一方向凝固技術で製造されますが、その技術は日本がより優れているのです。

もう一つの例はカーボンファイバーという材料です。この材料は日本製が良いと言われています。この材料は軽くて丈夫なので航空機や宇宙産業でよく使われています。日本製の最高の性能のカーボンファイバーをアメリカの戦闘機だけへ安く提供出来るのです。結果としてアメリカの戦闘機の性能がより高くなるのです。

このように日本の技術力を向上させれば、「日米安保条約」のお陰で日本の防衛と安全に貢献出来るのです。

単に優秀な工業製品を輸出して利潤が上がるという側面だけでは無いのです。続編ではもう少し違った分野の技術レベルを見たいと思います。(続く)


今日の散歩道・・・霞ヶ浦、桜川の岸辺

2011年05月16日 | 写真

今日の霞ヶ浦は強風で、ヨットが出せませんでした。

桜川の岸辺を心地よい風に吹かれながら散歩しました。それから揺れる船のキャビンで少し昼寝をして帰ってきました。

川風をご想像しながら、写真をお楽しみ下さい。

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居酒屋、「三日月亭」の一年後の繁盛ぶり・・・やはり本物は栄える

2011年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

薄情な私はこの近所のお店へ丸一年間もご無沙汰してしまいました。

しかし近所のこの店の前を通る度に申し訳ないと思っていました。

夕方、ぶらりと寄ってみました。そうしたら店の中は満員です。若い家族ずれが4組もテーブルを囲み、カウンター席には2組のカップルが坐って一杯飲みながら食事をしています。この店は焙りものだけでなくいろいろ手の込んだ料理も出します。本格的な料理の修業をしたご主人が料理を綺麗に皿に盛り付けています。

私はカンウターの隅に坐って、ホウボウの刺身で生ビールを飲みます。ご主人の手製のイカの塩辛をサービスに出してくれます。一年前に話しあった事を全て憶えていて、私が寄らなかったので大変心配してくれて居たそうです。

一年前に焙りものを作っていた若者も元気でした。少し酔い過ぎた私を送ってくれた親切な男性もニコニコ笑って歓迎してくれました。

一年前に働いて居た同じ人々が全員元気にしていました。イキイキと忙しく仕事をしています。美味しい料理と過不足無いサービスさえ有ればお店は繁盛するのです。駅前から離れた住宅街の真ん中にあってもお客が集まって来てくれるのです。

繁盛して忙しそうだったので少しだけ話をしました。ご主人の趣味は1000ccのホンダの大型バイクの遠乗りです。明日は休みなので箱根にツーリングするそうです。

お客さんが次から次へと来ますので、昨夜は早々に帰って来ました。孫が大好きな美味しいメンチカツを5枚手にぶら下げて夜風に吹かれて帰って来ました。帰路では、「やはり本物は栄える」という台詞をじゅもんのように繰り返しながら歩いてきました。

下に、丁度1年前に掲載した あぶりや「三日月亭」の紹介記事を再掲載致します。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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002_2 居酒屋は駅前商店街に沢山あります。しかし住宅街にはありません。それが最近、「あぶりや三日月亭」という店が近所に開店しました。

好奇心満々で早速行ってきました。

焼き鳥は上質な鶏の肉を串刺しにし醤油味か塩味でじっくり焼き上げたものと、つみれの2種類だけです。

それが絶品なのです。既に噂が広がっているのか外には焼き鳥を買うお客が行列をしています。

私はカウンターで焼き鳥を肴に、生ビールのジョッキを傾けています。

驚いたのは美味しさだけではありません。

板前さんをはじめ従業員の接客態度が洗練されていて心地良いのです。店には夕食を食べに来た家族連もいます。お酒を飲みに来たお客もいます

相手の動きに合わせて素早く対応します。過不足なくスマートにサービスをするのです。

板前さんはフランス料理と日本料理の両方の修業をしたそうです。自分で作った料理を酒の肴として出してくれるのです。それが絶妙な味です。すっかり嬉しくなり熱燗を注文しました。

高清水という秋田の酒です。辛口で、懐かしい昔の日本酒の味がします。

理想的な居酒屋があるとすれば、それはこの店です。そんな感想を言いました。目の前の板前さんが嬉しそうに笑います。「そうです。この店のオーナーが自分が考えている理想的な居酒屋を作ったのです」と答えます。

あぶりものには、種々の魚の干物もあります。夕食を食べに来る家族連れの為に定食もいろいろあります。兎に角、絶賛したくなるような居酒屋です。料理が美味で接客態度が洗練されているのです。会計は普通の金額で、高くありません。金額以上の満足が得られます。是非一度お出かけ下さい。

営業時間は午後5時からです。家族連れで行くときは是非電話で予約をしたほうが良いと思います。

場所は小金井郵便局のある「北大通り」を西にむかい、京王ストア前の「本町団地入口交差点」を左に曲がり、50m程行った、本町小学校西交差点にあります。駐車場もあります。郵便番号184-0004小金井市本町5-28-10、電話:042-316-4105 です。