銀座5丁目の文藝春秋画廊、ザ・セラーで推理小説家の折原一氏の絵画コレクションがあります。コレクションは人生の虚しさやはかなさやを考える為の絵画です。主に骸骨を藝術的に描いた作品が数多く展示してあります。
骸骨の絵画は不気味ではありません。何かを優しく語りかけてくれます。その上、会場には推理作家として有名な折原一氏が穏やかな雰囲気でいろいろ説明してくれました。推理小説を書いている部屋に飾っていると創作意欲が湧いてくるそうです。
さて三輪修さんの作品は丁寧に仕上げた作品でした。見て居る私の想念が、あの世とこの世を行ったり来たりします。人生の虚しさを思い出させます。三輪さんの絵画は全て精神性が深くていろいろな感動を覚えます。
尚、この展覧会は21日の土曜日迄です。なかなか感慨深い展覧会なので、是非お出掛け下さい。会場に折原一さんもいらっしゃって優しく話をして下さると思います。
下の2枚は三輪修画伯の作品です。もう一枚有りましたが写真をうまく撮れませんでした。
3枚目の写真は折原一氏です。
その他、会場の様子や展示会のある文藝春秋社別館の写真です。
昨日、福島原発1号炉のメルトダウンと炉底の損傷の判明に従って工程表が変更になり、今朝の新聞でその詳細が報道されました。
このブログでは、以前から炉底が損傷し、割れ目から汚染水が漏れ出ていると主張して来ました。その根拠は毎日多量の真水を注水しているのに、それが炉心や格納容器に溜まらないからです。一部は蒸発しているでしょうが、大部分は割れ目から建屋の地下や作業用トンネルへ流れ出し、そこから地下へ沁み込んだり、海へ流れ出たりしているとしか考えられないからです。
建屋の地下室に溜まった汚染水をポンプでくみ出し、浄化し、冷却して、また炉心圧力容器へ戻す循環系統を一刻も早く着手すべきだったのです。
今頃、その方向へ変更したと発表するのは遅すぎます。
毎日、復旧作業に汗を流している人々は、苦しい現場で最大の努力を続けています。しかし作戦本部の人々の考え方が非現実的な楽観論に染まっているのです。第二次大戦の間の参謀本部の楽観的過ぎる作戦計画と、それを受けた大本営発表のウソにさんざん振り回された時代と全く同じ現象が起きています。
人々は東京電力の発表する行程表のあいまいさに呆れていると思います。その癖、やたら詳し過ぎる計画を盛り込んである工程表なので、とても真剣に見る気分になれません。例えていえば何を描いたか分からない抽象画の中のあちこちに具象的な細密画を描き込んだような作品です。あまり本気で見ると気が狂います。遠方から眺めて、それ以上見ない事が精神安定上良いと思います。
それにしても昨日もご紹介しましたように、外国の報道では日本の報道より一層客観的に福島原発の事故の映像を流しています。現実を直視しているのです。そこへ巻き込まれる避難民の表情を鋭く写しています。言葉がなくても何が起きて居るかを映像で訴えているのです。Photo of Fukushima Nuclear Power Plant をキーワードとして検索して見て下さい。福島原発の爆発状況の動画は、http://www.youtube.com/watch?v=zWVEhjl53I8 をご覧下さい。福島原発の爆発状況の静止画は、http://acidcow.com/pics/18237-damaged-fukushima-dai-ichi-nuclear-power-plant-40.html をご覧下さい。外国の報道ぶりと日本の報道ぶりの相違に驚くのは私だけではないと思います。
今日は、福島原発の冷温停止が一刻も早く成功し、避難された方々が自分の家へ早く帰れるようになる事をお祈り申し上げます。藤山杜人