後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

マイフレのオヤジさんの抱腹絶倒の面白い作品をお送りします

2011年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム

『福島原発の仮想真実』

あのとき、
伝令 『所長、本社から海水注入を停めろといって来てますよ。』
所長 『なぜ?』
伝令 『再臨界になる可能性がゼロではないそうです。』
所長 『そりゃそうだろう。だから水を入れている。真水がなくなったから
    海水をいれてるんだ。誰が言ったって?』
伝令 『斑目さんです』
所長 『何者?』
伝令 『原子力安全委員会の委員長だそうです』
所長 『ああ、今はそういう名前の人がやっていたのか、安全委員会は。
    それでその人は、注入を停めれば再臨界の可能性がゼロになると言ったか?』


伝令 『私はそこまで知らされておりません』
所長 『それでは、、停めるわけにはいかないよ』
伝令 『えーっ!そんなこといえませんよ。』
所長 『そうれもそうだな。君は伝令だもんな。じゃあ、確かに伝えましたと伝えればよい。』

地震の日の自民党
 『こりゃー大きな地震だな。せっかく菅さんをいいところまで追い詰めてたのに、
 しばらくはダメだなでも、菅さんのことだから、この地震じゃお手あげだろう。すぐにボロを出すさ 。
 それを待とう。あの”政治”を知らぬ市民運動家ごときの手に負えるわけがない。
 すぐにお手上げになって、辞任すると言い出すさ。』

地震の日の首相官邸
菅 『あすこには原発があったな。すぐ東電と東北電の話を聞いてくれ』
官房長官 『東北電は無事らしいですが、東電は想定をはるかに超える事態だから、手を引くと言ってます。』
 筆者註 (想定外ならば、現行法では免責になる)
       
菅 『なんだと!信じられん。すぐ呼びだせ。いや、彼らを待てばいつ来るか分からん。私が行く』

東電で、
菅 『手を引くだと?! そんなバカなことを言っているとすぐにでも潰れるぞ。』
  (筆者註・潰すぞと言ったかも。イラ菅の面目躍如)

官邸に戻ってから
菅 『あんな頼りない本社に任せておくわけにはいかない。私がが行って現場を見てくる』

現地から戻って
菅 『あそこの所長なら本社より頼りになる。さて、津波だが、何万人もが
  流されたそうだな。
  私は津波をやらなきゃならんから、枝野くん、東電は頼んだよ。本社より、
  現場の方が頼りになるからな』

自民党
  『そーらみろ、さっそくボロを出した。こんな大事なときに官邸を空けて、東電に

   行って、はしたなく怒鳴り散らしたかと思えば、またもやヘリで福島くんだりまで
   飛んだそうじゃないか。こういうときは、官邸にどっしりと腰を据えて、理路整然と対処
   するのが将たるもののあるべき姿だ。菅さんはその器ではない。』
  筆者註 あなたがその器なの? 違う? じゃ、誰なの? ・・・・
      どっしりと腰を据えていて東電本社が動いたと思う?あなた想像力不足だねー。
      将の器かどうか知らんけど

菅さんが谷垣さんに電話した日の自民党
  『予想通り、助けてくれと言ってきたぞ。根回しも何にもないところろが菅さんらしいな。
  あなたがが辞めるなら助けても良いと答えておこう』

翌日の谷垣さんとマスコミの大合唱
  『いきなり電話で言って来るなど笑止千万。政治のせの字もわかっていない。
  しょせんは、市民運動家にすぎない。首相の器ではない。』
  (筆者註・何で政治家は市民運動家より偉いんだろう?)

1ヵ月後
自民党  『随分叩いたけどなかなかやめないなー。けっこうしぶといぞ彼は』

菅 『評判が悪いのを気にしてすぐ辞めてしまったおたくのプリンスさんと違って
  そう簡単に辞めるつもりはまったくないよ。この一大事のときに投げ出すなんて
  無責任なことを、まともな男ならするわけがないでしょうが。』
  『プリンスさんだけじゃないよ。その後ぞろぞろ出てきては、毎年消えていったお坊ちゃん2代目、
  三代目の人達とは、私は違うんだ。なめないでもらいたいね。』
 筆者註(鳩山と名指しはしなかったけど、明らかに”人達”の中に含めてるな。やるじゃん、菅さん。)

2ヵ月後
自民党 『あの日、菅さんが海水注水を停めろと命じて、何時間か後にあわてて
     再開させたって、聞いたぞ。そのおかげで随分いろんなことが遅れたと
     聞いたぞ。さっそく国会で追及しよう。今度こそ菅さんはおしまいだ。』

斑目委員長
  『私は再臨界の可能性があると言ったのではない。可能性がゼロではない
   と言ったのだ』

岡田幹事長
  『どこがどう違うかよくわからないが、言った本人がそう言うのなら、
  仕方がないそう言い換えよう』

谷垣
  『こんなに言う事がころころ変わる政権に国を任せるわけにはいかない。
  即刻首相を辞任せよ』 
  筆者註・とは言ったが、『あとは私に任せろ』とは一言も言わなかった。
       辞めさせた後、どうするつもりなんだろう?
       それに、再臨界の可能性があると可能性がゼロではない
       の違いが谷垣さんには分かったのだろうか。
       ころころ変えると非難するからには、わかったんだろうなー

吉田所長
  『注水を誰が止めたかで国会がモメてるんだって?? 今頃なんでまた?
  そんなもんが菅降ろしの材料につかえるの? 変な国だねえ。
  しょうがない、墓場まで持っていくつもりだったけど、こんなバカなことで
  首相のクビをとばすわけにはいくまい。白状しよう。』

谷垣
 『えーっ、停めてないのー?』誰があんな情報を持ち込んだんだ!仕方がない、
 方針を変えよう。現場とそんなに意思の疎通がない組織にこの国を任せる
 わけにはいかない。今後はこれでいこう。』

筆者註
 たしか前原さんだっけ、国会でニセメールで政府を追求して、それがバレた。
 『うーん、あんなもんに引っかかった自分がバカだった』と野党党首を辞任したのは。

 谷垣さん、どうします?

サミットから帰国して
枝野 『不信任案提出と党内にまで騒ぐ議員が増えて、不穏な状況ですよ』
菅 『チルドレン達か? 心配ない。放っておこう』
枝野 『でも人数が人数ですから・・・、通ったら総辞職か解散でしょ。』
菅 『総辞職は絶対にしない。この重大事に政局などやってるわけにはいかない。』
枝野 『でも、どっちかにしないと、政治が滞るとの批判が』
菅 『滞るような仕掛けをしたのは向こうだ。そんな批判は理屈に合ない。だから、不信任提出は出来ない。
提出させないように、私が先手をうって、”彼らは、この重大事に政治を滞らせようとしている。滞らせない
唯一の道は、政府が出す法案をすぐに審議して、一刻も早く通すことだ。審議をして反対ならすぐに対案を
出してください。そっちが良い案だと思える良案なら、即座に取り込みます。時間が問題なのです、今は特に”』と。

枝野『なるほど。』
菅 『第一、造反・解散して真っ先に落ちるのはうちのチルドレン達だ。選挙なんかしたしたいはずかない。
だから造反などできはしないよ。わが党の新人だから、ある意味では残念だけど、そんなホネのある者は居ない。』
鳩山さんはどうかわからないが、小沢さんは解かっているよ、自分のチルドレンの程度くらいは。』

素人でアマチュアの私にだって、これくらいの内実らしきものが見えるのです。玄人でプロのあなた方に見えないはずはない。なのになぜ言わないのですか? 最初に言うのは怖い? そんな公式発表はなかったから? それじゃあ、永遠に特種なんか取れませんぜ。
 外国人のジャーナリストなら、誰も書かないうちだからこそ、命を張ってでも書くんじゃないんですか? 記者さん、知っている事をさっさと私ら一般民衆に教えてくださいよ。お願いしますよ。

追伸
 週刊新潮の6月2日号はけっこう読み応えがありますよ。
 国会では誰が言ったかでもめていて、実は停めなかったことが
明らかになる直前という絶妙のタイミングで発行されています。
 大見出しのハデさから、内容の詳細まで、菅降ろし一色です。
 あれを書いた記者はさぞ赤面しているだろう。
 でも、まともな記者があんなお粗末な記事を書くだろうか?
 誰かさんに金を貰ったやつなら、今頃いそいそと、金勘定でもしているかも。
 最近、まともな記者の間で、何を書いても握りつぶされるという愚痴が増えているという噂があるそうです。
 私が生まれる前年、日米開戦のときに、マスコミ(今も全社健在)が何を煽ったか?


 あんなに完璧に菅降ろしで染め上げるには、うしろで何か黒い者が動いているに違いない。
 なんか不気味な感じがしました。


公園に植えてある花々も美しいものです

2011年05月31日 | 写真

野の小さな草花には、その自然な美ししさに魅了されます。そして公園にある園芸種の花々は、毎年、毎年、改良して、植えてあります。訪れる人々を楽しまそうという努力が偲ばれて良いものです。

下の写真は上の3枚は府中市郷土の森公園で一昨日撮ったもので、下の2枚は小金井公園で昨日撮りました。決して良い出来の写真ではありませんが、お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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電源完全喪失でも爆発しないトリウム熔融塩原発炉の提案、その二

2011年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の、その一に続き、その二の完結部分をお送りします。

核燃料が熔融塩に溶解しているので、電源完全電源喪失の状態になると炉心圧力容器の底の弁が自動的に開放し、核燃料熔融塩がその下にある多量のホウ酸水へ落下し、連鎖反応が停止すると同時に冷却され個体になってしまう事が一番重要な特徴です。水素爆発の可能性が無いのです。爆発さえ防止出来れば、配管が健全なので、その後の循環式冷却が可能になるのです。

今回の、その二では核燃料をウランからトリウムに変えるとどのような利点があるかが説明しています。

なお、トリウム熔融塩原発炉に提唱は古川和男博士が昔から提案していたので、私は耳では何度も聞いていました。古川さんは国際的にも有名な学者で、NPOトリウム熔融塩国際フォーラム(略称ITHMSF), の 理事長もなさっています。 
、決していい加減な提案ではありません。その国際的な活動は、下記のURLを開くとご覧になれます。http://msr21.fc2web.com/

==電源完全電源喪失でも爆発しない安全なトリウム熔融塩原発炉の提案、その二==

ウランからトリウムへ

――燃料にウランではなく、トリウムを使う理由は?

古川 トリウムというのは、自然界に存在する元素の中でウランに次いで重く、中性子を吸収すると、ウラン同様核分裂の連鎖反応が起こせるようになります。希土類元素と一緒に産出するので、その利用は産業経済上極めて好都合です。

よく知られているように、ウランの核分裂反応からプルトニウムが生まれます。これは核兵器の材料になるきわめて危険な放射性物質ですが、現状では世界中がその処分に困っています。原発が稼動すればするだけ、プルトニウムの山ができるのですからね。これに対しトリウムは、核分裂連鎖反応を起こしてもプルトニウムをほとんど生まない。それどころか、熔融塩炉でならプルトニウムも炉内で有効に燃やせます。プルトニウムの消滅に一役買えるのです。

 ウランは世界に偏在していて、そのことが寡占国による政治支配を生んでいますが、トリウムは世界中にある上に、埋蔵量も充分です。燃料をウランからプルトニウムに変えることは、核兵器の脅威から人類を救うことにもなるのです。

――では、小型にするというメリットは?

古川 今、開発を提案している熔融塩炉を、私たち研究グループは「FUJI(不二)」と呼んでいますが、これは液体燃料であることのメリットが生かせ、大変発電効率がいい。小型にするのは、これを需要地の近くに設置したいからです。

 今、原発は僻地に大型施設が集中しています。これはみんなの中にある「安全性への危惧」が生んだ、苦肉の立地・大型集中化といえるでしょうが、その結果、需要地への何百キロにもわたる送電ロスを生み、電気料金を高くしています。

 需要地に発電所があれば、ロスは最小にできます。安全で高効率で小型であれば、都市の近郊にも置けるのです。

 

世界中に小型炉を

――でも、これからはあまり電気を使わないような生活にすべきなのではないですか?

古川 もちろん省エネは必要です。エネルギーは大切に使い、これまでのライフスタイルも、しっかり見直すべきでしょう。でも、この春、東京電力が計画節電を実施しただけでも、世の中は大混乱でした。現代社会では、エネルギーなしには暮らせません。

環境の悪化を防ぐという点で、化石燃料はこれ以上燃やせません。太陽光や風力などの自然エネルギーは、技術的に実用化ははるか先です。自然エネルギーが生かせるようになるまで、なんとか原子力でつながなければならない。

それに今後、世界中でエネルギー需要が急増すると予想されています。現に中国やインドでは、エネルギー消費量が幾何級数的に増えている。間違いなく今後、アジアやアフリカなどの発展途上国では、エネルギー不足そして貧困が深刻なものになるでしょう。安全、高効率、小型の原発なら、そうした世界の需要に充分に応じられるのです。

この熔融塩炉の研究においては、アメリカのオークリッジ国立研究所を中心とした基礎研究開発が、驚くほど僅かな資金で整えられました。原理が単純で優れているからです。我々はそれをさらに改良して、FUJI構想をまとめました。

しかし、残念ながら、プルトニウムを生まず軍事的利用に不向きな性質をもつトリウムは、核冷戦時代に歓迎されなかった。軍事利用に適するプルトニウムを増殖する、高速増殖炉の開発を推進したい政治勢力の動きが強く、妨害されました。

しかし、既存の原発が行きづまっている今、「世界を救える原発」として、再び注目を集めつつあります。我々のもとにも、米・仏・露・チェコ・トルコ・ヴェネズエラ・オーストラリア等々、世界のエネルギー関係者から、協力しよう、一緒に実験炉を造ろう、といった呼びかけがきています。

みなさん、日本でも、今こそ原発を一新しましょう。(終り)


大津波・原発事故・・・涙の向こうに見える輝く光芒、希望の光

2011年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム

大地震・大津波・原発事故は大きな悲劇。悲しいことです。大津波で家族を失い、家が流された人の深い悲しみは想像もつきません。言葉も出ません。

そして福島の原発の爆発で故郷の家や家畜を捨てた人々の苦難の生活は続きます。

私は直接なにも被害が有りませんでした。仙台に住んで居る兄弟や親類も皆無事でした。しかし3月11日以来、悲しみで一杯です。チョッとした人情にふれるたびに涙が滲みます。ああ、この国はどうなるだろう。暗澹たる思いが心を深い淵へと誘います。

しかし2ケ月が経って少しずつ希望の光が見えて来ました。それが次第に大きくなって、輝く光芒のように見えて来ました。ああ、この国は今まで以上に良い邦になる。精神的に素晴らしい人々の住む邦になる。そのように思える理由を幾つか書きたいと思います。

(1)家族や人々の絆を大切にする人々が住む邦になります。

大津波で全てが流され、何も無くなった町や村落へ全国から救援物資が送られたのです。多くの若者のボランティアが馳せ参じました。現在もその働きを続けています。

自分の生活を犠牲にして、人間の絆だけで馳せ参じたのです。泥にまみれて働いているのです。ボランティア自身もそれを受け入れた人々も人間の温かさや、素晴らしさを確信したのです。人間同士がその関わりを大切にする事の重要性がボランティアに行かなかった人々にも確信させたのです。大津波・原発事故。

(2)被害者同士の助け合いや美談が一層良い邦を作ります。

被害を受けて苦しい生活をしている人々が助けあっているニュースを見る度に感動します。人間はどんなに逆境に陥っても、他人へ親切に出来るのです。それを見ると勇気が湧きます。希望の光が見えてきます。

ここで特に記録すべき美談があります。大津波で跡形も無く流されてしまった保育所や幼稚園が475ケ所あったのです。それぞれ30人から50人の幼児を預かっていました。大津波が襲ったとき475ケ所の保母さんや職員が幼児を高台へ誘導して一人の犠牲者も出さなかったのです。乳幼児が一人残らず元気で保護者の手へ戻ったのです。奇蹟のような快挙です。預かった他人の子供を命懸けで助ける人々が住んでいるのです。日本はそいう良い邦なのです。

(3)自衛隊を尊敬する良い邦になります。

災害復旧への自衛隊の素早い働き。そして給水、炊き出し、風呂提供、どれをとっても暖かい心のこもった働きでした。

自分の命に変えて国家のために尽くす自衛隊です。その自衛隊を尊敬する邦になります。良い邦になります。

(4)地球は一つと信じ、国際的連帯を大切にする邦になります。

外国からの心暖まる支援やボランティアは2つに分けられます。日本に基地を持っている米軍の「トモダチ作戦」です。艦隊を東日本の沖に展開し、航空機を幾つの空港へ飛ばして救援活動をしました。遺体の収容作業をしてくれました。特に海兵隊は離れ島へ上陸しガレキのかたずけをし、港を復旧させました。駐留米軍の人情に多くの人が感動しました。

もう一つは、中国、韓国、欧米諸国はもとよりアフリカや南太平洋の小さな国々まで支援をしてくれたのです。先日、フランスで開催されたG8首脳会議で菅直人首相は冒頭演説をし、全ての首脳が日本の復興を支援してくれたのです。

地球は一つと教えられました。それを確信しました。日本は国際的連帯を大切にする邦になります。

(5)危険な原子力発電を少なくして安全な邦になります。

 福島原発の4つの炉が大爆発して強い放射能が大量に飛び散ってしまいました。その被害は半径30kmだけでなく西北方向の遠方まで及び、避難民が苦しい移住を強制されました。

その上、風評被害は広がり日本からの輸出が減少し、日本へ来てくれる観光客が激減したのです。

原発が爆発するとは誰一人想像もしていなかったので。日本人の受けたショックは甚大です。そして放射能被害は広範で、長期になります。

電気を際限も無く使って気にもかけていなかった消費文化の悪を教えてくれました。日本人は経済成長の欠陥を知ったのです。過度な欲望を持たない、つつましい人々が増えてきました。この世の執着心を捨てながらお釈迦さまの教えに近いずく人々の住む良い邦になります。

大津波・原発事故・・・涙の向こう側で、私に見える輝く光芒、希望の光とは以上のようなものです。日本は絶対に今まで以上に良い邦になります。私は確信しています。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

なお、下の写真は平和な日本の山里の風景です。挿絵のつもりです。

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