「産経新聞」
潟上市教育委員会によると、女子生徒は13日午後11時半ごろ、部活動の入退部をめぐり、同じ学年で友人の女子生徒に、傷つける内容の携帯メールを送信していた。
メールを受け取った友人の保護者が文面が不適切だとして14日朝、学校に相談。男性担任教諭が1時間目の授業中、別室で女子生徒を指導したうえ、両親を学校に呼ぶことなどを話したという。
女子生徒は反省した様子だったが、両親が中学校を訪れた午後6時ごろには、すでに姿が見えなくなっていた。
同校の一関校長は「いじめもなく、指導も通常の範囲であり、自殺との因果関係はないと考えている」と話した。
これに対して「讀賣新聞」
秋田県潟上市天王の市立天王南中学校(一関雅裕校長)で14日、1年生の女子生徒(13)が首をつって自殺した問題で、生徒が授業中、担任教諭に呼び出され、別教室で指導を受けていたことが分かった。
指導後に生徒は体調不良を訴えて保健室で泣いていたといい、午後にはいったん教室に戻ったが、トイレ内で制服のスカーフを使い、首をつっているところを同日夕、発見された。
同校によると、生徒は13日午後11時30分ごろ、一時期、同じ部活動をしていた同学年の別学級の女子生徒に、携帯電話で、部活動の入退部に関するメールを送った。
翌14日午前8時ごろ、メールを受け取った女子生徒の父親から学校に「子供が困っている」と連絡があり、指導のために担任教諭が1時間目の道徳の授業中に、生徒を呼び出した。
担任教諭は「書いた内容は自分も同じメールを受け取ったときに嫌な気持ちになるものだね」などと指導。さらに、不適切なメールを送ったことを親に伝えると話したという。
こうした指導について同校の中川真人教頭は、「強くしっ責などはしなかったが、結果的にこういう事態になってしまい、(指導が)間違いがなかったとはいえない」としている。
このように両社の報道には微妙な点で違いのあることが分かります。
「産経新聞」は、「潟上市教育委員会によると」という書き方で教育委員会の発表をそのまま受けて記事にしています。
また、「同校の一関校長は『いじめもなく、指導も通常の範囲であり、自殺との因果関係はないと考えている』」として、学校側・教育委員会側の見解に沿ったかたちをとっています。
ところが、「讀賣新聞」は、「・・・分かった」と書き出して、自らの取材に基づく内容記事であることを明らかにしています。
また、「同校によると」ということで、ここにも独自に取材した様子がうかがわれます。登場人物も「保護者」であり、「担任教諭」。
さらに、「中川真人教頭」のコメントとして、「(指導が)間違いがなかったとはいえない」と学校側の対応にも問題がなかったどうか、という視点を加味しています。
「朝日新聞」は、昨日とほぼ同じ内容ですが、少し自殺した女子生徒と彼女の書いたと思われるメールとの関係を付け足しています。
地方の学校の中で起こった、一人の女子中学生の自殺・事件。もっと詳しく検証する必要がありそうです。
潟上市教育委員会によると、女子生徒は13日午後11時半ごろ、部活動の入退部をめぐり、同じ学年で友人の女子生徒に、傷つける内容の携帯メールを送信していた。
メールを受け取った友人の保護者が文面が不適切だとして14日朝、学校に相談。男性担任教諭が1時間目の授業中、別室で女子生徒を指導したうえ、両親を学校に呼ぶことなどを話したという。
女子生徒は反省した様子だったが、両親が中学校を訪れた午後6時ごろには、すでに姿が見えなくなっていた。
同校の一関校長は「いじめもなく、指導も通常の範囲であり、自殺との因果関係はないと考えている」と話した。
これに対して「讀賣新聞」
秋田県潟上市天王の市立天王南中学校(一関雅裕校長)で14日、1年生の女子生徒(13)が首をつって自殺した問題で、生徒が授業中、担任教諭に呼び出され、別教室で指導を受けていたことが分かった。
指導後に生徒は体調不良を訴えて保健室で泣いていたといい、午後にはいったん教室に戻ったが、トイレ内で制服のスカーフを使い、首をつっているところを同日夕、発見された。
同校によると、生徒は13日午後11時30分ごろ、一時期、同じ部活動をしていた同学年の別学級の女子生徒に、携帯電話で、部活動の入退部に関するメールを送った。
翌14日午前8時ごろ、メールを受け取った女子生徒の父親から学校に「子供が困っている」と連絡があり、指導のために担任教諭が1時間目の道徳の授業中に、生徒を呼び出した。
担任教諭は「書いた内容は自分も同じメールを受け取ったときに嫌な気持ちになるものだね」などと指導。さらに、不適切なメールを送ったことを親に伝えると話したという。
こうした指導について同校の中川真人教頭は、「強くしっ責などはしなかったが、結果的にこういう事態になってしまい、(指導が)間違いがなかったとはいえない」としている。
このように両社の報道には微妙な点で違いのあることが分かります。
「産経新聞」は、「潟上市教育委員会によると」という書き方で教育委員会の発表をそのまま受けて記事にしています。
また、「同校の一関校長は『いじめもなく、指導も通常の範囲であり、自殺との因果関係はないと考えている』」として、学校側・教育委員会側の見解に沿ったかたちをとっています。
ところが、「讀賣新聞」は、「・・・分かった」と書き出して、自らの取材に基づく内容記事であることを明らかにしています。
また、「同校によると」ということで、ここにも独自に取材した様子がうかがわれます。登場人物も「保護者」であり、「担任教諭」。
さらに、「中川真人教頭」のコメントとして、「(指導が)間違いがなかったとはいえない」と学校側の対応にも問題がなかったどうか、という視点を加味しています。
「朝日新聞」は、昨日とほぼ同じ内容ですが、少し自殺した女子生徒と彼女の書いたと思われるメールとの関係を付け足しています。
地方の学校の中で起こった、一人の女子中学生の自殺・事件。もっと詳しく検証する必要がありそうです。