おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

朝日新聞の品格のなさ

2009-08-07 20:30:56 | つぶやき
 北朝鮮へのクリントン元大統領の訪問。二人の女性記者の解放と共に、今後の米朝関係への新たな進展を予想するような結果。勿論相手が相手だからそう簡単ではないだろうが。 
 ところが、こうした電撃的な事態を斜に構えて?茶化してしまったのが、朝日の5日付夕刊。
 「素粒子」の内容。このところ、文体にも内容にもちょっと疑問符が投げかけられるものが多かったが、それでも、これはないだろうと・・・。
 クリントンの訪朝を「女房に握られた弱みが世界平和のためになるならば歓迎」とのコメントで、夫のクリントンの過去の「不適切な関係」にかこつけた、クリントン国務長官の会話に仕立てている。これが、アメリカを含めて外国のメディアにどのような印象を与えるのかを考えての表現か。
 ちょっぴりユーモアのセンスで辛口批評するのはこの欄の持ち味だが、これは筆者の人格を疑わざるを得ない。
 「妄想版・熟年夫婦のお話」と小見出しがある。国際政治という微妙かつ重要な場面でのこういう内容は慎んだほうがよい、と思う。かつての週刊新潮に掲載されていた、ちょっとエッチでもセンスのあった「世界の小話」にも、かけ離れた下品な内容だ。
 (付)6日の「素粒子」。広島の原爆記念日に合わせて、被爆地のほぼ直下にあった小学校(国民学校)の悲劇を書いている。しかし、どうも実際には現地に行って書いているとは思えないふしが。
 私自身、数年前に行ったことがあるが、行方不明者への安否を気遣う切実な板書などがそのまま保存されていて、生々しい被爆の悲劇的な状況を肌で感じた。
 それにはふれられず、通り一遍の、行数稼ぎの文体になっている、としか思えない。校舎の「残骸」という表現も、妥当性を欠くような気が・・・。

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