松竹ブロードウェイシネマの「パリのアメリカ人」が長野県内でも上映されたので、観てきました。
この映画は、アメリカの名作ミュージカル映画「巴里のアメリカ人」(1951年)の舞台版で、2015年・第69回トニー賞で4部門を受賞した「パリのアメリカ人」をスクリーン上映するものです。ブロードウェイ・プロダクションとバレエダンサーのキャストによる2018年のロンドン・ウェストエンド公演を収録。
(ストーリー)
1945年、終戦後のパリ。アメリカからやって来た退役軍人ジェリーは、希望やチャンスに満ち溢れたこの街で画家を目指していた。ある日彼は、ダンサーのリズと運命的な出会いを果たす。終戦後のパリの街並みを背景に、芸術や友情、恋をめぐる官能的かつ現代的なロマンスが展開する。
(出 演)
ロバート・フェアチャイルド(主人公ジェリー):元ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリンシパル
リャーン・コープ(リズ):元英国ロイヤル・バレエ団
ジェリーとリズが二人で踊る場面。
場面転換も早く、豪華な舞台が目を惹きます。
(登場する歌)
作詞はアイラ・ガ―シュイン、作曲はジョージ・ガーシュイン。登場するのは名曲ばかりですが、主なものを掲げます。
I Got Rhythm
Beginner’s Luck
The Man I Love (私の彼氏)
Liza
S' Wonderful
Shall We Dance
Who Cares?
For You, For Me, Forevermore
But Not For Me
A Stairway to Paradise
They Can't Take Away That From Me (誰も奪えぬこの想い)
(感 想)
エンターテイメントの傑作といってよく、画面に釘付けでした。トニー賞受賞の実績もあるミュージカルだけに、ストーリーや踊り、歌とよく出来ているのですが、本格的バレエにはびっくりしました。主演のロバート・フェアチャイルドとリャーン・コープの踊りなど、見応えあります。
舞台装置、衣装はその時代に合わせてあり、戦後のパリという街も感じさせる舞台造りも印象に残りました。そして、バレエだけでなく、出演者は歌が上手です。僕は、どちらかというとガーシュインの作った歌を聴きたくて観に行ったので、そういった面でも満足できました。
例えば、「Who Cares?」と「For You, For Me, Forevermore」がメドレーで歌われ、「Shall We Dance」と「But Not For Me」がはじめ同時に歌われるところなど、うまく歌が使われてあって、興味深く聴いていました。最高な曲は、やはり「The Man I Love」で、リャーン・コープ(リズ)の歌もよかった。