安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

福居良「A LETTER FROM SLOWBOAT」と長野駅ビルMIDORI「Cafe de Rina」の話題

2021-11-25 19:30:00 | ピアノ・トリオ

遅いランチに長野駅ビルMIDORIにある「Cafe de Rina」へ入りました。たまに横を通るのですが、入店は初めてです。「薄き切りベーコンとナスのアラビアータ」(サラダ付き)、珈琲、マロンパフェをいただきましたが、珈琲が美味しくてびっくり。隠れたよいお店かもしれません。隠れ名盤を。

RYO FUKUI (福居良)
A LETTER FROM SLOWBOAT (Lawson HMV Entertainment 2015年録音)

   

福居良(p, 1948~2016年)は、札幌のジャズクラブ「Slowboat」のオーナーピアニストで、人気もありましたが、寡作だったので、16年ぶりに録音された本作品は貴重です。バリー・ハリスやソニー・クラークを髣髴とさせるタッチは、それだけでも聴きものです。

メンバーは、福居良(p)、粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)。サイドメンの二人は、福居トリオに参加して10年目くらいの録音です。粟谷巧(1985年生)は、渡辺貞夫グループで活動し、最近では、片倉真由子(p)のリーダー作に参加、竹村一哲(1989年生)は、渡辺貞夫、峰厚介、板橋文夫らのグループで活動、リーダー作「村雨 / Murasame」(Days of Delight)を2021年にリリース。

曲目は次のとおり。

1  Sonora (Hampton Hawes)
2  Stella by Starlight (Victor Young)
3  Speak Low (Kurt Weill)
4  Nobody Knows the Trouble I've Seen (Traditional)
5  The Old Country (Nat Adderley)
6  Soultrane (Tadd Dameron)
7  Chasing The Bird (Charlie Parker)
8  Be My Love (Nicholas Brodszky)
ハンプトン・ホーズ、ナット・アダレイ、チャーリー・パーカーの作品などジャズオリジナルとスタンダードが選曲されていて、多分、このトリオがお店で演奏していたものだろうと思われます。

福居良(p)トリオがこのメンバーになって、10年目くらいの録音だけに、3人の息が合い、粟谷巧(b)や竹村一哲(ds)のプレイも目覚ましく、なかなか素晴らしいアルバム。福居良の大きな魅力である哀愁溢れるフレーズが聴かれ、スピード感も十分な演奏は、ライブで聴いてみたかったと思わせられます。「Sonora」や「The Old Country」といったメロディをたっぷり歌わせた曲、活きの良いリズムも光る「Speak Low」など、何度か訪れている「Slowboat」を想い出しながら聴きました。

ライナーノートにあるトリオの演奏写真。

安曇野市宅で聴いているところ。右に、福居良の「LIve at ビードロ」(復刻されたLP)も飾ってみました。

【Cafe de Rina(カフェ・ド・リナ)】

住所:長野県長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野 B1F
電話:026-228-0300
ホームページ:Rina (リナ) - 長野(長野電鉄)/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

 
入口
 
 
店内。奧から撮っています。

セットのサラダ。なかなか新鮮。

薄切りベーコンとナスのアラビアータ。もちもちの生パスタでした。

ブレンドコーヒー。僕のために新たに抽出してくれましたが、濃い目で味わい深く美味しい。

   

マロンパフェ

アイスクリームとマロン(栗)の組み合わせに満足。