JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール11月号」では茨城県の「奧久慈」地方を特集していました。茨城県のイメージとしては海だったので、水郡線沿線の紅葉や滝、奧久慈しゃもなどの特産品など、山のイメージが新鮮でした。歌とベースのデュエットが新鮮なアルバム。
SINNE EEG (シーネ・エイ)
STAYING IN TOUCH (Stunt 2020年、2021年録音)
デンマークの歌手シーネ・エイの新作です。彼女のアルバムはだいたい揃えていて、来日公演も2回聴くなど、気に入っている歌手なので新作が楽しみでした。CDを購入しましたが、レコードでも発売予定で、そちらも予約してあります。
メンバーは、シーネ・エイ(vo)、トマス・フォネスベク(b)。2015年にこの二人でアルバム「EEG ・FONNESBEK」を作っているので、今回はこのコンビの2作目になります。タイトルが面白く、Staying in Touchを直訳すると「連絡を取り合う」です。なお、全11曲中3曲でストリングスが伴奏に当たっています。
曲目は次のとおり。
1 Spring Waltz (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
2 Too Close For Comfort (Jerry Bock, George Weiss, Larry Holofcener)
3 Orphans (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
4 Take Five (Paul desmond, Lola Brubeck)
5 The Streets of Berlin (Sinne Eeg)
6 The Long and Winding Road (John Lennon, Paul McCartney)
7 How Deep Is the Ocean? (Irving Berlin)
8 Just One of Those Things (Cole Porter)
9 Round Midnight (Thelonious Monk, Berbue Habughen, Jon Hendricks)
10 Those Who Were (Niels-Henning Orsted Pedersen, Lisa Freemman)
11 The Dry Cleaner From Des Moines (Charles Mingus, Joni Mitchell)
トーマス・フォネスベクの自作が2曲、シーネ・エイの自作が1曲入っています。他は、「Take Five」など知られたジャズオリジナルにスタンダード曲ですが、ビートルズの「The Long and Winding Road」を取り上げています。
シーネ・エイ(vo)とトーマス・フォネスベク(b)のデュエットです。メロディ、歌詞を大事にする落ち着いた歌唱に加え、力強くスイングするベースで、なかなか良いアルバム。「Too Close For Comfort」や「Take Five」などではエイ(vo)はスキャットも使い、バラード系の3曲ではストリングスが入るなど、変化をつけていて飽きません。ジャジーな「How Deep Is The Ocena?」や「Just One of Those Things」、バラード「Round Midnight」と、二人のコラボレーションが素晴らしい。
ジャケット内にある二人の写真
【シーネ・エイ・ホームページ】
Home - Sinne Eeg (sinnemusic.com)
【JR東日本新幹線車内誌 トランヴェール2021年11月号】
表紙
特集は、列車で行くぶらり茨城です。
水郡線の鉄橋
一番上の写真は、袋田駅。ログハウス風の駅舎で、日本三名瀑に挙げられる袋田の滝の最寄り駅。駅の敷地内に「ミニ袋田の滝」があるそうです。真ん中は、久慈川。一番下の写真は、次に拡大しました。
月居山(つきおれさん)から見た生瀬(なませ)富士と呼ばれる山。切り立った斜面に露出した荒々しい岩肌と紅葉が調和し、美しいそうです。
袋田の滝。4段にもわたって流れ落ちるそうです。すごそうなので、一度訪れてみたい場所です。
茨城県は、スダジイやカシが構成する南方系の暖温帯林と、ブナなどを中心とする北方系の冷温帯林の分布の境界にあるため、多様性に富む豊かな森が観察できるそうです。
奥久慈は農産物の宝庫として知られているが、中でも「奥久慈しゃも」は全国トップブランドとして名高いそうです。一会(いちえ)というお店の親子丼の写真が掲載されていました。ぷりぷりのしゃも肉がおいしいそうです。