ギターの大萩康司さんのリサイタルが、19日(金)に開催されたので聴いてきました。選曲が面白そうです。
(出 演)
ギター:大萩康司(おおはぎやすじ)
ピアノ:河野紘子
大萩さんは、高校卒業後、渡仏。パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院卒。その後キジアーナ音楽院で学び、4年連続最優秀ディプロマを取得。ハバナ国際ギター・コンクール第2位及び審査員特別賞受賞。NHK「トップランナー」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等出演多数。河野さんは、桐朋学園大学研究科卒、「東京・春・音楽祭」や「霧島国際音楽祭」など音楽祭に参加するほか、CD録音多数。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。
(曲 目)
エイトル・ヴィラ=ロボス / 5つのプレリュード
第1番 ホ短調 「叙情のメロディー」
第2番 ホ長調 「カバドシオ(リオの下町の伊達男)の歌」
第3番 イ短調 「バッハへの讃歌」
第4番 ホ短調 「インディオへの讃歌」
第5番 ニ長調 「社交界への讃歌」
アストル・ピアソラ / 5つのタンゴ
1. 平原のタンゴ(Campero)
2. ロマンティックなタンゴ (Romantico)
3. アクセントの利いたタンゴ (Accetuado)
4. うら悲しいタンゴ (Trison)
5. 伊達男のタンゴ (Compadre)
〈休 憩〉
ホアキン・ロドリーゴ / アランフェス協奏曲 (ピアノ:河野紘子)
第1楽章 アレグロ・コン・スピリト
第2楽章 アダージョ
第3楽章 アレグロ・ジェンティーレ
以下アンコール曲
マルコム・アーノルド / セレナーデ (ピアノ:河野紘子)
R.ディアンス / タンゴ・アン・スカイ(なめし皮のタンゴ)
L.ブローウェル / 11月のある日
(感 想)
小さなホールで、しかも前の方の席だったので、演奏しているところがよく見え、ギターの音色も存分に味わえて、内容も含め出色のコンサートでした。ヴィラ・ロボスの曲はともかく、滅多に演奏されないピアソラの曲を聴くことができ、その点だけでも出かけてよかった。
ピアソラのギター・ソロのための唯一のオリジナル作品である「5つのタンゴ」ですが、あまりタンゴらしくない曲想でしたが、叙情や寂寥が感じられて、印象に残りました。後半の「アランフェス」では、ピアノも加わり、特に第2楽章がハイライトで、力強さと繊細さを兼ね備えた大萩さんのギター演奏が聴きものでした。
律儀な方なのか、アンコールを3曲もやってくれました。ローラン・ディアンスの「なめし皮のタンゴ」、レオ・ブローウェル「11月のある日」と名曲を続けて演奏してくれて至福の時間でした。ギターソロは、地方ではほとんど聴けないだけに、嬉しい演奏会でした。
大萩康司(ギター)
【大萩康司ホームページ】
YASUJI OHAGI Official Website – On stage since 2000 (ohagiyasuji.com)