安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョン・ディ・マルティーノ TURNAROUND

2018-11-25 20:03:03 | ピアノ・トリオ

セブンイレブンで雑誌売場を眺めていたら『脳と体に聴く!低山ウォーキング』という文字が目に飛び込んできて、サンデー毎日2018年12月2日号を購入しました。低山ウォーキングの勧めですが、小見出しには、それによって「最大体力70%の運動で筋肉増」とか「脳の活性や決断力向上も」といった美味しい言葉が並びます。これからの時期低山に行かざるを得ませんが、この記事は後押しになります。筋肉が豊かそうなピアニストを。

JOHN di MARTINO (ジョン・ディ・マルティーノ)
TURNAROUND (Kilamanjaro Disques 2011年録音)

   

11月12日に甲府のCOTTONCLUBで聴いたニッキ・パロット(b,vo)、ハリー・アレン(ts)のライブに、ピアニストのジョン・ディ・マルティーノが参加していましたが、磨き抜かれた音色と音数は多くないものの気の利いたバックに好印象を持ったので、このアルバムを会場で購入しました。

メンバーは、ジョン・ディ・マルティーノ(p)、ボリス・コズロフ(b)、アルヴィン・アトキンソン(ds)。コズロフ(b)は、ロシア出身で、チャールズ・ミンガスの音楽を演奏するMingus Big BandやMingus Dynastyのディレクターで編曲を行うなど活躍しています。アトキンソン(ds)は、ニッキ・パロット(b,vo)とも録音があります。

曲目は、オーネット・コールマン作「Turnaround」、レイ・チャールズの歌った「The Sun Died」、ジーン・ハリス作「Cold Duck Time」、スティーヴィー・ワンダー作「I Can't Help It」にスタンダード曲の「Brother Can You Spare A Dime」、「It's Alrihgt With Me」、「A Flower is a Lovesome Thing」、「Moon and Sand」、「If I Loved You」、「Black Orpheus」、「My Ideal」、「Falling In Love With Love」、「Passion Flower」の全13曲で、有名曲が主体です。

ジョン・ディ・マルティーノは、日本のヴィーナスレーベルからロマンティック・ジャズ・トリオ名義で企画作品を出していますが、これは、マルティーノ自らのプロデュースで作ったものです。美しいタッチで、エレガントに弾いていて、トミー・フラナガンあたりのプレイを想い起こします。「Turnaround」や「A Flower is a Lovesome Thing」といった構成や和音が凝った曲もよいのですが、遅いテンポで響きを大事にした「Moon and Sand」や、シングルラインのピアノソロがきれいでドラムも活躍する「Falling In Love With Love」あたりが印象に残ります。

【ジョン・ディ・マルティーノのサイン】

   

控えめなサインでした。

【サンデー毎日2018年12月2日号から】

   

表紙は重要ですね。

   

低山ウォーキングのススメの記事の一部

【2018年11月23日の北アルプスなど】

田んぼとわさび畑を前の方に入れてみました。

常念岳に薄っすらと、雪が見えます。

有明山

大町市方面から北の山は雪が被っています。爺が岳だと思いますが、拡大してあります。

こちらは、東の方向にある光城山。冬のシーズンは、僕は北アルプスに上るのは難しいので、こちらが良さそうです。


プー横丁 (ジャズ喫茶 新潟県上越市)

2018-11-24 20:05:05 | ジャズ喫茶

上越市にある喫茶店「プー横丁」は、1984年9月のオープン以来、既に約33年間営業を続けています。マスターの増村さんは、映画や絵本に関する催しを行うなど、同店は上越地域の文化の発信基地としても知られています。店内には、ジャズが結構大きな音量で流れていて、ジャズ喫茶といっていいお店です。

増村さんは、お寺の住職さんなので、葬儀や法事が入ると、お店はお休みです。営業をしていることが多いのですが、あらかじめ電話をかけて営業の有無を確認することが必須です。マスターは、ライブがお好きで、ニューヨークへジャズを聴きに行った際の話を聞かせてもらい、楽しいひと時を過ごしました。

奥に細長い建物です。

お店の入口。左側になります。

店内。奥にボックス席もあります。

グランドピアノも置いてありますが、現在は使っていないようです。かつてはライブを催したそうです。

珈琲はサイホンで淹れています。

   

スピーカーは、JBLで2wayのものです。L40かと思ったのですが、丸く穴があいていて、機種はよくわかりません。雰囲気のあるよい音がでていました。

      

アンプとCDプレイヤー。LPもありましたが、現在はCDをかけているようです。

かかったCD。キース・ジャレットの「Whisper Not」(ECM)

上越市でも公演を行った、平木かよさんの「Manhattan Sunset」をかけてくれました。マスターお気に入りの一枚です。

美味しい珈琲です。

【プー横丁】

住所:新潟県上越市南本町3-8-8 
電話:025-525-6990
営業時間:10時~14時、16時~21時   定休:不定休
ホームページ:プー横丁 (Komachi Webのプー横丁のページです)


よこ亭 (蕎麦 長野県上水内郡飯綱町)

2018-11-23 20:03:00 | グルメ

上越市に出かける途中、飯綱町の「よこ亭」に入り遅い昼食をとりました。このお店は、昔、出張の際に2~3回寄ったことがありますが、昼時など混雑する人気店です。飯綱町でとれた蕎麦粉を用いた手打ちの蕎麦がいただけます。ロケーションがよくて、高台からの農村風景や、遠くには志賀高原の山が望めます。

建物全景

柿がなっていました。

入り口

店内。結構広く、テーブル席の他に小上がりもあります。お茶は、置いてあるポットから自由に注いで飲むことができます。

メニュー

左は、ヤマゴボウでお通しのような感じで出してくれます。右は、リンゴサラダで、本日の一品として、100円で販売されていました。

野菜天ざるそばを注文。

新蕎麦で、色鮮やかです。細めで量が十分ありました。

野菜の天ぷら

そば湯は、はじめからもってきてくれます。

駐車場に設置してある看板

駐車場から北の方向

 

東の方向。志賀高原になるのでしょうか。

【よこ亭】 

住所:長野県上水内郡 飯綱町柳里847−3
電話:026-253-8287
ホームページ:よこ亭  (飯綱町ふるさと振興公社のホームページです)


ヴァレンティナ・カスラ THIS IS ALWAYS

2018-11-22 20:05:11 | ヴォーカル(S~Z他)

水野美術館で横山大観の〈無我〉が展示されているというので、観に行ってきました。「四季を彩る」と題されて、横山大観や川合玉堂、伊東深水らの作品が展示されていましたが、その一つです。出展作品が充実していて、大観の〈無我〉や奥田元栄の〈秋渓淙々〉が特に目にとまり、じっくりと鑑賞しました。同様にじっくりと鑑賞したヴォーカル・アルバムです。

VALENTINA CASULA (ヴァレンティナ・カスラ)
THIS IS ALWAYS (PAN MUSIC 1995年録音)

   

秋も深まってきたので、伴奏にストリングスも入り、歌もしっとり系のものを聴いてみました。取り出したのは、チェット・ベイカーに捧げられたイタリアの歌手ヴァレンティナ・カスラ(vo)のアルバムです。本作は1995年の録音ですが、復刻されて輸入されたので入手したものです。

メンバーは、ヴァレンティナ・カスラ(vo)、Olivia Hutman(p)、Thoms  Bramerie  (b)Fabrizio  Sterra  (ds)、Paolo  Fresu  (tp)、Nico  Strazzullo  (g)に、5人からなる弦楽器セクションが時に入ります。編曲は、ギターのNico Strazzulloが行っていますが、ストリングスにはドビュッシーやラヴェルを思い浮べる響きも聴かれます。

曲は有名スタンダード曲です。「I Remember You」、「My Funny Valentine」、「Time After Time」、「Like Someone In Love」、「I'm A Fool To Want You」、「My Foolish Heart」、「But Not For Me」、「This is Always」の8曲。イタリアでも人気がありそうなチェット・ベイカーのレパートリーから選曲されています。

ヴァレンティナ・カスラの唄はもちろん、伴奏、編曲ともによく出来たアルバム。カスラの声質は可憐なことに加え、ブルーな響きが入るところが魅力的です。アカペラやスキャットで歌っている個所もあって、余計にそんな感じを受けます。ミディアムから早いテンポの「I Remember You」や「But Not For Me」 などピアノやギターのソロも入りジャジーですが、バラード系が印象深く「I'm A Fool To Want You」や「My foolish Heart」が訴えかけてくるものがあります。

【水野美術館】

住所:長野県長野市若里6丁目2−20
電話:026-229-6333
ホームページ:mizuno-museum.com

   

「四季を彩る」展覧会のチラシ表。横山大観の「無我」も展示されていました。三作あるうちの一つだそうです。

   

「四季を彩る」展覧会のチラシ裏。真ん中左に掲載されている、奥田元栄作〈秋渓淙々〉は、色彩豊かな大作で、迫力あります。

門を入ったところ。

庭園の光景1

庭園2。

池には錦鯉

建物の中から庭園を撮りました。


高ボッチ山(標高 1,665m)と鉢伏山(標高 1,929m)ハイキング(2)【長野県塩尻市・松本市・岡谷市】

2018-11-21 20:22:36 | 登山・ハイキング

高ボッチ山と鉢伏山ハイキングの続きで、(2)では鉢伏山の様子を記します。高ボッチから鉢伏山山頂のすぐ下まで舗装道路が通じているので、山頂へ行くだけなら短時間でいけます。扉温泉からのルートなど、他に登山ルートもあるので、季節をかえて、歩くのもよさそうでした。眺望ももちろん楽しめます。 

【駐車場~鉢伏山山頂】

鉢伏山荘。鉢伏山荘は、高ボッチ高原、鉢伏山で唯一の宿泊施設で、営業は、5月中旬から11月上旬。

鉢伏山荘の有料駐車場。1台停まっていました。高ボッチ・鉢伏山の駐車場には、県外ナンバーの車が多く停まっていて、写真愛好家を中心に全国的に人気がありそうでした。

登山口の表示

ここを少しいって右折して山頂を目指します。

左へ行くと、前鉢伏山、まっすぐだと扉温泉へ通じています。ここで、右折。

扉温泉登山口まで、4.5kmの表示。

緩い傾斜を上ります。

右側からの風が強く、ススキがなびいていました。

途中山頂へのコースから左折して、展望台のあるところに行ってみました。

ベンチが設けられていました。

前鉢伏山方面。

美ヶ原が前面に広がります。

下りてきて山頂を目指します。

右手には、建物が二つ見えます。既に使っていない様子でした。

右へ行くと、歌碑を経て山頂です。歌碑は帰りに寄ってみることにしました。

平らになってきて山頂付近です。

【鉢伏山山頂】

標識。鉢伏山は信仰の山で、麓には牛伏寺があります。

鳥居と祠がありました。

登山道から左手に踏み跡があったので、行ってみました。

山岳信仰の山なので、石仏などがいくつもありました。

山頂の表示。

展望台がありました。

雲がきれてきて、松本市街がよく見えました。

諏訪湖方面もよく見えます。

【鉢伏山山頂~駐車場】

戻ります。

左に折れて、歌碑を観に行きます。

方向にもよりますが、美ヶ原を展望しながら降りていきます。

これが歌碑かと思い近づいてみましたが、違っていて、信仰関連の石碑のようです。

若山牧水と喜志子の歌碑。

「鉢伏の山に朝日さしまろやかに 降りつみし雪はよべふりしとふ」牧水
「常念の峰にゐる雲しばしだに 晴れよとまちて時たちにけり」喜志子

「牧水の歌は、大正十四年春四月松本より塩尻に向う車中にて、鉢伏山に昨日降ったばかりの雪に、朝日のさしているのを歌ったものであり、喜志子の歌は、昭和二十八年五月末欠の湯から西常念の峰を眺めて歌ったものである。」とありました。(解説から)

駐車場に到着。車が一台増えていました。

駐車場から少し下ってきたところからの、鉢伏山全景。