Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

離別と死別

2018年02月27日 07時51分14秒 | Weblog
【特別企画】妻に先立たれた男の話(新潮45)
 「妻を亡くして、何も手につかなくなった作家がいる。自暴自棄になって酒に溺れた医師がいる。だがそれならましなほうで、自裁した評論家だって一人ではない。死にゆく妻を看取って残された夫たち――彼らはその後をどう生きているか。絶望と再生の物語をお届けする。」

 江藤淳氏や西部邁氏のように、妻を亡くした後で自裁する有名人は結構いる。
 だが、2015年の自殺死亡率を見ると、人口10万人当たりの自殺者は、男性の場合、有配偶:21.4、未婚:35.8、死別:61.0、離別:118.0となっている。つまり、「死別」の自殺率も高いが、それより「離別」の自殺率の方が倍近く高くなっている(p100)。
 この点について、東京慈恵会医科大学の山内貴史氏は、「離別については、離婚による慰謝料の経済的な負担、アルコール依存などの病気のリスク」を挙げているが(p101)、果たしてそれだけだろうか。
 実は、女性も「離別」の自殺率が一番高い。このことからすると、あくまで推測だが、自己破壊的なパーソナリティを持った人は、離婚する確率が高いし、自殺率も高いということが言えるのかもしれない。
コメント
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