Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

原作に忠実であること

2018年02月11日 09時26分40秒 | Weblog
椿姫 (ノイマイヤー版)
 「アルマンはマルグリットへの当てつけに、愛してもいないオランプと付き合い、ことさらに親しく振舞って見せるが虚しさだけが募っていく。一方で毅然と振舞い続けていたマルグリットも耐え切れなくなり、病苦をおして一夜だけアルマンの元を訪れる。」

 実はここが重要なくだりで、これをヴェルディはオミットしている。
 この点について、ノイマイヤー氏は、「ヴェルディがこの心打たれる状況に曲をつけなかったことは、私には全く理解できなかったことです。」と批判する。
 「アルマンとオランプ」は、その後も「風と共に去りぬ」における「スカーレットとチャールズ」(これは当てつけが結婚に至るというもので、「椿姫」の変奏だろう。)のように、繰り返し出てくる重要なテーマなのだった。
コメント
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