lawyer:事務所を追い出されていく若手弁護士
「巨大ローファームにアソシエイトとして入った弁護士がパートナーになれるのは、当然、一部にすぎない。残る大部分の弁護士は、その事務所以外の場で自分の能力を活かすことを考えなければならず、それが企業法務や渉外業務である保障はない。
そういうわけで、若手使い捨てに焦点を当てれば、随分ひどい話に見えるが、そのような情景はアメリカでもヨーロッパでも見られたことだ。その欧米に対抗するために法曹人口を拡大しようとしているわけだから、予定された現実の一部ともいえる。」
5年ほど前、高校の同窓会で、某大手事務所のパートナー弁護士が、ある事業再生事件の裏側について語っていた。
その中で、「不眠不休で働く若手のために、『風呂に入れるホテル』を確保するのが私の役目。風呂に入れば疲れはだいぶんとれる。」、「若手から上がってくる数百ページの報告書を、私は読まずに決裁する」などという発言があった。
大型破産・再生事件は、体力勝負の仕事となる。そこで、ボスとしては、黙々と馬車馬のように働く「若い力」を最大限活かすことを考えるわけだ。
もっとも、その若手の皆がパートナーになれるわけではないというのが厳しいところで、上の記事のように「使い捨て」が生じることになる。
「巨大ローファームにアソシエイトとして入った弁護士がパートナーになれるのは、当然、一部にすぎない。残る大部分の弁護士は、その事務所以外の場で自分の能力を活かすことを考えなければならず、それが企業法務や渉外業務である保障はない。
そういうわけで、若手使い捨てに焦点を当てれば、随分ひどい話に見えるが、そのような情景はアメリカでもヨーロッパでも見られたことだ。その欧米に対抗するために法曹人口を拡大しようとしているわけだから、予定された現実の一部ともいえる。」
5年ほど前、高校の同窓会で、某大手事務所のパートナー弁護士が、ある事業再生事件の裏側について語っていた。
その中で、「不眠不休で働く若手のために、『風呂に入れるホテル』を確保するのが私の役目。風呂に入れば疲れはだいぶんとれる。」、「若手から上がってくる数百ページの報告書を、私は読まずに決裁する」などという発言があった。
大型破産・再生事件は、体力勝負の仕事となる。そこで、ボスとしては、黙々と馬車馬のように働く「若い力」を最大限活かすことを考えるわけだ。
もっとも、その若手の皆がパートナーになれるわけではないというのが厳しいところで、上の記事のように「使い捨て」が生じることになる。