Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

初心者の感想(2)

2021年01月27日 06時46分05秒 | Weblog
 録画したヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版を最初の15分だけ観た。
 すると、まだうっすらとではあるものの、大きなテーマが浮かび上がってきたように感じる。
 物語は5号機の勝利と自爆で始まり、続いて「死体のない、母の墓」や「(生物のいない)赤い海」が登場するのだが、この時点でテーマが少し見えてきたように思える。
 そこで、次のようにまとめてみた。

・この物語の大きなテーマは、「身体」と「精神」、「自然」と「人間」の分裂・相克ではないかと思われる。
・母の墓や赤い海は、セカンドインパクトによって「身体性を失った人間」、「自然を失った世界」の暗喩かもしれない。但し、作者において、(近代西洋の伝統に従って)「自然」が人間の「精神」と対立するものとして位置づけられているかどうかは、この時点では定かではない。
・「エヴァ」は「(精神なき)身体」の、「操縦士」は「(身体なき)精神」ないし「脳」の暗喩かもしれない。
・「使徒」は、「精神を失った身体」の暗喩かもしれない。
・「特務機関NERV(ネルフ)」はある「目的」を持つ組織のようであるが、その「目的」は明かされない。NERVがnerve(神経)のもじりだとすれば、「身体」と「精神」を調和させ架橋すること、あるいは、「精神」ないし「脳」によって「身体」を支配・統御することが目的なのかもしれない。
・操縦士たちは、NERVの「目的」を知らされないまま「戦闘」に従事するが、これは不合理であり、NERVに利用されているだけかもしれない。もっとも、操縦士たちが愚かであるのは、14歳(中二)という年齢からしてやむを得ないし、これは若者の愚かさを利用する大人達への批判なのかもしれない。
・零号機と初号機の操縦士(綾波レイ と碇シンジ)は、弐号機の操縦士(アスカ)によって、「エコヒイキ」、「ナナヒカリ」とあだ名される。操縦士たちは、枝分節集団内の小集団(例えば、東京地検特捜部における「赤レンガ組」、「閨閥組」、「現場叩き上げ組」)をパロディー化しているのかもしれない。但し、「現場叩き上げ組」のアスカは、爪をむき出しにする「能ある鷹」ではあるものの、女性であるためか、「男の嫉妬」(例:犠牲強要競争と男の嫉妬)を免れており、潰されることはない(?)。

 大きなテーマのほかに、どうやらサラリーマン社会に対する皮肉、あるいは社会全般に対する批判も込められているようであり、大人向けに作られたアニメなのかもしれない。
 さて、続きはどうなりますことやら?
コメント
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