録画したヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版を最初の15分だけ観た。
すると、まだうっすらとではあるものの、大きなテーマが浮かび上がってきたように感じる。
物語は5号機の勝利と自爆で始まり、続いて「死体のない、母の墓」や「(生物のいない)赤い海」が登場するのだが、この時点でテーマが少し見えてきたように思える。
そこで、次のようにまとめてみた。
・この物語の大きなテーマは、「身体」と「精神」、「自然」と「人間」の分裂・相克ではないかと思われる。
・母の墓や赤い海は、セカンドインパクトによって「身体性を失った人間」、「自然を失った世界」の暗喩かもしれない。但し、作者において、(近代西洋の伝統に従って)「自然」が人間の「精神」と対立するものとして位置づけられているかどうかは、この時点では定かではない。
・「エヴァ」は「(精神なき)身体」の、「操縦士」は「(身体なき)精神」ないし「脳」の暗喩かもしれない。
・「使徒」は、「精神を失った身体」の暗喩かもしれない。
・「特務機関NERV(ネルフ)」はある「目的」を持つ組織のようであるが、その「目的」は明かされない。NERVがnerve(神経)のもじりだとすれば、「身体」と「精神」を調和させ架橋すること、あるいは、「精神」ないし「脳」によって「身体」を支配・統御することが目的なのかもしれない。
・操縦士たちは、NERVの「目的」を知らされないまま「戦闘」に従事するが、これは不合理であり、NERVに利用されているだけかもしれない。もっとも、操縦士たちが愚かであるのは、14歳(中二)という年齢からしてやむを得ないし、これは若者の愚かさを利用する大人達への批判なのかもしれない。
・零号機と初号機の操縦士(綾波レイ と碇シンジ)は、弐号機の操縦士(アスカ)によって、「エコヒイキ」、「ナナヒカリ」とあだ名される。操縦士たちは、枝分節集団内の小集団(例えば、東京地検特捜部における「赤レンガ組」、「閨閥組」、「現場叩き上げ組」)をパロディー化しているのかもしれない。但し、「現場叩き上げ組」のアスカは、爪をむき出しにする「能ある鷹」ではあるものの、女性であるためか、「男の嫉妬」(例:犠牲強要競争と男の嫉妬)を免れており、潰されることはない(?)。
大きなテーマのほかに、どうやらサラリーマン社会に対する皮肉、あるいは社会全般に対する批判も込められているようであり、大人向けに作られたアニメなのかもしれない。
さて、続きはどうなりますことやら?
すると、まだうっすらとではあるものの、大きなテーマが浮かび上がってきたように感じる。
物語は5号機の勝利と自爆で始まり、続いて「死体のない、母の墓」や「(生物のいない)赤い海」が登場するのだが、この時点でテーマが少し見えてきたように思える。
そこで、次のようにまとめてみた。
・この物語の大きなテーマは、「身体」と「精神」、「自然」と「人間」の分裂・相克ではないかと思われる。
・母の墓や赤い海は、セカンドインパクトによって「身体性を失った人間」、「自然を失った世界」の暗喩かもしれない。但し、作者において、(近代西洋の伝統に従って)「自然」が人間の「精神」と対立するものとして位置づけられているかどうかは、この時点では定かではない。
・「エヴァ」は「(精神なき)身体」の、「操縦士」は「(身体なき)精神」ないし「脳」の暗喩かもしれない。
・「使徒」は、「精神を失った身体」の暗喩かもしれない。
・「特務機関NERV(ネルフ)」はある「目的」を持つ組織のようであるが、その「目的」は明かされない。NERVがnerve(神経)のもじりだとすれば、「身体」と「精神」を調和させ架橋すること、あるいは、「精神」ないし「脳」によって「身体」を支配・統御することが目的なのかもしれない。
・操縦士たちは、NERVの「目的」を知らされないまま「戦闘」に従事するが、これは不合理であり、NERVに利用されているだけかもしれない。もっとも、操縦士たちが愚かであるのは、14歳(中二)という年齢からしてやむを得ないし、これは若者の愚かさを利用する大人達への批判なのかもしれない。
・零号機と初号機の操縦士(綾波レイ と碇シンジ)は、弐号機の操縦士(アスカ)によって、「エコヒイキ」、「ナナヒカリ」とあだ名される。操縦士たちは、枝分節集団内の小集団(例えば、東京地検特捜部における「赤レンガ組」、「閨閥組」、「現場叩き上げ組」)をパロディー化しているのかもしれない。但し、「現場叩き上げ組」のアスカは、爪をむき出しにする「能ある鷹」ではあるものの、女性であるためか、「男の嫉妬」(例:犠牲強要競争と男の嫉妬)を免れており、潰されることはない(?)。
大きなテーマのほかに、どうやらサラリーマン社会に対する皮肉、あるいは社会全般に対する批判も込められているようであり、大人向けに作られたアニメなのかもしれない。
さて、続きはどうなりますことやら?