Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ローエングリンからトリスタンとイゾルデへ

2021年11月03日 06時30分02秒 | Weblog
ピーター・ライト版『白鳥の湖』作品紹介
 「中でも白眉は、吉田都舞踊芸術監督が引退公演でも踊った4幕のパ・ド・ドゥだろう。王子に裏切られ、人間の姿に戻る希望を絶たれたオデットが、それでもなお王子を許し、二人が愛を確認し合う過程が丁寧に描かれたこのパ・ド・ドゥが挿入されているからこそ、衝撃的な結末がより一層胸を打つものとなる。

 吉田都芸術監督が強い思い入れを抱くピーター・ライト版「白鳥の湖」。
 コロナ問題のため公演が延期となっていたが、10月23日にようやく初日を迎えた。
 最も注目すべきは4幕。
 他の版にはないパ・ド・ドゥもそうだが、何よりも衝撃的な結末が素晴らしい。
 旧ソ連系のいわゆる「ハッピーエンド版」ではなく、こういうラストこそが、この物語(と音楽)にはしっくりくるのである。
 よく知られているように、チャイコフスキーはもともと「ローエングリン」に着想を得ているのだから、「トリスタンとイゾルデ」的なエンディングは「本歌取り」として自然なように思う。
コメント
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